「お墓」を英語に訳したら何が当てはまるの?
古今東西でお墓は設けられていますが、日本のお墓と西洋のお墓とではちょっと捉え方が違うんです。
とこんな感じで、日本で単純に「お墓」と言ってもグローバルな視点から見ると、宗教も文化も価値観も違うので、ちょっと捉え方が変わります。
なので、日本の「お墓」をそのまま英訳で当てはめることができないのですが、その違いを知ることも面白いだろうということで、調べてみました。
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目次
お墓の英訳「grave」と「tomb」の違い
英語で、お墓を表す言葉は「grave」と「tomb」の2種類あります。
- grave:墓、遺体を埋める穴
- tomb:(墓石のついたりっぱな)墓
graveは「掘ったところ」という意味であり、広義には「墓所」になりtombより一般的です。
日本の一般的なお墓もこの「grave」になるそうです。
お墓参りは、「visiting a grave 」
昔は、日本も土葬で掘って遺体を埋めていましたが、今は100%近く火葬で、カロート(納骨堂)に骨壺や散骨するのが一般的になります。
日本における現在のお墓は、掘って埋めるというよりは、遺骨を埋蔵するといった方が適切で、grave「掘ったところ」という感覚は違和感もあります。
tomb raider
tombと聞くと、アンジェリーナ・ジョリー主演の映画「tomb raider(トゥームレイダー)」を思い出しますが、この題名は「宝探し屋=墓荒らし」という意味になります。
tombは、王族の金銀財宝が眠っているような大きなお墓、ピラミッドや日本で言う古墳のようなお墓を指します。
また、「墓石のついた墓、墓石、墓標」または、「地下の納骨堂」を意味し、「一家の墓」はthe family tombになります。
日本の一般的なお墓はtombと言えるほど大きくはないかもしれませんが、しっかりと作られているので「tomb」の方が合うような気もしてきます。
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「墓地」は英語でcemetery, churchyard, graveyard
墓地を英訳すると3種類あり、教会に関わるかそうでないかを中心に分けられます。
- cemetery :教会に所属しない墓地
- churchyard :教会に所属する墓地
- graveyard :教会の近くにある墓地
cemeteryとgraveyardの違いが、わかりにくいのですが、cemetaryは「共同墓地」で、graveyardは「墓地」だそうです。
ん~、ますますわからなくなりますね。
因みに、寺墓地は「Temple cemetery」だそうです。
「命日・ご先祖様・お盆・お彼岸」を英語で言うと?
ついでにもうちょっと踏み込んでみます。
命日とご先祖様とお盆とお彼岸は英語で何と言うでしょうか?
-
- 命日:memorial day
- ご先祖様:ancestor
- お盆:the Bon holidays Bon Festival Lantern Festival Festival of the Dead
- お彼岸:Higan week Equinoctial week
命日はメモリアルディ。メモリアル=追悼で、そのまんまですね。ご先祖様はアンセスター。
お盆やお彼岸は日本独自に発達した文化ですが「Festival of the Dead フェスティバル・オブ・ザ・デッド」なんて英訳があります。
ちなみに、西洋でお盆はありませんが、キリスト教には先祖が帰ってくる死者の日があり、特にメキシコでは大きく執り行われています。
お彼岸も「Equinoctial week イクイノックス ウィーク」(昼夜平分時)という絶妙の英語に訳せます。
お彼岸は、春と秋にあり春分の日と秋分の日を挟んで前後7日間を言います。
春分の日と秋分の日は、昼と夜の時間が等しくなる日です。
だから「イクイノックス ウィーク」。
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まとめ
お墓や墓地、命日にご先祖様、お盆にお彼岸まで英訳の例を挙げてきました。
宗教や文化、歴史の違いから、日本のお墓をそのまま英語に置き換えることはできませんが、そこがちょっと面白いと感じました。
個人的には、墓地の英訳の区別が今一わからないのが残念でした。
日本語の「墓地」と「霊園」のようなものなのかもしれません。
どちらにも置き換えることができるし、なんとなく「霊園」の方が明るくて整備されているような感じはします。
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