お墓の納骨を素人がやったら大失敗した3つの事例

お墓 納骨 失敗

なかの
こんにちは、1級お墓ディレクターのなかのYouTube Facebook Twitter自己紹介)です。いのちの積み木プロジェクト代表でもあります。

『お墓に纏わる費用が思った以上に高くて、せめて納骨だけでも自分でやってお金を浮かせたいわ。』

お墓に関するブログやYouTubeをやっていると、定期的に寄せられるコメントです。

 

以前も何度かお答えしたことがあるのですが、今回は決定版ということで、素人が自分で納骨ができるのかどうか、そして実際に起きた失敗についてお話をしていきます。

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目次

納骨を素人がやったら大変なことになった話

お墓 納骨 失敗

誰かが亡くなると、お葬式をあげて、戒名をもらって、お墓に文字を彫って…と、費用がいろいろと掛かります。

そんな中で、なるべく費用を押さえたい、納骨手数料を石材店に払わないで自分でやればその分が無料で済むじゃないか!

ということで、納骨を自分でやろうという方の相談がけっこうあります。

 

前提としての話になりますが、お墓の構造は全国で違います。

観音扉方式の納骨室もあって、それだと素人でも容易に納骨できてしまいます。

 

関東では、お骨をすべて収骨する関東では、7寸サイズの骨壺が主流で拝石をあげてそこから納骨することが多いです。

以前、YouTubeで関東型のお墓に納骨をする様子を撮影したのでリンクを貼っておきます。

一部だけ収骨する関西では5寸サイズが標準で、水鉢をどかしてそこから納骨します。

参考例として兵庫県のおおきた石材店の写真を参考に貼っておきます。

関西 納骨の仕方

納骨は素人でもできるのか

それでは、具体的に素人でも納骨ができるのかどうかについて掘り下げてみます。

結論としては、素人でも納骨はできます。

 

実際に、お客様でも『自分で納骨しちゃったよ~』という人がいますし、理屈が分かっている人なら十分可能です。

ただ、女性だとちょっと無理があるでしょう。

それは、重い石を持ち上げなければならないから。

 

石の重量は見た目よりも重く、成人男性じゃないと石を動かして納骨をするのは厳しくなります。

力に自信のある人なら、問題なくできてしまうとは思います。

だけど、その場合にも注意しなければならないことがあります。

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納骨しようとしたら拝石を割ってしまった話

お墓 納骨 失敗

これは以前に実際にあった失敗談ですが、納骨をしようと素人の方が拝石をあげた際に誤って落としてしまい、石が割れてしまったことがあります。

これがけっこう大変な事態になってしまって、拝石が割れただけなら交換すれば済む話ですが、ぶつかった先のお墓の中仕切りの部分が大きく割れてしまいました。

 

中仕切りの部分を交換するとなると、大事です。まともに直そうとすると金額も時間も掛かります。

けっきょくその方は、割れた破片をボンドでつなぎ合わせて体裁を整えましたが、見た目であきらかにわかるし『石屋に頼んでおけば良かった~』と後悔されています。

また、次のような失敗談も聴いたことがあります。

2人で協力をして納骨しようと石を動かしたら指を挟んだ

『石は重いけど、大人2人なら素人でも持てるだろう。』

ということで、2人掛かりで拝石を持ち上げて納骨、その後閉じようとしたら息が合わず片方の人が指を石で挟んでしまった。

このような話もちょこちょこ聞きます。

 

実は、石を2人で持つという作業は、石屋でも気を使う作業になります。

石は重いので、少しでも指を挟んでしまうとケガにつながります。

なので、慎重に相手の呼吸を読んでお互いに指を挟まないように気をつけながら動かします。

 

それが、素人だとどうしても自分にばかり意識が向きがちです。

また相手を意識したとしても慣れない作業なので、不慮の事故が起こりやすいのです。

腹ばいになって納骨したら服が泥だらけになった

お墓 納骨 失敗

お墓 納骨 失敗

また、次のような事例もあります。

お墓に納骨をしようとしたら、思った以上に納骨堂が深い。

どうしても手が届かないので腹ばいになって納骨室に頭をつっこみ、手を伸ばして納骨したが、服が泥だらけになってしまった。

 

これも納骨あるあるです。

私たち石屋は、それを覚悟して汚れてもいい服を着ていくか、もしくは汚れないような準備をしていきます。

以前、ブログやYouTubeでも紹介しましたが、マジックハンド楽ちん君がそれです。

プロ用の納骨道具ですが、納骨室の奥深いところでもこの道具を使用すれば楽に納骨できます。

 

納骨堂の構造は、お墓によってまちまちです。

中には何でこんなに納骨室が広くて深いの?と目がキョトンとしてしまうようなお墓があります。

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まとめ

ということで素人がお墓に骨壺を納骨したら失敗した話を3つほどさせていただきましたが、簡単なようで簡単でないのがお墓の納骨です。

セレモニーということも考慮すると、できれば費用が掛かってもちゃんと石材店に依頼をした方が無難です。

 

もし、納骨を自分でするというのなら、どのような構造なのか理解をすること。または詳しい親戚の協力を仰ぐのもよろしいかと思います。

その際には、くれぐれも怪我には注意すること。

 

石は思っている以上に重くて、そして扱い難いです。ぎっくり腰になったり、指を挟んだりしたら元も子もないです。

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この記事を書いた人

中野良一のアバター 中野良一 羽黒石材工業㈱営業部長

1級お墓ディレクター・1級土木施工管理技士
見に見えない存在であるご先祖を「見える化」した【いのちの積み木】→http://senzo.inotinotsumiki.com 雪のように白くてキレイな【淡雪五輪塔】のプロデュース。

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