「日本一お墓の構造にこだわっている都道府県はどこでしょう?」
どっちの県民ショーじゃないけど、こんな質問がきたら迷わず富山県と答えます。
宮崎さんは、お墓業界で有名な方で、消費者の無料相談もやられています。
お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山良いお墓研究所)
もう、たぶん5年ぐらいはお付き合いがあるでしょうか?
実際にお会いするのは今回が初めてです。
夕方の5時からお会いしたのですが、あまりの猛吹雪で電車が不通になり、翌日のお昼までたっぷりお話をすることができました(笑)
その中で、宮崎さんは、納骨堂に水が浸入しない構造が良いというお話を何度もされていました。
富山県には、お墓の中に水が入らないのは当然という地域があります。
ということで、富山の構造を応用して納骨堂に水が入らない構造を考えました。
私がつくるお墓も「納骨堂に水が入らない」宣言をします!
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目次
お墓の中が水浸しに・・・
お墓の中が水浸しに・・・すごく大げさな表現に感じるかもしれませんが、実際には納骨堂内部が水で溢れているお墓はけっこうあります。
これは構造的なもので、地下式・半地下の納骨堂だと地面の高さよりも低い位置にあるために水が溜まりやすいのです。
また、納骨堂内部に湿気が多いと、骨壺内部に水も溜まります。
蓋を開けてみると、お骨がプカプカ浮いているなんてこともしばしば。
今回の訪問では、猛吹雪という雪国の洗礼を受けましたが、日本海側にある富山県は雨や雪の日が多い地域柄です。
宮崎さんの話では、そういった理由もあり水の侵入を許さない構造になったとのこと。
でも、確かにお墓の中に水が入ったら嫌ですよね。
お墓は終の棲家と言いますが、家に例えると雨漏りをしているようなものです。
気持ち悪いですし、ご先祖様にも申し訳ない気がしてきます。
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お墓の形は全国で違う
とはいえ、お墓の形は全国で様々で、富山県のお墓の形と関東の一般的な形とは違います。
富山県の納骨堂に水の侵入を許さない構造が関東にそのまま当てはめることはできません。
関東には関東なりの関西には関西なりの水の侵入を防ぐための工夫が必要になります。
ここで、刺激を受けたのが兵庫県神戸市の㈱第一石材で商標権を取得して、特許出願中の防水構造・水対策を考えたお墓『信頼棺®』です。
実は、第一石材の能島社長もブログがご縁でつながり、今現在、石材産業協会でも大変お世話になっています。
石屋ブロガー同士のつながりはけっこう厚い!
その能島さんが富山県の「お墓に水が入らないのが当然」という構造の一部を関西のお墓に応用して生まれたのが『信頼棺®』になります。
関西で応用できたのなら、関東でも応用できるはずです。
関東でも水が浸入しない構造を真剣に考えてみた
今回、宮崎さんの話を聴いて、また能島さんのお客様を第一に考える真摯な姿勢を見て、自分でも何とかしたいと考えました。
私が勤めている羽黒石材工業㈱の長谷川社長と富山県の水の入らないお墓の構造の関東での応用について真剣に協議しています。
石材建築にも携わっていることもあり、そこからの応用も取り入れつつ、水が入らないご先祖様にも優しいお墓の構造を生み出しました。
構造的に無理もなく、そしてほぼ確実に雨水の侵入を防ぐことができます。
羽黒石材工業の強みは、自社加工でお墓の全てのパーツを作れる技術があるので、構造を考えてすぐに実行できるところです。
そして柔軟に改善をしていくこともできます。
お墓の水の入らない構造だけでなく、今までもエフロレッセンスや通気性の問題を考慮した独自の構造を模索してきています。
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まとめ
富山県の水の入らないお墓の構造を応用して、関東バージョンをつくったという話でした。
「お墓の中に水が入るのは気持ち悪い。」
「ご先祖様に何か申し訳ない気がする。」
お墓を終の棲家と捉えると、雨漏りがしていたのでは切ないですよね。
最後に、宮崎さんには、富山の納骨堂に水の入らない構造だけでなく、富山の美味しいブリなどのグルメも紹介していただきました。
地酒と一緒にいただいた味は忘れられません(ヨダレ)
お墓や石に関する相談を受け付けています!
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