『葬式はいらない!?』島田裕巳さんの講演会がお寺で行われる意味とは?

葬式はいらない

島田裕巳氏の「葬式はいらない!?」という衝撃的なタイトルの講演会に行ってきました。

なんとこの講演会、葬式が無くなってしまったら困るであろうお寺で開催されたのです。

なかの
こんにちは、1級お墓ディレクターのなかのFacebook Twitter自己紹介)です。

「お墓なんていらない!?」という本も書かれている島田裕巳氏の講演会。

群馬県太田市にある瑞岩寺で行われました。

島田氏は、0(ゼロ)葬といった、火葬場でお骨を全て処分してしまうことも提唱している方で、お寺に疑問を呈していらっしゃいます。

葬送や埋葬の自由化の急先鋒のようなイメージもあり、どのような講演会をするのか興味がありました。

こちらの記事、Twitterで島田裕巳氏本人からリプをいただきました!

 

個人的な目的は、墓石業界の中だけから物事を見ていると市場との認識のズレが起こるので、修正したいということ。

葬送や埋葬の自由化の急先鋒である(イメージの)島田氏なら、自分のアンテナを調整するのにちょうど良さそうだと感じました。

 

また、「葬式はいらない!?」といタイトルの講演会をわざわざお寺でやる意味です。

そこには何らかのカラクリがあって、逆説的に葬式の必要性も見えてくる内容なのだろうと考えたからです。

お墓を扱う上でのヒントも何かあるかもしれない。

ということで、茨城から群馬まで車を飛ばして島田裕巳さんの講演会に行ってまいりました。

 

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ベストセラー作家 島田裕巳氏

島田裕巳 経歴

  • 名前:島田裕巳(しまだひろみ)
  • 生年月日:1953年11月8日
  • 職業:宗教学者、作家、劇作家、東京女子大学非常勤講師、NPO法人葬送の自由をすすめる会会長
  • 放送教育開発センター(現メディア教育開発センター)助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任。
  • 著書:「葬式は、要らない」「0葬ーあっさり死ぬ」「葬式格差」「戒名は自分で決める」etc

 

消費者の疑問が島田裕巳氏のベストセラーに結び付いた

個人的には、終始面白かったです。

というと子供の感想みたいですが、思っていたよりも島田裕巳氏が普通のおっさんのような感じがしました。

ちょっとアクの強い部分もありますが、おっしゃることはもっともなことが多い。

話を聴いていて感じたのは、島田裕巳氏は時流に乗った人なんだなということ。

 

日本が経済成長を続けていた時代、バブル期には、戒名や葬儀、お墓の価格が高騰して、200万円なんて戒名もあったそうです。

葬儀もどんどん豪華になり、墓石の価格も高額に。

私は、バブルが弾けてから社会人になったので、全然恩恵にあずかれていませんが、確かに昔の石屋は儲かって仕方がなかったと聞いています。

 

そんな時代の揺り戻しが起きているという島田氏。

一旦上がった値段はなかなか下がりません。

バブルが弾け、収入が減り、経済の先行きが不透明な中で、相変わらず高額な葬儀代を払い続けることに疑問を抱くのは当然の流れでもあると言えます。

そこに「葬式は、要らない」という衝撃的なタイトルな本の発売。

30万部という、このジャンルの書籍としては異例の売れ行きがニーズを物語っています。

 

「葬式は、要らない」を出版し、関連業界から袋叩きにあい、吊し上げにもなったそうです。

ただ、現在の家族葬が中心になりつつある葬儀の在り方を見る限り、流れは止められるものでもありません。

 

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お寺で島田裕巳氏の「葬式はいらない!?」の講演会をやる意味

撮影は禁止されていたのでイメージ画像

日本では、葬儀を司るのがお坊さんであることが多く、葬式=仏教と結び付けがちです。

ただ、本来のお寺の目的は仏教の教えを広めることであり、例えば今回の講演会のように学びの場を提供することです。

今回、お邪魔した群馬県太田市の瑞岩寺では定期的に講演会を催されています。

お寺がこのような場を設けてくれることは、とてもありがたいです。

人数は正確に数えていませんが、20人を超える人が集まって、真剣に島田氏の講義を聴いていました。

 

ところで、ベストセラーになった島田裕巳氏の書籍の題名は「葬式は、要らない」で、今回の講演会のタイトルは「葬式はいらない!?」で、若干異なっています。

この!?には、「豪華で無駄の多いお葬式への疑問」と、「葬儀屋の言われるままではなく、消費者が賢く選択をする必要がありますよ」という意味が含まれています。

お葬式が全部いらないわけではなくて、様々な方法がありますよ~、だから賢く選んでくださいね~という話です。

つまり「葬式はいらない!?」というタイトルの裏側に隠されていたものは、まだまだお寺の入る余地があるということであり、瑞岩寺のような魅力的なお寺であれば、お葬式を頼みたくなるとも感じました。

 

様々なお葬式の方法については誤解を招く恐れがあるので割愛します。

いやぁ、しかしAmazonで棺桶が買える時代なんですね。恐るべし。

 

出版社のテコ入れで「葬式は贅沢である」から「葬式は、要らない」へ

30万部のベストセラーとなった島田裕巳氏の「葬式は、要らない」の最初の題名は、「葬式は贅沢である」だったそうです。

いたって普通、これだったら袋叩きにも合わなかったでしょうね。

出版社の提案で、「葬式は、要らない」に変更されたそうですが、センセーショナルでコマーシャルなタイトルです。

本を売るための戦略もあったということですね。

 

確かに、お葬式が必要だと考えている方からは、「ムッ」と怒りの感情が込み上げてくるタイトルではあります。

でも、そこに踊らされてしまってはダメだと感じました。

 

島田裕巳氏のお墓について

骨壺 お墓

島田氏は、親の代に栃木から東京にお墓を移しています。

お墓がないと、兄弟とも会える機会が無くなるそうで、家族をつなぐ意味でのお墓の必要性について言及されていました。

言い方はちょっとドライでしたが、法事や法要も少なくなってきている今、お墓ぐらいしか家族をつなぐものがないとのことです。

 

また、島田氏は親御さんの代に栃木から東京のお寺にお墓を移されたそうです。

一緒に行った神奈川県川崎市にある吉澤石材店の吉澤光宏さんが「今あるお墓をお墓じまいする考えや予定はあるか?」という質問をしたのですが、その予定はないとのこと。

娘しかいないので、将来的には墓守りの問題があるが、判断は先送りにしているそうです。

 

詳細は吉澤さんのブログに書いてあります。

センセーショナルな言葉に踊らされる「葬」にかかわる業界。ここはあえてその言葉の裏を考えてみたい。

 

ちなみに、葬儀やお墓などについて島田氏が言っていたのは「自分だけで判断しないで、家族で相談してください」ということ、けっこうまともですよね。

やれ「0葬」だ「葬式はいらない」だとセンセーショナルな部分に目が行きがちだけど、けして自分勝手に判断して良いものではないということも言っています。

また、アクセサリーやジュエリーなどの手元供養や個性を表したお墓は、配偶者が満足しますが、子供は困るケースが多いともおっしゃっていました。

 

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まとめ

今の消費者は賢いです。

ネットがありますし、情報を調べて選択することに慣れています。

なので、消費者に考えてもらい納得して選んでもらうことが求められてきます。

供養業界は、今までの金儲けをしてきたというイメージがあるので、余計にハードルが高い。

その揺り返しが「葬式は、要らない」であり、ある意味、供養業界が生み出した側面もあると感じました。

 

でも、ちょっと考えると、無駄が省かれ簡素化してきているといことは、余計なところが削がれ、供養の本質に立ち返っていると捉えることもできます。

お墓も本質的な部分に立ち返って考える。

奇しくもそのヒントを島田氏が与えてくれています。

それはお墓が家族をつなぐ「絆」の役割を果たす機能

しかし、それは目に見えないものであり、伝えることが難しい部分でもあります。

 

ここを、より分かりやすく、より伝わるように、そして、お墓を建ててくれた方々の糧になるようにしていく。

それが自分の役目だと、あらためてハッキリ認識した学びの場でした。

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