皆さん、戒名と聞いて何が思い浮かぶでしょうか?
『値段が高い!』という言葉がどこからか聞こえてきそうですが、そんな戒名の価格について簡単に見分ける方法を紹介していきます。

戒名には、高い戒名と安い戒名があることは、皆さん何となくご存知かと思います。戒名とは、亡くなった後に付ける名前であり、お寺にお金を払って付けてもらいます。
実際に、お寺の墓地に行ってみると戒名がお墓に刻まれています。お墓じゃなくて、墓誌に刻まれている場合もあります。また、お仏壇にある位牌にも書かれていますね。


番組内では、具体的にどんな文字を戒名に付けると値段が高くなるのか具体的に教えてくれました。番組に出演されていた芸能人の方々も戒名の値段について『高いな~』というリアクションをされていましたが、素直な反応だと感じました。世の中に様々なモノの値段があれど、戒名ほど見返りを感じにくい高額商品はそうそうないと思います。だった戒名によっては100万円を越えるのだから。
と言って、戒名についての不満ばかりを言っているわけではありません。戒名の意味を知ると捉え方もまた変わってきます。そちらも同番組内で紹介していたので、続きとしてこのブログでフォローさせていただきます。


まずは、戒名の価格について、具体的な価格帯も踏まえて紹介していきます。複雑に話をするともっといろいろあるのですが、一般の方がパッと見で判断をするのにはこれぐらいの情報量がわかりやすいと感じました。シンプルだけど、あの方の戒名の値段が簡単にわかってしまう方法でもあります。(悪用しないでください)
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目次
戒名は値段によって大きく3つのランクにわけられる
果たして、どの戒名の値段が高く、どの戒名の値段が安いのでしょうか?番組内では東京都世田谷区の葬儀屋さんである佐藤葬祭の佐藤信顕さんが専門家としてお答えしています。
戒名は宗派によって違いがあるが、一般的に6文字であらわされ、この6文字にどんな漢字が付くかで値段が変わります。
①一番安い戒名につく漢字は信士と信女
一番安い戒名は男性だと最後の2文字が信士(しんじ)、女性だと信女(しんにょ)になります。
〇〇〇〇信士 〇〇〇〇信女
宗派や地域によって違いますが、東京の相場でおおよそ20~50万円になるそうです。この値段を発表した時にスタジオがどよめきました。一番安くてもこの価格ということに驚いたようです。
②2番目に高い戒名につく漢字は居士と大姉
続いて2番目に高い戒名は男性だと男性だと最後の2文字が居士(こじ)、女性だと最後の2文字が大姉(だいし)になります。この戒名のお値段は、おおよそ50~70万円になります。
〇〇〇〇居士 〇〇〇〇大姉
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③最も高い戒名には院という文字が含まれる
そしていよいよ最も高額な戒名の紹介ですが、これまでの6文字の戒名の上に〇〇院という文字が含まれます。番組の中では、その昔天皇や身分の高い人が住んでいた建物を表す漢字ということで、居 宮 荘 社 館 倉 郭 院 楼 御 閣 邸 の中から一つ選ぶということで問題が出題されました。
その中で正解なのが院。院のついた名前の方っていらっしゃいますが、なんかかっこいいイメージがありますよね。鬼龍院とか伊集院とか。
〇〇院〇〇〇〇居士 〇〇院〇〇〇〇大姉
なぜ院の漢字がついた戒名が最も値段が高くなるのかということですが、天皇が退位後の名に院の付く名前をつけたためだからだそうです。例えば、嵯峨天皇は、退位後に嵯峨院という建物に移り住み、そのために嵯峨院と呼ばれるようになりました。同じように後白河天皇は後白河院に後鳥羽天皇は後鳥羽院に、それぞれ退位後に呼ばれるようになります。
さらに天皇以外にも徳川家康の戒名は、安国院殿徳蓮社崇誉道和大居士となり院の文字がついています。もう少しだけつっこんで書くと院の次に殿の文字があり、これは院殿居士と呼ばれさらに最高の(さらに最高という表現はおかしいけど、TV番組で触れられていなかったので表現との兼ね合いで)ランクの戒名になります。
夏目漱石の戒名も、文献院古道漱石居士となりやはり院の文字がついています。このように身分や社会絵的地位の高い人の戒名に院をつけるようになったのです。では、現在最も金額が高い院という文字がつく戒名の値段はいくらでしょうか?100万円以上つくことがほとんどだそうです。
お金持ちの方は、院の文字をつけた方が良いのか?
戒名に院の文字を付けると100万円を超えることがわかりましたが、それでは、金持ちは院の文字を付けた方が良いのでしょうか?
答えはそういうわけではありません。戒名はあくまでお坊さんが付けてくれるものであり、毎朝お寺のお掃除をしたり、寺の修繕で多めにお金を払ったりと、お寺への貢献度が高い人につけられるのが院という戒名になります。
また、戒名のランクは亡くなった後の法事にも影響します。院などの高い戒名をつけると法事などで支払うお布施の金額も違ってくることがあります。お寺とか地域によっても違いがありますが、信士・信女⇒約5万円、居士・大師⇒約7万円、院居士・院大師⇒約9万円が相場になります。戒名をつける時には、後々の法事でのお布施も踏まえてお坊さんと相談をしてつけた方がよろしいでしょう。
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まとめ
戒名の値段についてTBSの『その差って何ですか?』という番組を元にまとめさせていただきました。基本的に戒名の最後の2文字を見れば大まかな価格の見分けがつきます。さらに院がつけば最高ランクに高くなります。
安い 〇〇〇〇信士 〇〇〇〇信女
中間 〇〇〇〇居士 〇〇〇〇大姉
高い 〇〇院〇〇〇〇居士 〇〇院〇〇〇〇大姉
ちょっと下世話な話になりますが、戒名の価格を見分けるのには、このポイントを押さえておけば良いというわけです。ただ、お伝えしておきたいのは戒名の価格だけを見てしまうと本質を見失ってしまうということ。本来、戒名は仏教を学ぶ仏教徒に与えられるもので、修行の度合いを表すものだったりします。なので、そこを見ないで、高い安いだけを言っているのは間違いでもあるのです。
また、戒名の高い安いで、死後に極楽浄土に行けるかどうかが変わるわけではありません。戒名はあくまでお寺にどれだけ貢献したのかを表す名前であり、成仏してからの世界とは切り離して考えるものだそうです。


戒名の値段・戒名に対する考え方は地域や宗派によって異なります。
1級お墓ディレクターの「なかの」はこんな人ですよ。
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コメント
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[…] あの人の戒名は高い?安い?簡単に値段を見分ける方法をお教えします 投稿日 2019年3月12日 17:02:09 (未分類) […]