「あなたは、お墓参りしてますか?」日本人のお墓参りをする割合の実態調査

日本人 お墓参り 割合

「あなたは、毎年お墓参りに行っていますか?」

なかの
こんにちは、1級お墓ディレクターの『なかの』(@ryoryolyです。

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実際に、日本人のどのくらいの割合が毎年お墓参りをしているのか調べてみました。

 

調べていくと、お墓を必要としない、いらないと考えている方が一定数いるんですね。

反対に、お墓参りを大切に考えていらっしゃる方が多くいることもわかりました。

 

調査結果を基に、自分のお墓参りへの価値観と照らし合わせてみるのも面白いかと思います。

 

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目次

年に一度以上お墓参りをする人が7割

日本人のどれだけの割合が毎年、お墓参りをしているのでしょうか?

楽天リサーチのアンケート結果です。

日本人のお墓参りの割合

参照:楽天リサーチ(2016年6月17日・18日の2日間、全国の20代から60代の男女1,000人を対象)

アンケート結果によると日本人の約7割(68.9%)が過去1年間に1回以上はお墓参りをしています。

この数字をどうとらえるかですが、マスコミでお墓ばなれの報道が多い割には、まだまだ根強く日本人の習慣として残っていると言ってもよいと思います。

どうしてもネガティブな側面は、目に付きやすいですね。

 

ただ、年に1回だけでは少ないです。

 

年に2回以上、お墓参りをする人の割合は約50%

3回以上は、約30%と回数が増えるにつれて下っていきます。

お墓参りは何度してもいいのですが、春秋の彼岸とお盆ぐらいは、して欲しいかなと個人的には思います。

 

また、お墓参りをしたのはいいけど「何となく家族に付いて来ただけ」なんてのでは、意味が薄くなります。

実際に、お墓参りをされている方は、どのような目的でされているのでしょうか?

 

お墓参りは、先祖供養のためにする人が多い。

それでは、お墓参りをする理由は何でしょうか?

「先祖供養のため」が74.3%で一番多く、次いで「毎年恒例のため」が61.4%で2番目になっています。

お盆休みにお墓参りをする理由について(n=202)複数選択 単位:%

日本人 お墓参り 調査

日本人 お墓参り 調査

参照:楽天リサーチ

複数回答ですが、お盆休みにお墓参りをする理由は、おおむね先祖供養が目的の方が多いようです。

当たり前と言えば当たり前ですが。

 

また、親戚が集まる毎年恒例の行事としての意味合いも強いようですね。

お盆は日本仏教の行事から広まったものですが、先祖供養をするお墓参りと結びつき、文化となっています。

 

面白いのは、『先祖に何か願い事をするため』という理由が、20代で約2割(19.4%)と多いことです。

ご先祖様の供養よりは、お願いをして見返りを求める、自分のための利益を求める傾向があるということだと思います。

 

私は今40代ですが、自分を振り返ってみても、20代の頃にしみじみお墓参りをしていたか?と言われれば、そうでもありませんでした。

身近な祖父が亡くなったことがきっかけに真剣にお墓参りをするようになりました。

 

それまでは、毎年あるイベント的な側面が強かったことは否定できません。

なのでまだ若い20代の方が、ご先祖様にお願いごとをしてしまう心境もわかります。

 

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男女間でお墓参りの意識の相違が

お墓参りに関する意識のアンケート結果を見ると、一番目が『将来、自分のお墓のことで、子や孫に迷惑をかけたくない』が79.8%で、2番目が『お墓参りは積極的にするべきである』71.0%になっています。

お墓参りに関する意識について(n=1,000) 単位:%

日本人 お墓参り 調査

参照:楽天リサーチ

ポジティブな意見とネガティブな意見とにそれぞれ分類してみると

お墓参りに関するポジティブな意見

  • 「お墓参り」は積極的にするべきである 71.0%
  • 「お墓参り」は自分の子供や孫にもしてもらいたい 53.3%
  • 自分が「お墓」を守らなければならないという責任を感じる 47.6%
  • お盆休みに、家族や兄弟、親戚などで「お墓参り」をするのが楽しみだ 23.7%
  • 家族の中で「お墓」や「お墓参り」についての話題がよく出ると感じる 21.1%

 

お墓参りに関するネガティブな意見

  • 将来、自分の「お墓」のことで子や孫に迷惑をかけたくない 79.6%
  • お葬式や「お墓」に関するしきたりについて、知る機会が少ない 61.4%
  • 自分が入る「お墓」のことを考えると憂鬱な気持ちになる 31.6%
  • できれば「お墓参り」はしたくない 27.5%

 

『将来、自分の「お墓」のことで子や孫に迷惑をかけたくない 』が約8割もあり目立ちますが、お墓参りに関するポジティブな意見とネガティブな意見とにそれぞれわけてみると、拮抗しています。

この意見の差は、男女間で意識に相違があるようです。

男女別にみると、「将来、自分のお墓のことで子や孫に迷惑をかけたくない」、

「自分が入るお墓のことを考えると憂鬱な気持ちになる」という項目において、

女性の回答が高く、

対して「お墓参りは自分の子供や孫にもしてもらいたい」、

「自分がお墓を守らなければいけないという責任を感じる」という項目では、

男性の回答が高くなっていた。

男女間で意識の相違を感じる結果となった。

参照:楽天リサーチ

男性と女性とでお墓参りの意識の差が大きくなることについては、以前のブログでも触れています。

どうしても実家のお墓と嫁いだ先のお墓とでは、意識に差が出てきます。

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まとめ

少子高齢化が進み、お墓の維持が難しくなり、お墓ばなれが進んでいるというのが、昨今のマスコミの報道においても顕著な流れです。

日本人の7割以上が毎年お墓参りをするという実態を多いか、少ないか、どうとらえるかですが、まだしっかりと日本人の習慣としてお墓参りが根付いていると言ってもよいと感じます。

なかの
まだまだ、日本人の多くがお墓参りを必要としています。

 

2016年の楽天リサーチのデータを元に、話をさせてもらいましたが、今後、この割合がどのように推移していくのかは、気になるところです。

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この記事を書いた人

中野良一のアバター 中野良一 羽黒石材工業㈱営業部長

1級お墓ディレクター・1級土木施工管理技士
見に見えない存在であるご先祖を「見える化」した【いのちの積み木】→http://senzo.inotinotsumiki.com 雪のように白くてキレイな【淡雪五輪塔】のプロデュース。

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