お墓の香炉の中に入れるステンレス製の香炉皿。ステンレス製なので比較的丈夫なのですが、長年使用する中で、お線香を置く網の部分を始めとして、少しづつですが劣化はしていきます。
お線香の香りは、仏様の好物と言われていて、そのお線香を乗せる香炉皿も墓所において大切な道具の1つになります。お線香の灰が溜まったままだとみっともないので、定期的なお掃除と5年も経ったら買い替えてもよろしいかもしれません。価格も1000円代からとそんなに高くないのも特徴です。
また、墓石に使用される御影石は熱に弱く、お線香をあげる上での注意点があります。法事などで一度に多くのお線香をあげる際には、線香皿の置く位置にも注意しなければならないんですね。単純に香炉の中に入れて置けば良いわけではなくなります。
その辺りに触れながらお墓のステンレス製香炉皿について紹介していきます。
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目次
お墓用のステンレス製香炉皿について
どうしてお線香をお墓にあげるの?
お墓のステンレス製香炉皿は、供養のために火を付けたお線香を置くための台として利用されます。お線香の香りは仏様の好物とされていて、またお浄土にいらっしゃるご先祖様に煙と一緒に想いを乗せて送ることができると言われています。
お線香は、大きく香線香と杉線香に分けられ、杉線香の包み紙には「お墓用」と書かれていることがあります。香線香が”香り”に焦点を当てているのに対して、杉線香は煙が多く出ます。基本的にどちらの種類のお線香をお墓にお供えしても大丈夫で、その時の気分によって変えてみるのも面白いかもしれません。
基本的に、お墓参りには最低限守った方がいいルールがあるけど、楽しみながらご先祖様と語らい感謝の心を伝える場所です。
ステンレス製の香炉皿を用いる理由
お墓は御影石でできていますが、なぜわざわざ金属製の香炉皿を用いるのか理由がわかりますか?なんか御影石は硬くて頑丈だし、そのまま火を付けたお線香を置いても大丈夫そうな気がしてきます。
実は、見た目の印象とは違い御影石は熱に弱い性質を持つのです。直接お線香を置いて熱を与え続けるとそこからヒビが入って割れてしまう可能性があります。だから熱に強く簡単に交換できるステンレス製の香炉皿を用いるのです。
また、ステンレス製の香炉皿を用いる理由としては、清掃が容易というのもあります。お線香が燃えると灰が出ますが、その灰は香炉皿に溜まります。ステンレス製なので、そのまま水洗いもできますし、叩いて落とすだけでも灰はだいぶ取れます。
香炉皿を香炉の外に置く場合も
熱に弱い御影石は、温められるとヒビを引き起こすことがあることは先に紹介しましたが、線香皿が香炉の中に入った状態だと法事などで一度に沢山のお線香をあげた時にそのリスクが高まります。
なので、一度の多くのお線香を香炉皿に置く場合には、香炉の外に出すようにしてください。私は石屋なので御影石の性質を理解していて法事や納骨式で参加される人数が多い際には、前もって香炉の外に香炉皿を置くようにしています。
でも、中には親切心から外に出ている香炉皿を香炉の中に戻してくれる方もいらっしゃいます。その場合には御影石の性質と石が割れる可能性のあることを説明させていただいています。
ステンレス製の香炉皿はどのくらいもつの?
ステンレス製の香炉皿がどのくらいの経年を経ると劣化するかと申しますと、ステンレス製なので何十年と持ちます。どちらかというとお線香を乗せる部分の網状のステンレスの方が先にサビが出てきたりします。ステンレスはサビにくい性質を持っていますが、比較的海に近い墓地で、数年も経つと網の部分が少しづつサビてきたりします。
これも緊急に影響のあるものではなく、激しくサビて直ぐにボロボロになるものではありません。ステンレスはステンレスであり、流石に頑丈です。10年経ってもそのまま利用できますが、たまには気分を変えるために交換するのも良いかもしれません。
お線香はお地蔵様にもあげる
お線香は、墓所にあるお地蔵様にもあげます。なので、お地蔵様にもお線香をあげられるものが必要になります。お地蔵様にも香炉が用意されている場合には、香炉皿を設置することになります。ここで気をつけなければならないのは、香炉が墓石用よりも一回り小さいことが多く、香炉皿も小さいサイズのものを購入しないと香炉に入らないことがあるということです。
香炉皿には、大・中・小などとサイズに違いがありますので、購入する前に実際の香炉皿の入る穴の寸法を測ってから少し余裕のある寸法の香炉皿を購入するようにします。これは墓石もお地蔵様も同様です。
[ad#co-2]ステンレス製の香炉皿の値段と種類
お墓の香炉に入れるステンレス製の香炉皿は、形がオーソドックスで、そんなに種類があるものではありません。いくつか紹介させていただきます。
また価格も比較的リーズナブルなので、新規の購入や交換も例えば5年に一度などされるとよろしいかもしれません。
あらためて調べてみてわかったのですが、お墓用のステンレス製香炉皿は、そのほとんどが日本製なんですね。けっこう以外でした。ちなみにこちらの香炉皿は名前を書くことができるアルミシール付きです。なんか直ぐに熱や日光でダメになってしまいそうな気がしますが、花筒やステンレス製の香炉皿が墓地から盗まれた話はたまに耳にします。たぶん、売っていくらかのお金にしようということなのでしょうが、ステンレス製の香炉皿は軽いので、名前を入れたところで容易に盗まれてしまうとは思います。
こちらもステンレス製の香炉皿ですが、どうですかね?あまりビジュアル的に変わらないと思います。ちなみに仏壇の香炉にはお線香を立てるための香炉灰を入れたりしますが、必要ありません。
ちょっと香炉皿にも拘りたい方に銅色をした合金製の香炉皿もあります。ステンレスよりも少し落ち着いた色合いで高級感のある香炉皿が欲しい場合にはこちらを選択するのも面白いと思います。
こちらは屋根が付いている香炉皿ですが、お線香の熱から御影石を守る効果があります。特に最近だと香炉皿の上に水鉢を供えたものも多くなってきているので、お線香の熱と水鉢に入れた水の冷たさで、香炉の天板に一気に負担を欠け割れができるケースが目立つようになってきました。
この香炉皿を採用する場合には、香炉の横の幅だけでなく上下の高さも確認して、入ることを確認してから購入してください。
[ad#co-3]まとめ
お墓の香炉の中に入れるステンレス製の香炉皿について説明をしてきました。ステンレス製の香炉皿は取り回しが良くて、重量が軽く水洗いも容易です。網の部分から経たっていきますが、ステンレスはサビに強い金属であり一気にへたるようなことはありません。
劣化が進むとしたらお線香を置く網の部分ですが、少しサビが進む場合もあるけど、いい加減持ちます。ただへたってくるのも確かで、気になさる方は、あらたな気持ちでお墓参りをする意味も兼ねてたまには交換をしてみるのもいいかもしれません。お値段もそこまで高いものではありませんので。
また、香炉皿を購入する前に必ず香炉内部の寸法を確認してみてください。香炉皿には大きさにいくつか種類があり、香炉に入る適正なサイズを選ぶことになります。そして、お線香をあげる際には熱を御影石に伝え過ぎるとヒビ割れの原因になります。香炉の外に前もって出しておくなどの配慮をしてください。
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