皆さんはお墓参りに行く時には、ご家族で行かれますか?それともひとりで?
賑やかにご家族でお参りする場合があれば、「ひとり」でしみじみとお参りをする時もある両方の方もいらっしゃるかもしれません。
お盆やお彼岸といった機会に、ご家族でお墓参りをするケースあると思いますので、今回は、ひとりお墓参りの魅力に迫ってみたいと思います。
のんびりとゆっくりと心ゆくまでご先祖様と語らい、そして自分を見つめる時間。
人生の節目だったり、困ったことがあった時に、お祈りをして、相談をして、答えを探すのにちょうど良い場所です。
ご先祖様は、祖霊となりあなたを見守ってくれています。
お墓ほど、心の奥底から安心ができて、精神のリフレッシュのできる場所もないと思いますので、どうぞご覧になってください。
目次
お墓がピカピカに磨いてある理由
おひとりでのお墓参りの素晴らしさについて話をする前に、お墓にまつわることで1つクイズがあります。
FAQ:お墓がピカピカに磨いてあるのは何故でしょう?
答え:お墓は写し鏡であり、ご先祖様にお祈りをしている自分の姿を見るため。
これは、大橋石材店の大橋理宏さんに教えていただいたのですが、あまりにも素晴らしい言葉なので、それ以降、お墓参りの度に意識するようにしています。
お墓参りは、ご先祖様に感謝をして祈りを捧げる行為であり、また自分と向かい合い姿勢を正す行為でもあります。
ピカピカに自分の顔の映るお墓は、自分を見つめなおす為のものであり、しいては、それをご先祖様がプロデュースしてくれています。
これは、ご家族でお墓参りをするというよりは、ひとりでじっくりとお墓参りをした方がゆっくりと感じることができると思います。
後ろで線香をもって待たれると、せかせかと急いでしまい、自分と向かい合うところまではなかなかいけませんよね。
なので、おひとりでのお墓参りがおススメなんです。
ご先祖様が眠る心から安らげるお墓の前で、ゆっくりとお参りができるからです。
私の祈りのスタイルは「南無阿弥陀仏」
私の祈りのスタイルは「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」です。
この言葉を、何度も唱えます。
少しだけ声に出して、ブツブツと唱える感じです。
浄土真宗の門徒なので、ご本尊が阿弥陀如来(あみだにょらい)であり唱える念仏は「南無阿弥陀仏」です。
いきなり自分のスタイルを語り出しましたが、これは人によって自由です。
日蓮宗だったら「南無妙法蓮華経」でしょうし、日ごろのことや家族のことを語りかける方もいらっしゃると思います。
私も「じいちゃん・・・ばあちゃん・・・」なんて語りかけている時もあります。
お祈りをしている状態は、無心に近くて、今ここに心がある状態、マインドフルネスな状態になります。
心が落ち着き、深く心地よい感覚を覚えます。精神のリフレッシュです。
お墓参りは恩返し
お墓参りをする時には、なんとなくご先祖様が浄土でも幸せでいることを願いながら、お祈りをします。
供養をすると、ご先祖様の魂が天国(浄土)で育つそうです。
人間が赤ちゃんから大人になって、そして年をとっていくように、魂も育ち、老いて、そしてこの世に生まれ変わります。
中野家が檀家になっている浄土真宗では、魂の存在を肯定をしていませんが、この際あまり重要ではありません。
子孫がお墓参りをしたら、ご先祖様は嬉しいはずです。
私たちは、ご先祖様から計り知れない恩恵を受けています。
お墓参りは恩返しの行為でもあるのです。
自分のほっぺたをツネってみてください。
痛いですよね。
何を当たり前のことを言っているんだと思われるかもしれませんが、私たちの命があることは当たり前ではないんです。
ほっぺたをつねれば痛みを感じますし、自分は確かに「今、ここ」に生きていますが、それはご先祖様がいてくれたからであり、奇跡的な確率の上での話なんです。
もし自分の命がないとしたら、自分の大切な家族が存在していないとしたらどうでしょう?
ご先祖様の恩恵を知りたい方は、こちらのマンガをどうぞ。
ご先祖様に恩を返すために、お祈りを捧げることができる場所であるお墓。
じっくりゆっくりと向かい合うのには、やっぱりひとりでのお墓参りがベストです。
ひとりでの墓参りが良くないという噂も?
そんな私が大絶賛しておススメするひとりでのお墓参りですが、他ではどのようなことを言っているのかなぁと気になって調べてみました。
そうしたらこんな言葉が目に入ってきました。
「一人でお墓参りしてはいけない、霊がついてくるから」
ムムム
ちなみに、私は、頻繁にひとりでお墓参りをしていますが、霊をお持ち帰りしたことはありません。
仕事柄、1人で墓地を散策なんてのもしょっちゅうあります。
一人でお墓参りをすると霊がついてくるのなら、とっくの昔に私の体は霊に乗っ取られていることでしょう。
迷信の類です。
地方によっては、また人によっては「ひとりでお墓参りをすると霊がついてくる!」というようなことが言われたのかもしれません。
私は、夜にお墓参りをすることもあります。
基本的に仕事終わりにお墓に寄ることが多いので、暗くなってからのお参りになります。
足元が見えにくいので誰にでもおススメはできませんが、静かだし、誰にも邪魔されないし気に入っています。
オバケとか霊とか微塵も考えません、それよりは安心感というか包容力の方が強いです。
これはちょっと特殊な話かもしれませんので、忘れてください。
それにしても、私に限らずひとりでお墓参りをされる方は、けっこう見かけます。
お掃除をしながら、ゆっくりとお墓で時間を過ごされる方もいらっしゃいます。
そういった方々にとっては、お墓は癒しの場所であり、ご先祖様と語らい、自分を見つめ直す、精神のリフレッシュができる場所なんでしょうね。
まとめ
ひとりでのお墓参りについて説明してきました。
現在、お墓がある人は、ぜひ1度、じっくりゆっくりとひとりでお墓参りをしてみてください。
もったいないです。お墓のあるありがたさを噛みしめてください。
「新宅でお墓がないよ。」
という方でも実家のお墓に行ってお参りをしてみてください。
誰にでもご先祖様はいます。ご先祖様がいなければ今の自分が存在しませんから。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] ”おひとりさま”お墓参りのススメ。心ゆくまでご先祖様と語らい自分を見つめ直す時間 投稿日 2018年7月3日 18:57:59 (未分類) […]