あの世はどこにある?~民俗信仰における【3つのあの世】について解説

あの世

「あの世はどこにある?」

前回のブログに引き続き、民俗学の父である柳田国男の著書『先祖の話』の話をさせていただきます。

日本には3種類の「あの世」があります。

なかの
こんにちは、1級お墓ディレクターのなかのYouTube Facebook Twitter自己紹介)です。いのちの積み木プロジェクト代表でもあります。

柳田国男は、昭和初期の頃に日本人の口頭伝承・伝統ことば・固有信仰の収集と研究、出版活動などを精力的に行いました。

それは、名もなき庶民(常民)の歴史や文化を明らかにしたいとの考えからです。

それでは、日本人の一般庶民の「あの世」に関する感覚を振り返ってみましょう。

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あの世はどこにある?~民俗信仰における3種類のあの世について解説

魂のふるさと・山と海

霊山 ご先祖様

私が住んでいる茨城県にはつくば山という美しい山があります。

そのつくば山には、筑波山神社があり、神々が宿る山としての信仰があります。

このような霊山は、日本全国各地にあります。

 

「先祖の話」によると、亡くなった人の魂は、ふるさとの美しい山の頂上付近か、海のかなたへ帰ると信じられていました。

信仰の対象として古代人に祭られていた山:神奈備(かんなび)
海のはるか向こうにあると考えられていた不老不死の理想の国:常世の国(とこよのくに)
沖縄には「ニライカナイ」という常世の国があります。

山のふもとや海辺に社をたてて氏神様を定期的に招き、笛・太鼓や踊りでにぎやかにおまつりをします。

地下の「あの世」

千曳岩

千曳岩(ちびきいわ)

日本神話である「古事記」や「日本書紀」には、イザナギの命(男神)とイザナミの命(女神)の話があります。

イザナミが亡くなって往ったのは「黄泉の国」という洞窟の中で、これは当時の古墳の石室をイメージしていると言われています。

 

ちなみに「古事記」から、日本神話におけるお墓のルーツを探ることができます。

イザナギは「黄泉の国」で、恐ろしい姿をしたイザナミに追いかけられるのですが、黄泉平坂を走って逃げました。

その際にあの世とこの世の入口を塞いだのが、お墓のルーツである千引岩(ちびきいわ)です。

 

ちなみに私中野は、島根県に実際にある千曳岩を見に行ったことがあります。黄泉平坂もちゃんとあって、独特な雰囲気がありました。

私たちはどの「あの世」にいくの?

ここで「おやっ?」と思った方もいらっしゃると思います。

さきほど、亡くなった人の魂は山や海のかなたに帰ると書いていたのに、「黄泉の国」も出てきました。

 

これは魂と亡骸が別々の「あの世」にいくことを意味しています。

山と海のかなたには、形のない魂が帰り。

「黄泉の国」へは、形のある亡骸が帰る。

それぞれの「自然」に帰るのです。

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