第53回となる静岡東部地石材加工組合総会に参加させていただいて90分の『いのちの積み木』についてのセミナーをさせていただきました。
今回は、静岡の地で、どこかアウェイ感のある中でのセミナー講師。いや、皆様お話をさせていただくと温かい方ばかりなのですが、最初はどうしても緊張して望んでしまいます。
そんな中で、しっかりと『いのちの積み木』を通してご先祖さまの話をさせていただきました。
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目次
『当たり前』を『ありがたい』に
私たちは、普段物事を『当たり前』に捉えがちです。例えば家に帰ってきて温かいご飯が用意してある。
男性だったら奥さんや母親が作ってくれることが多いと思いますが、毎日のローテーションの中で、晩御飯が用意してあることを『当たり前』だと思いがちです。
でもちょっと考えると『当たり前』ではないのです。その晩御飯は誰かが作ってくれているものだし、栄養バランスを考えて献立も工夫しているかもしれません。スーパーに食材を買いに行く手間もあるし、もっと良く考えてみると自然の中で大変な思いをしながらお米を作ってくれている農家の方々がいます。お肉もそうですね。牛や豚や鶏の命をいただき私たちの体は形づくられています。
また、コップに汲んで飲んでいる水もそうです。水道水をそのまま飲むことができる国は、世界中で15ヵ国しかないそうです。それには優秀なろ過装置を作った技術者がいてくれるお陰です。上水場で日夜安心な水を届けるために働いている方もいるし、町中に縦横無尽に水道管を張り巡らす土木業者の存在もあります。そうやって私たちの元に水が届くのです。
普段『当たり前』だと思っていることが、良く考えてみるととっても『ありがたい』ことなのです。
でも、あまりそこまで日常で考えることは少ないかもしれません。それは人間は『当たり前』だと思うと、それ以上に思考が働かなくなるからです。
人間年を取るにつれて、物事を『当たり前』だと受け止める傾向が強くなるそうです。それは経験を重ねることで物事を自分の経験則に当てはめて判断するようになるから。「あーこれは、こういうことだな」とわかるので、そこで考えることをやめてしまうのです。
反対に物事や事象について考えを深めると『ありがたい』に至ります。考えて考えて思いを深めて『ありがたい』存在になっていくのです。でも『当たり前』だと思ってしまうとそこで思考が止まります。それは【ご先祖さま】も同様なのです。
ご先祖さまを【見える化】するということ
いのちの積み木はご先祖さまを【見える化】したおもちゃであり、ご先祖さまの『当たり前』の壁を越えて皆様に考えを深めていただくためのツールです。
いのちの積み木は、具体的には家系図を立体化したもので、下のパーツを抜くと自分の命もろとも関係する人達の命が崩れ落ちます。今回は、㈱イシフクの望月秀康社長に前に出ていただいてご自身のご先祖さまを振り返りながら積み木を崩していただきました。
よく考えたらこれは人選ミスで、お父様である望月会長の目の前で、ご先祖さまをどれぐらい知っているかを確認してもらうという荒行を強いてしまいました。望月社長ごめんなさい。でもひいじいちゃん、ひいばあちゃんまでお答えできたので良かったです。笑いも取れました。流石です。
こんな感じで、いくつかのワークをこなしながら、皆様にご先祖様への考えを深めてもらいます。『当たり前』という壁を壊していかなければならないので、少々ショックを受ける内容のワークもあります。
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目的は、『感謝』の気持ちを育てること
いのちの積み木の目的は、ご先祖さまへの『感謝』の気持ちを育てることです。
なんで、ご先祖さまへの感謝の気持ちを育てなければならないんですか?
別に、ご先祖さまを感謝する必要なんかないんじゃないですか?だって、顔も名前も知らないし、日常生活で関係ないし。
実は、感謝が豊かな人はレジリエンスが強くなるのです。レジリエンスとは、心理学で「逆境や困難、強いストレスに直面したときに、適応する精神力と心理的プロセスである」と定義されています。ぽっきり折れやすい心をしなやかに強くするのが『感謝』なのです。
たとえば、仕事で計画が頓挫して挫折感に包まれることがあります。そんなとき、「私が悪かった」「人に迷惑をかけて申し訳ない」と考えて自分を責め続けると、自責の念が高まり「罪悪感」というネガティブ感情に悩まされます。罪悪感は憂鬱感や自尊心の低下につながり、私たちのレジリエンスの機能を脆弱化させます。そんなときに役に立つ心理的資源が、ネガティブ感情とは真逆の「感謝」というポジティブな感情なのです。
ポジティブな感情にはネガティブな感情を「帳消し」する働きがあることがわかっています。つらく嫌なことが会社であったとしても、プライベートで自分が心から楽しめるような趣味をもっていると、気持ちを切り替えることはできませんか? これは、楽しさや希望というポジティブ感情が不安などのネガティブ感情をリセットしてくれるからです。
そして常日頃から「感謝」を豊かにする習慣をもつことで、レジリエンスの特徴の一つである「ストレスに対する緩衝力」を強化することも期待できます。感謝が豊かな人は、打たれ強い人でもあるのです。
似たような内容は、以前このブログでも触れています。
『感謝』はスーパーポジティブな感情です。感謝をする対象は恩人だったり神様だったりいらっしゃると思いますが、自分のルーツであるご先祖さまは格別なものがあると思います。自分の存在そのものをも肯定する感謝でもあります。
日本人は農耕民族で定住していたから先祖供養を大切にするようになったらしい。
先祖代々受け継いだ田んぼを、毎日世話していればご先祖様を大切に思うようになる理屈。
では、定住しなくなった現代日本人が先祖を大切にしなくてもいいのかというとそれは別問題。そこから見えてくるものがあります。— 中野 良一 いのちの積み木 (@ryoryoly) 2019年1月31日
ご先祖さまとつながりが薄くなったから、先祖供養はしない。というのはとても安易な考えだと思います。現代のストレスの多い世の中だからこそ、今一度ご先祖さまの意味を考えるべきなのではないのでしょうか?
目に見えない存在に感謝をする行為って、想像力を育むものであるし、とても尊いものなのです。そして心にも良い影響がある。昔の方はこれを自然と知っていて、ご利益という呼び方をしていたのではないかと思えるぐらいです。心の健康は体の健康にもつながりますし、物事をハッピーな側面から見られるようになると色んなことが好転します。
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まとめ
というわけで、こんな感じで90分ほど話をさせていただきました。緊張もしましたが、途中からはノッてきた自分もいました(笑)
ちょうど昨年の1月に初めてのセミナーを経験させていただいて、その時は20分だけなのにど下手でしたが、それからするとかなり進歩をしたと自分でも思います。なんだかんだで頑張りました。TVで活躍されていて年間100本もの講師をこなす井上広法先生の講義をいつも間近で拝見できる環境がありがたい。またセミナーをする機会を沢山いただいている河野さんのお陰もあります。なんか色んな道がつながっているなと感じます。感謝です。
今回のセミナーでは、静岡の皆様にけっこう評判が良くて、『いのちの積み木ワークショップ』ファシリテーターになりたいというお話を多くいただきました。
今年は、積極的に「いのちの積み木」の活動を広げていきます。
いのちの積み木プロジェクトの今後の予定
いのちの積み木ワークショップ
ファシリテーター養成講座
- 4月 日蓮宗僧侶向け
- 6月21日(金) 名古屋
- 6月22日(土) 大阪
- 6月23日(日) 徳島
いずれも近日中に詳細をお知らせします。
1級お墓ディレクターの「なかの」はこんな人ですよ。
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羽黒石材工業株式会社
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