「暑さ寒さも彼岸まで」
なんて良く言われている春と秋の年2回行われるお彼岸。
先祖供養の期間ともされていますが、絶好のお墓参り日和なのを知っていましたか?
彼岸の中日である春分の日と秋分の日は、「真東から昇った太陽が真西に沈む」から極楽浄土の方角がハッキリとわかる日でもあります。
つまりご先祖様の方角をしっかりと向いてお祈りできる絶好のお墓参り日和だということですね。
その辺りのことを説明して参りますので、知識として得ていただいてより良いお彼岸のお墓参りに活かしていただければ幸いです。
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目次
彼岸ってどんな意味?
煩悩にまみれるこちらの世界を此岸とすると、極楽浄土のあるあちらの世界を彼岸と呼びます。
ご先祖様は仏様でもありますので、極楽浄土である彼岸にいらっしゃいます。
仏教の目的は悟りを開くことであり、彼岸の期間中に祈りを捧げ、煩悩を払い悟りの状態に、近づけようという意味もあったようです。
彼岸の中日は、太陽が真東から昇り、真西に沈む日
浄土思想でいう「極楽浄土」(阿弥陀如来が治める浄土の一種、西方浄土)は西方にあり、春分と秋分は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので、西方に沈む太陽を礼拝し、遙か彼方の極楽浄土に思いをはせたのが彼岸の始まりである。現在ではこのように仏教行事として説明される場合が多い。
それがやがて、祖先供養の行事へと趣旨が変わって定着した。
しかし、彼岸の行事は日本独自のものでインドや中国の仏教にはないことから、民俗学では、元は日本古来の土俗的な祖霊信仰が起源だろうと推定されている。
五来重は彼岸という言葉は「日願(ひがん)」から来ており、仏教語の「彼岸」は後から結びついたものであるという。
参照元:Wikipedia
彼岸の中日は、科学的な根拠があって極楽浄土にいらっしゃるご先祖様の方角がハッキリわかりる日でもあります。
ちょうど昼と夜の長さが半分になり、真東から真西に向って太陽が昇り、そして沈みます。
ご先祖様の方角をきちんと向いて、遥か彼方の西方極楽浄土に、想いをはせ拝んだのが、お彼岸の始まりです。
それが、お彼岸には、お墓参りをして先祖供養をする文化として根付いたんですね。
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東向きの墓地が人気の理由!
墓地の区画で、東向きが人気がありますが、これは、西にある極楽浄土に拝む形になることから、広まったものです。
ただ、暦で定められている、春分と秋分ですが、厳密に言うと、昼と夜の時間が半分づつではないそうで、10分程度の微妙なズレが生じるそうです。
厳密に西を向くのなら、現代だと【方位磁石】を見て、方位を確認しながら、真西を向いてお参りしたらよろしいかもしれません。
ロマンがない?
そうですね、失礼しました。
お彼岸豆知識!
ぼたもちとおはぎは高級スィーツだった!?
お彼岸に出されるぼたもちとおはぎ、江戸時代には、高級スィーツだったそうです。
ご先祖様をお参りする、大切な日に、おいしいものをいただいていたということですね。
因みに、ぼた餅は春の花である【牡丹】おはぎは、秋の花である【萩】とかけているそうです。
ぼたもちとこしあんの分類
- 春のお彼岸:ぼたもち こしあん
- 秋のお彼岸:おはぎ 粒あん
写真だとおはぎがこしあんで、ぼたもちが粒あんになっていますが、言葉のイメージからこちらを連想する方が多くないですか?
おはぎは「お」という言葉がついているのでお上品な感じ。
ぼたもちは、何となくボテッとしていて粒あんぽい感じがします。
実際に和菓子屋さんやスーパーでもこの状態で売られていることも多いです。
今では、材料となる大豆の加工技術や品種改良が進んだので、シーズン関係なしにこしあんも粒あんも食べることができますが、
昔は、大豆が収穫できる秋は、蒸かして皮ごと食べることができたので粒あんのおはぎ、春には、大豆の皮を取り除いてこしたこしあんを食べていました。
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まとめ
国民の祝日を定める法律によると、
- 春分の日:自然をたたえ、生物をいつくしむ
- 秋分の日:祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ
と定められています。
お彼岸には日本独自の価値観が大きく働いています。
自然への信仰と先祖供養が、仏教の「彼岸=極楽浄土」の教えと結びついて、文化として根付きました。
そんな大切な節目に、自然やご先祖様に感謝をして、家族そろってお墓参りをするのも、よろしいかと思います。
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