お墓の見積り価格を比較するのは、プロの石屋さんでも難しいです。
だって、石材店によって全然内容が違うんだもの。
お墓って、そんなに買う商品ではないんですね。多くの方にとって一生に1度購入するかしないかというぐらい。
先代が立派なお墓を建ててくれていたら、管理をしてお墓参りをするだけで済みます。
だから、知識が無いんですね。もっとも石屋でも知識がない人も多いという事実もあるので、何とも言えませんが。
お墓の見積り価格には、統一的な指標があるわけでなく、各石材店で独自に値段をつけています。
そんな難しいお墓の見積もりチェックですが、1級お墓ディレクターとして、頑張って素人の方でも比較できるポイントを上げてみたいと思います。
お墓の購入を検討されている方、「お墓って高いなぁ、もしかしてボッタクられてる?」なんて思った方、ぜひ、参考にしてみてください。
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目次
お墓の見積り価格がわかりにくい原因
①石材店によって見積書の内容が違う
お墓の見積りの内容が違うと、比較して検討することが困難になります。
どのくらい困難か見ていきましょう。
お墓の価格構成による見積り価格の違い
お墓の価格を大まかに分類
- 墓石に掛かる代金
- お墓の基礎工事の代金
- お墓を組み立てる代金
お墓の価格をざっと分けるとこんな感じになります。
だけど、墓石代に組み立て代金を含めてみたり、そうでなかったり、部材の呼び方が違かったり、まぁ、わかりにくいです。
プロである石材店なら、分析して比較検討もできると思いますが、素人のお客さんだと混乱するだけ。
事業形態によっても見積り内容が変わることも
墓石販売店の事業形態の大まかな分類
- 昔ながらの地域密着の石屋さん
- 霊園開発がメインの大手石材店
- 葬儀屋・仏壇屋からの参入組
- 自社加工にこだわる石屋さん
- 石材産地で卸業をメインにしている石屋さん
事業形態によっても、見積り価格は違ってくるケースが多いです。
例えば、自社加工、自社施工がメインの石屋さんと、営業主体の墓石の輸入から施工まで全て外注の墓石販売店とでは、経営の内容が全然違いますよね。
当然、原価の構成も異なり、見積り金額も変わってくるのです。
見積りの方法も、各会社毎に癖があって、細かくお墓に使用する石の量まで明示するところがあれば、どんぶりで墓地取得代金まで含めてのアバウトな見積りもあります。
他店との価格比較を曖昧にする見積りテクニック
邪推かもしれません、不可抗力かもしれません、理由はわかりませんが、同じ石種でも石材店によって名前が変わることがあります。
なんとな~~~く、相見積もりで比較しにくくするためのテクニックなのかな~なんて思ってしまう自分がいます。
それだけ、ネットを利用して墓石を購入される方も増えてきて、墓石業界も合見積りが当たり前になってきています。
東京の石材店に聴いた話だと、ネットでの仲介業者を通してきた見積り依頼が、12社合見積りだったこともあるそうです。
ちょっと、ワガママを言っていますが、多くの墓石販売店の本音です。
私のお友達の東京で激安墓石を販売されている石屋さんも、最近の低価格化の異常ぶりには辟易しているとおっしゃっていました。
近年、特にネット仲介業者を通しての墓石の販売が増えています。
マージンを取られるので、お買い得でもないのですが、見積もりを一括比較できるメリットもあり、消費者にとってはわかりやすいんでしょうね。
中国産G623の名前一覧
例えば中国産のG623という石種があります。この石の呼び名は様々です。
中国産G623の呼び名
- 新稲田
- 623
- 桜石
- 稲桜
- 美春
G623だけで、これだけの呼び名があります。探せばもっとあるかもしれません。
多すぎますよね。消費者はこれを同じ石種だとは思わないと思います。
G623は、お墓に利用される代表的な御影石で、現在までに、もっとも多く利用されているといっても過言ではないです。
それだけに、相場も価格もわかりきっているのですが、G623と書くと相見積もりの際には丸裸になってしまいます。
こうやって名前を変えて見積書に書かれてしまうと、一般の消費者には見分けがつきません。
中国産の石種に日本っぽい名前をつけて国産と偽って販売していたことがあるそうです。
業界裏話ですが、けっこう悪どいことをする石材店がいるので要注意です。
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オプション形式にして値段を上げていく
最初の見積もりの段階では、最低限の価格にしておいて、あれが足りないこれはやった方がいいと価格を釣り上げていく方法があります。
これは、住宅や車の購入もそうですが、オプションをつけていくと、気がついた時には予算をかなりオーバーしていたということもあるんですよね。
墓石販売店でも意識的にオプションでの上乗せを意識して見積もりを出すところもあるようです。
最初から値引きありきの見積もり価格
最初の見積もりの段階で、値引きありきでちょっと高めに出すというテクニックを出すこともあります。
「うちはいくらでも値引きしますよ!」
という石材店がいて、お客さんが「怖い」と言っていたという笑えない話がありますが、競合すると際限なく値引きする石材店もいます。
如何なものなんでしょうね?
見積り価格のチェックポイント!
さて、長々と話してまいりましたが、そんなわかりにくい見積もり価格ですが、消費者は何に気を付けて比較をすればいいのでしょうか?
良心的な石材店に絞る
これが簡単にできたら苦労をしないのですが、石材店によって品質や施工に差があります。
ここを絞るテクニックは、もう石屋さんとお話をして人柄とか、お墓に掛ける情熱を聴くしかないのかな(笑)
いや、本当にポリシーは大切で、お墓に使用する石の質や施工にも大きく関わってきます。
ただ、情熱だけはあっても(売りたい気持ちがあっても)技術や知識が伴わない石材店も多いと思われますので、その辺りの知識も探られた方がよろしいかもしれません。
- お墓に利用する石種
- コンクリート基礎の厚さと鉄筋の径とおおよそのピッチ(間隔)
- 耐震構造・補強
などなど、明確に答えを持っているのか聞いちゃうんですね。
この程度の質問でヘロヘロしているようでしたら、信用のできない営業マンと判断してよろしいと思います。
ちなみに、私に技術的な質問をすると、平気で小一時間ぐらい話始めるので要注意です(笑)
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まとめ
何となく石材店・墓石販売店の腹黒い部分を見せてしまったような気もしますが(汗)
お墓だけでなく、一般的な商習慣として根付いている部分もあるのでご了承ください。
墓石の見積り価格の比較!素人が簡単にできるチェックポイントとは?
というタイトルで、最終的には石材店や人を見て判断するという、結論になってしまいましたが、本当に素人だとそれぐらいしか判断材料がないのかなぁと。
変に振り回されるぐらいなら、そこに焦点を絞った方がよろしいかと思います。
じっくり観察をしながら信頼に足るべき石材店なのかを判断してから、それぞれの見積もりを比較していけばよろしいのではないでしょうか?
1級お墓ディレクターなかのはこんな人ですよ。
こんな会社に勤めていますよ。
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