墓石を始めて購入される方、墓石に使用される御影石って価格の設定が良くわからないって思いませんか?
自分が気に入った御影石を選ぼうと思ったら、とんでもなく高かったという経験をしている方も多いと思います。
墓石に使用できる御影石の種類が多いということはそれだけ価格設定も複雑になります。
いわゆる宝石でもダイヤモンドやサファイヤ、オパールのように希少性によって価格が違うようなもので、御影石も違いがでます。
石の産出国は日本・中国・インド等々、様々な国で産出され、それぞれの国の事情を反映しています。
御影石の価格は、様々な要素が絡みあい複雑な条件の元で設定され、日々変動しています。
そんな中で、中国産の安価な白御影石と国産の超高級な庵治石とでは、単価で30倍程度の差がつくこともあります。
片方が1万円だとしたら、片方が30万円。この差って大きいですよね。
墓石の値段がわかりにくくなる謎、御影石の価格に違いが出る理由について説明していきます。
このブログでは、一般的な意味で説明しています。
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目次
墓石の値段の謎!御影石の価格に違いが出る理由
御影石は岩石の種類によって価格が違う
お墓に利用する石は、大理石や石灰岩が用いれることもありますが、マグマからできた火成岩という括りの中で、花崗岩・安山岩・斑レイ岩・閃緑岩がもちいられます。
マグマと一口に言いますが、色々なマグマがあります。
火山の爆発だって鹿児島の阿曽山にようにドカン!と一気に爆発するものもあれば、ハワイのキラウェア火山のようにトロトロでゆっくり大地を侵食していくものもあります。
北海道の昭和新山のように粘度が高くもっこり盛り上がる場合もあります。
このマグマの性質は、内在する鉱物の違いがもたらすものであり、そのまま岩石の分類に当てはまります。
一般的に世界中にもっとも分布している花崗岩は墓石材としては安価で、斑レイ岩と閃緑岩は高くなり、安山岩はさらに高級な石種が多くなります。
ただ、花崗岩でも国産材の価格は高く、特に先に紹介した国産の庵治石はかなり高価になります。
参考記事
花崗岩・安山岩・斑レイ岩などの火成岩が形成されるメカニズムの説明~マグマの成分と深度の違い~
墓石に利用する御影石はバラエティ豊かで人気に差がある
赤から濃いグレー、白色と色鮮やかな御影石の数々ですが、これらの写真の石は花崗岩という岩石に分類されます。
キラキラと輝くブルーバールは貝殻化石の入った花崗岩ですが、このように熱いマグマが貝殻のような周囲のものを溶かし込んで冷えて固まる場合もあります。
花崗岩だけでもバラエティに富んでいますが、他にも安山岩や斑レイ岩など、緑色や真っ黒に近いものまで千差万別です。
おおよそではありますが、墓石に利用されているのは150種類程度と言われています。
これだけ種類があると、当然人気にも差が出てきます。
当然、需要の多い石種は価格が高くなりがちです。
参考記事
色モノの石の対比【稲田石・ダコタマホガニー・ニューインペリアルレッド・ラステンバーグ】ペット墓石もあるよ♪
キラキラと輝くブルーパール
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墓石に使用される御影石は、自然のセレクトに勝ち残った石
瀬戸内海にぽっかり浮かぶ北木島
お笑いコンビの千鳥の大悟の出身地ということで有名な岡山県の瀬戸内海に位置する北木島。
北木島は北木石の産地としても有名であります。北木石は、昔からお墓や建築に利用されている御影石です。
北木島は瀬戸内海にぽっかりとあるのですが、硬質で風化に強い北木石でできた島だから周囲を海に囲まれながらも波に耐えて残っています。
これって自然のセレクトに勝ち残った石と言うことができますよね。
他の産地の石も同様で、良質な御影石が産出されるところは、何億万年何千万年という風化に耐えて山や島となり残っています。
大自然のロマンでありスペクタクルです。
地球上は岩石で覆われていますが、どんな石でも墓石に使用できるわけではありません。
墓石の用途に利用するのに適する御影石を選定する必要があります。
その分、どうしてもコストが掛かってしまうんですね。
究極に希少性の高い御影石とは?
お墓に利用される御影石は貴重な地球の恵みなのはお分かりいただけたと思いますが、その中でも特に希少性の高い石があります。
日本産の庵治石は石のダイヤモンドとも言われ、希少性が高くかなりの高額になります。
希少性とは単に珍しいだけでなく、採掘の難しさや人件費も関わってきます。
日本の石山は一般的に採掘がしずらく、中国のように大規模に採掘をするのとは異なります。
ブランドとして確立されている庵治石は、細かく分類されています。
香川県産庵治石の石目の大きさによる分類
- 細目(こまめ)
- 中細目(ちゅうこまめ)
- 中目(ちゅうめ)
石目の大きさの違いの他に、色合いや庵治石独特の模様「斑(ふ)」の出具合によって希少性に差があり、更に細かく分類され価格も異なります。
庵治石細目特級だけで5種類もあるそうです。
これぐらいの石になると、手軽に購入できるお墓ではなく「庵治石というブランド」に惚れこんで購入するものだと思います。
安い御影石とは?
それでは庵治石の反対に、希少性が薄いというと表現が悪いですが、安い御影石は何でしょう?
中国で産出される白御影石=花崗岩は種類にもよりますが、比較的安価に取引されています。
その中でも以前は、中国産のG603という石がかなり安く売られていました。
G603を始めとして、G623、G614など、人気がありながら安価な中国産の御影石があり、日本産中心だったお墓の価格は相場がぐっと下りました。
現在は、中国政府の介入などもあり、これらの人気石種の採掘も表立ってできなくなりやや混沌としています。人件費も上がりかつてのような安さはありません。
新しく石山を開発して、新種の花崗岩が安く出回るようになりました。
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まとめ
墓石の値段の謎!ということで、御影石の価格に30倍もの差がつく理由について説明してきましたがいかがでしたでしょうか?
大まかですが、岩石の種類によって価格が違い、人気が多いほど価格が高くなりがちで、採掘の条件によっても変わってきます。
同じような御影石でも価格差が出ることが分かっていただけると幸いです。
墓石の値段については、他にも記事を書いています。
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