日本製は、品質が良くて、安心で安全。
国産墓石はブランド力がありますし、昔から培われた確かな技術に支えられています。
お墓は、自分が亡くなった後のお家です。
今、自分が住まわれているところよりも、ず~っと永く眠る場所なのです。
『大切なご家族を、日本製のお墓で永眠させてあげたい!』という方は、実は、数多くいらっしゃいます。
目次
ある墓石販売店で実際にあった話
予算はいくらぐらいかかりますか?
こんなに掛かります!
このような会話は、実際の墓石販売店ではよくある流れです。
墓石市場で多く流通している中国産墓石は、いろんな意味で信用できない部分もあります。
ただ、前述のような営業マンの対応により、国産墓石のお墓で永眠したいという気持ちは、価格を見て、儚い夢と消える場合もあります。
でも、諦める必要はないかもしれません。
実は、国産墓石を安く購入するのには、コツがあるのです。
憧れの国産墓石をなるべく安く購入するためのコツについて説明させていただきます。
国産墓石を安く購入するコツ
国産墓石でも安価な石種も
国産墓石と聞くと、石材店でも脊髄反射で『高い!』とおっしゃるところも多いのですが、実はそうでもない場合もあります。
現在、墓石の加工は、中国が8割と言われています。
日本のお墓事情のかなりの部分を中国に委ねているわけですが、確かに安い石はかなり安いです。
ただし、以前と比較すると、中国の経済的発展、人件費の高騰により、価格的なメリットは少なくなってきました。
世界の工場としての中国の機能は、年々弱まって、東南アジアなどに移動していることは、皆さんもご存じのことかと思います。
石種によっては、中国産墓石でも、国産墓石よりも高いものもありますし、一概に国産墓石だから高いとは言えない状況になっています。
国産墓石でも比較的安価なのが、羽黒石材工業でも産出している茨城県産【稲田石】です。
また、茨城県で同様に採掘されている【真壁石】も安い部類に入ります。
国産墓石と言っても安かろう悪かろうではダメだが?
『え~っ、でも国産墓石なのに安くて大丈夫なの?』と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ご安心ください、茨城県産の稲田石・真壁石は、確かな歴史に裏付けされた、日本を代表するブランド石です。
明治以降、近代文明の発達の礎として、日本橋・迎賓館・日本銀行・東京駅など名だたる建築物にも採用され、また、多くの著名な有名人のお墓にも利用されてきました。
なぜ、安いかと申しますと、関東平野にあるなだらかな山脈から産出される【稲田石・真壁石】は、採掘が比較的容易なのです。
また、大量消費地である首都圏に近いというメリットもあります。
そういった事情もあって、都営霊園などを見ると、多くの【稲田石・真壁石】のお墓があります。
長年の風雪にも耐え、そして、品があり情緒のあるお墓は、ブランド石としての魅力にあふれています。
なるべくリーズナブルに価格を抑えて、
でも、日本でつくられたお墓が欲しいという場合に【稲田石・真壁石】を選ぶのもよろしいかと思います。
稲田石・真壁石のおススメ利用方法!
そんな【稲田石・真壁石】のおススメの利用方法ですが、『外柵材として利用してみる!』というものがあります。
外柵とは、関東ではそう呼ばれているのですが、お墓の一番外側の柵のことを言います。
日本で一番、高級な石は、香川県で産出される【庵治石】ですが、例えば、庵治石を石塔に利用して、周囲は稲田石を利用します。
稲田石は、白色が強い石で、石種の中でも珍しい色合いの石です。
グレーの庵治石を引き立てることができますし、実際に関東では、そういったお墓もあります。
真壁石ももっと色の濃い石と組み合わせると、素晴らしく引き立てます。
この稲田石・真壁石のおススメ方法で素晴らしいのは、一度で二度おいしい!
日本の情緒あふれる銘石を2種類楽しめることです。
年月を経るにつれて味わいを増す、日本の銘石でつくられたお墓。
ご家族が円熟味を増し、みなそれぞれ成長されていく支えとなり、いしずえとなっていきます。
国産墓石は加工がシンプルが良い!
日本のお墓はわびさびを楽しむもの
日本でつくられたお墓の最大のデメリットは、何度も言いますが、価格が高いことです。
最も多く市場に流通しているG623やG603などの中国の最安値の石種と比較すると、まだまだ価格に開きがあります。
価格差の大きな理由は、人件費の違いです。
この差は、【やくもの加工】と呼ばれる手の掛かる加工をする場合に、特に大きな差となって現れます。
中国は、中華街などを見ても分かるように、金色や赤が目立つ、派手で、装飾の多いものを好みます。
中国でつくられたお墓には、中華的な思想も少なからず反映され、安い人件費も手伝い、かなり豪華なお墓もつくられるようになりました。
反対に、日本でつくられるお墓は、昔ながらの手を掛け過ぎないものが多いです。
都営霊園などを巡ると、著名人のお墓がゆったりとした空間の中にあります。
けして派手さはありませんが、胸を打つものがあります。
先祖供養という、お墓、本来の意味を考えた場合に、しっくりとくるような気がします。
日本の石は、根強い人気があるので、日本の石を中国に輸出し、あちらで加工をしたお墓が、多く流通しています。
そういったお墓は、日本の石だけど、見た目で中国加工だとハッキリわかるものが多いです。
加工精度の問題もありますが、加工があきらかに中国なんです。
もっと根本的な部分で、日本の【わびさび】とは、かけ離れてしまっています。
せっかく、日本の石でお墓を建てているのに何かもったいないです。
日本の石でつくるのなら、日本人が想いを込めてつくった暖かい国産墓石が良いと思うのです。
10年後、20年後も、家族のいしずえとなっていくものなのだから。
日本の加工業者に、中国風の加工を依頼する風潮
実のところ、中国加工製品に慣れてしまった石材店では、やくもの加工の多い、中国風加工が当たり前になっている節があります。
日本の加工業者にも同様の加工を求めてこられることもあります。
それはそれで良いのですが、日本での加工は品質要求が高いので、それ相応に手間暇を掛けなければなりません。
原石も厳選しますし、磨き加工も工程が多く、丁寧に磨きあげます。
上の写真は、国内にて新潟県産の草水石に銀南面加工を施したものですが、ピシッと角が立って丁寧に磨き上げています。
中国加工だと、磨き面がデロデロに波打ってこのようにキレイなものをなかなか見かけることができません。
国産墓石だと、細かい加工でもキチンと仕上げるので、どうしても高額になります。
もし、安価に国産墓石を購入しようとするのなら、なるべくそういった加工は避けましょう。
キチンと国産墓石について勉強をしている石材店は、その辺の事情は理解していて、適切な対応をしてくれます。
国産墓石に詳しい石材店を見つけることも大切です。
ザックリとした石の良さを楽しむ
おいしいお刺身、生ものが苦手な方もいらっしゃると思うので、お肉でも良いです。
とびきり上等のお刺身やお肉を食べる場合には、シンプルな味付けがその素材の良さを最大限に引き立てます。
お刺身なら醤油。お肉なら塩ですね。
本来の素材のもつ、うま味や味わいを思う存分たんのうすることができます。
それは、素材の良さを見極め、最高の状態でお客様に提供できる料理人がいてこそのことです。
昔から日本人は、素材の状態を見極め、良さを引き出すことにかけては、天才的な能力があります。
お墓も同じです。
日本には、素晴らしい石(素材)があります。それを、日本の石工(料理人)が最高の加工をします。
自然から頂いた、大地の恵みである石を見極め、石の良さを引き出した加工をします。
その素材の良さをザックリと味わうには、シンプルな加工が一番なのです。
それを、味わえるのは、都営霊園の古いお墓だったりします。
時間に余裕のある方は、お墓巡りをしてみてください。
数多くのお墓を見るとわかってくることがあります。
著名人のお墓巡りをする【お墓マイラー】なんて言葉もありますが、お墓参りをしながら、見て歩くのもよろしいかもしれません。
自分自身が、お墓の本当の良さをわかってくると、お墓を見る目もきっと変わってきます。
まとめ
国産墓石を安く購入する方法についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
色々書きましたが、安くするためのポイントは、
- 茨城県産の稲田石・真壁石のように安価な石種を取り入れる
- わびさびのある石の良さを引き出したシンプルな加工を心掛ける
の2点です。
中国産の最安値の墓石のように、安価に提供することは無理ですが、日本製の心の暖まるお墓を、比較的安く手に入れることができます。
お墓はほとんどの方が生涯に1度の買い物です。
現在、自分が住まわれている住居よりも、ずーっと永く住む場所です。
先々まで見据えて、満足のできる確かなお墓を検討されるのもよろしいでしょう。
もし憧れの国産墓石が欲しくて、価格面でお困りでしたら、1級お墓ディレクターなかのにご相談ください。
石材加工卸業に携わっていて、全国の産地の石屋さんともネットワークがあるので、適正な石材店をご紹介することができます。
茨城県及び近郊の方であれば、採掘場や工場見学も受け付けています。
1級お墓ディレクターなかのはこんな人ですよ。
こんな会社に勤めていますよ。
お墓についてご相談したい方はこちらにどうぞ。
いろいろとご相談したい方、@LINEもやってます。
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