あなたのお墓参り作法は間違いだらけかも!?
2017年8月1日にテレビ朝日で放送された林修の今でしょ!講座3時何SP。
その中で行われた最新!お墓参り検定2017年の掃除編についてまとめてみました。
お墓参り検定の講師は浄土宗光琳寺副住職の井上広法先生。
仏教的な配慮も入れつつ墓石の掃除の仕方を教えてくれて我々石材店も目から鱗の内容でした。
一般の方100人が挑戦したお墓参り検定。
井上広法先生が問題作成者となり、お墓参りの知識を試す全9問を出題しました。
お墓参りの流れは、掃除→お供え→合掌→帰り支度と進んでいきますが、今回は、掃除についての問題を紹介します。
一般回答者正解率32%の問題、みなさんわかりますでしょうか?
石屋のプロとして、自分なりの見解も付け加えてあります。
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目次
あなたの作法は間違いだらけ?お墓参り検定
問1 墓石の掃除に適さないものはどれ?
A 雑巾 B タワシ C歯ブラシ
正解はBのタワシです。
最近の墓石の表面には、コーティングがされているのでタワシを使うのはNG!
墓石は表面がツルツルに研磨されているものが多いので、線香のヤニや雨・泥がつかないようにコーティングされているものが多いです。
そこをタワシでゴシゴシすると傷がつきコーティングが落ちてしまいます。
また、墓石に傷がつくと苔が発生しやすくなります。
少し、私なりに解説を付け加えさせていただきますと、現在日本に流通している墓石の8割以上が中国で加工された中国産墓石です。
ほぼ、何らかのコーティングがされています。
ちなみに、国産墓石だとコーティングをせずに御影石のもつ天然のツヤにこだわる加工石材店が多いです。
その場合、コーティングを使用するよりも丁寧に時間を掛けて磨く必要があります。
墓石を掃除するときはご先祖様に語りかけるように
亡くなった両親の背中を流す気持ちで語りかけるようにお墓の掃除をするのが作法としてもよろしいです。
以前、このブログにいただいたコメントです。
お盆でも、お彼岸でも、前日にお墓を洗いに行きます。
墓石を洗い、九輪塔を洗い、墓誌の文字の水垢、目地の汚れをきれいにして水垢を削ずり、灯籠、垣石を掃除すると、2時間ほどはかかります。
親や娘達の名前をきれいにしていると、在りし日の様々なことが走馬灯のように廻ります。
故人の在りし日を思い浮かべながらゆっくりと丁寧にお墓掃除をする。
心温まるお墓掃除ですよね。
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墓石に水をかけて良い?ダメ?
墓石に水をかけると、ご先祖様に失礼にあたるという説があります。
番組の中でも水をかけないようにおススメしていました。
占い師である細木数子さんが、TVに出ていたころにも盛んにおっしゃっていました。
ただ、掃除云々を抜きにして、お参りをする際にお石塔の頭からひしゃくで水をかける風習のある地域はあります。
これは別にご先祖様をないがしろにしているわけではなくて、お水をかけてあげるという感覚なのだと思います。
墓石に水をかけて良い?ダメ?
どちらが正しいか?と聞かれると困ってしまうのですが、ピカピカに磨いてある墓石は、多くの場合水拭きをすれば汚れが落ちます。
ただ、汚れが多くついていると洗剤を利用してスポンジで洗い、水で流さないとなかなか作業がはかどりません。
番組内で紹介されていた墓石用の洗剤です。
家庭用の洗剤を利用するのは止めてください。
墓石に沁みができる可能性があります。
墓石用の洗剤を使用するにしてもどうしても水で流さないと洗剤の成分が残ってしまいます。
そういった場合には、水を多めにかけてあげた方がいいでしょう。
ご先祖様もお墓がキレイになるのだから喜ばれると思います。
その際もひしゃくで水をかけるよりも少ない水量でシャワーのようにかけることができるポータブル洗浄機があります。
私の実家の墓地には水道がなくて不便なのですが、この洗浄機だと効率良く汚れた泡を流すことができるので便利です。
雑巾や歯ブラシは使い古しのものでお墓を掃除するのはNG!
雑巾や歯ブラシは新しいものを利用しましょう。
仏事に雑巾を使うと申し訳ないという気持ちもあり、雑巾を浄巾(じょうきん)とも言うそうです。
新品の雑巾はまさに浄巾です。
歯ブラシは文字の中を磨くのに使います。
ただし、注意して欲しいことがあり、ペンキで色が染めてある場合には、磨き過ぎに注意しましょう。
あまり念入りに歯ブラシで磨き過ぎるとペンキが剥がれてしまいます。
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まとめ
基本的に墓石の掃除の仕方は、雑巾で水拭き、溝は歯ブラシで新品を使いましょう!
汚れが多くて、洗剤を利用した場合などには水をかけて流すのも問題ありません。
洗剤の成分が残ると墓石に悪影響を及ぼす可能性があるので、しっかりと流しましょう。
一番大切なのは、お墓を掃除するときの気持ちだと思います。
ご先祖様と語らいながら、ゆっくりとお掃除をなされるのがよろしいかと思います。
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