お墓参りと聞くと、真っ先に「お盆とお彼岸」を思う浮かべる方が多いと思います。時点で故人の命日でしょうか。
なぜ、この3つ、お彼岸には春と秋があるので正確には4つの日(週間)がお墓参りに相応しいとされているのでしょうか?
お盆・お彼岸・(月)命日がお墓参りに相応しい理由
- お盆:ご先祖様がこの世に帰ってくる日
- お彼岸:ご先祖様と交流できる日
- (月)命日:故人が亡くなった(日付)月日
お盆・お彼岸・(月)命日に限らずお墓参りに行けば、そこにご先祖様が来てくださるので、いつ行っても良いのです。そうはいっても、なんの決まりもないと、踏ん切りがつかず、お墓参りにしばらく行っていないなんてことにもなるかもしれません。
目覚まし時計と一緒で、『この日はお墓参りの日』って定められていれば、家族や親せきでその日を目指してお墓参りをすることができます。
『あっ!お盆だからお墓参りに行かなくちゃ!』と言った具合ですね。普段は田舎と東京でわかれて暮らしていてもお互いに顔を合わせることのできる日でもあります。
お墓参りと一口に言っても意味が深いんですね。お盆・お彼岸・(月)命日がお墓参りに相応しいとされる理由をもう少し掘り下げていきます。
目次
お彼岸・お盆・(月)命日はお墓参りに相応しい理由
そもそも何故、春彼岸・お盆・秋彼岸・命日がお墓参りをする日として挙げられるのでしょうか?
一つづつ説明していきます。
お彼岸にお墓参りをする理由
彼岸(ひがん)は雑節の一つで、春分・秋分を中日とし、前後各3日を合わせた各7日間(1年で計14日間)である。この期間に行う仏事を彼岸会(ひがんえ)と呼ぶ。
最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」(あるいは地方によっては「はしりくち」)と呼ぶ。
俗に、中日に先祖に感謝し、残る6日は、悟りの境地に達するのに必要な6つの徳目「六波羅蜜」を1日に1つずつ修める日とされている。
参照:Wikipedia
お彼岸は、仏教由来ですが、日本独自の浄土思想から生まれています。浄土思想では、西に阿弥陀如来が治めご先祖様がいらっしゃる浄土があるとされています。
祝日にも定められている春分の日と秋分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈む日であり、浄土との距離が一番短くなる日なのです。
つまりご先祖様との距離が物理的に最も短いとされるのがお彼岸です。
お盆にお墓参りをする理由
盂蘭盆会(うらぼんえ)とは、7月15日を中心に7月13日から16日の4日間に行われる仏教行事のこと。
日本における日付については、元々旧暦7月15日を中心に行われていたが、改暦にともない新暦(グレゴリオ暦)の日付に合わせて行ったり、一月遅れの新暦8月15日や旧暦のまま行っている場合に分かれている。
父母や祖霊を供養したり、亡き人を偲び仏法に遇う縁とする行事のこと。
『盂蘭盆経』(西晋、竺法護訳)、『報恩奉盆経』(東晋、失訳)などに説かれる目連尊者の餓鬼道に堕ちた亡母への供養の伝説に由来する。
盂蘭盆(うらぼん)、お盆とも。なお、旧暦7月15日は、仏教では安居が開ける日である「解夏」にあたり、道教では三元の中元にあたる。
参照:Wikipedia
お盆は元々インドの「ウランバナ」が→盂蘭盆会(うらぼんえ)→お盆となったとされています。
お盆になるとご先祖様が家に戻ってきます。お盆にお墓参りをする理由は、お墓まで、ご先祖様を迎えに行き、また帰りに送っていくということです。
意味としては、うちの息子を保育園へ送り届けて、また夕方に迎えに行くのと同じようなものです。
『ご先祖様がお盆で帰ってくるからちょっくら送り迎えする』というのがお盆のお墓参りです。
(月)命日にお墓参りをする理由
故人の命日(亡くなった日)にお墓参りをするというのは、日本の仏教徒だけでなく、キリスト教も含めて世界的に広く一般的です。
命日は、例えば1月1日に亡くなったとしたら、毎年の1月1日。
月命日は、1月1日に亡くなったら、2~12月までの毎月1日になります。
故人が亡くなった日は特別なものですよね。想いを馳せてお墓参りをするのは、もっともな理由です。
その他のお墓参り日和
月初めにお墓参り
思い出となる故人が多過ぎて、各命日にお墓参りをするのは大変だという方は、例えば『毎月1日はお墓参りの日!』と定めてしまっている方もいらっしゃいます。
月初めならば、忘れにくいですし、月の始めにご先祖様に会うことで、その月を頑張れる気持ちにもなれそうですね。
母の日お墓参り・父の日お墓参り
母の日参りということで、供養業界で毎年の母の日にお墓参りをすることを推奨しています。
母の日はお母さんを大切にする日であり、亡くなった母をお参りする日としては、わかりやすいですよね。
父の日はあまりクローズアップされることがありませんが、父の日も忘れないであげてください。
年末・年始にお墓参り
年末・年始もお墓参りのタイミングとしては相応しいでしょう。
年末の場合は、お墓をキレイに掃除して、新年を迎える。
年始の場合は、昨年の出来事をご先祖様に報告して、新年の誓いを立てるなど。
心の整理とこれから一年を頑張るという意味では、素晴らしいお墓参りの時期でしょう。ちなみに私は、毎年元旦にお墓に行くようにしています。
まとめ
色々とお墓参りの時期について書いてきましたが、いつでも良いのです。ただ、いつでも良いとなると漠然としてしまうので、お墓参りをする日を特別な日としてわざわざ国が祝日として用意してくれています。
そうですね(汗)お盆の帰省ラッシュのニュースは、毎年、新聞やTVを賑わせます。でも、私は違う意味でいいなぁと思うんですね。
ご先祖様を大切にする日本人の先祖感が帰省ラッシュに現れているような気がしています。ちょっと苦労するからこそ、ご先祖様のありがたみもわかります。
と言いつつ、私は、田舎暮らしでお墓も近いので、苦労を知りません(笑)
でも何かとせちがない世の中で、人と人との関係性が薄れてきていると言われています。お墓参りは、人と人との気持ちをつなぐための象徴的な行為でもあります。
ホリエモンこと堀江 貴文(ほりえ たかふみ)さんあたりだと『お墓なんてナンセンスだ!』なんて言い出しそうだけど、ナンセンスなところに深い意味があります。
言い方を悪くすると『わずらわしい、面倒臭い』でも、そこからしか生まれないものってあるんですよね。
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