完成したところを見ると、ドーンと立派なお墓。
そこに至るまでには、様々な石工職人の手を介していろいろな物語があるのです。
今日は、私が勤めている茨城県桜川市にある羽黒石材工業での石材加工の様子を紹介します。
石は硬いので、切るのも磨くのもゆっくりと時間を掛けて加工をしていくんですよ。
お墓に使用する石って、とっても硬いのでダイヤモンドの刃で切るんです。
また、磨くのもいくつもの研磨版というアタッチメントを交換しながら慎重に磨いていきます。
お墓がつくられていく過程を見ていると、正に職人技!
動画も交えて説明していますのでどうぞご覧ください。
目次
お墓の加工工場の様子ってどんな感じ?
それでは、早速、石が加工されていく様子を動画で紹介します。
ザックリとですが、こんな流れで石が加工されていきます。
工程順に紹介していきますね。
小口径・中口径・大口径切削機による石の切断
山から降ろされてきた原石は、まず、大・中・小の切削機で、大きさ別に切られていきます。
この作業では、実際に石を切って石目を見る目的もあります。
自然の賜りものである石は、石の模様に一つとして同じものがなく、偏りがあったり、細かいキズがある場合があります。
そういった石は取り除かなければならず、そのために石目を見るのです。
この目利きに関しては、熟練の石工の技で、私が見ても一見してどこがダメなのかわからなかったりします。
ピカピカに磨く、磨き加工
次に、石をピカピカに磨いていきます。
石を磨くための研磨機には手動式と機械式があります。
研磨機には研磨盤をセットして磨いていくのですが、種類がいくつかあり
- 粗削りから中仕上げ用のメタルダイヤ
- 中仕上げから細仕上げ用のレジンダイヤ
- 最終工程のつや出し用バフ
を使いわけて、徐々に磨いていきます。
お墓などの鏡面に磨いた面が多い製品だと、先に大まかに磨いてしまいます。
細かい部分は、最後にハンドポリッシャーで手磨きで仕上げていきます。
様々な石の製品を形づくっていく
お墓や石の加工製品を、職人の手を加えて加工していきます。
ノミと石頭(セットウ)ハンマーで軽快に叩いている様子です。
石を弾く音が小気味いいですよね。
ほんと、こういう仕事を見ると、石工職人さんの技術の素晴らしさに感嘆します。
こちらも蓮華加工を器用な手さばきで形づくっていきます。
ちょっとミスったら、全てが無駄になってしまいます。
簡単にやっているようで、相当な熟練の腕なんです。
まとめ
youtubeにアップした石材加工の動画を中心に説明させていただきました。
なんとな~く、石屋の加工工場の様子が伝わったかと思います。
石の加工って、一部、機械化できている部分もありますが、人の技術に頼る部分が多いんです。
それだけに、技術のある石工職人さんの存在が大切になってきます。
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