日本人は無宗教なのに、ご先祖様を敬う気持ちを持つ割合が94%の意味

ご先祖様 お墓参り

2008年と約10年前でちょっと古いですが、読売新聞社で日本人の宗教観について調査しています。

「年間連続調査・日本人 (6)宗教観」

 

調査内容で分かったことで伝えたいことを箇条書きにすると

  • 日本人で何かの宗教を信じている人の割合26%
  • 宗教を信じていない人の割合72%
  • 「自然の中に人間の力を超えた何かを感じることがある」という人の割合56%
  • 先祖を敬う気持ちを持っている人の割合94%
なかの
こんにちは、1級お墓ディレクターの『なかの』(@ryoryolyです。

先祖を敬う気持ちが94%!

日本人のほとんどが、ご先祖様を大切に想っているいるんですね。

 

ご先祖様を崇拝することは、定義としては宗教にあたります。

宗教(しゅうきょう)
神または何らかのすぐれて尊く神聖なものに関する信仰。また、その教えやそれに基づく行い。

日本民俗学の創始者である柳田国男先生の言葉を借りれば『先祖教』ですね。

でも、日本人の25%しか特定の宗教を信じていないと言っています。

 

つまり、日本人は、無意識で宗教という意識すらなくご先祖様を大切に想っているということなんです。

あまりに自然で当たり前に受け入れているということなんでしょうね。

日本人独特の宗教観ですが、これって凄いことですよね。

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目次

日本人は、何か崇拝するものを探している?

日本人 宗教観

最近、多いなぁと思うのが、コンビニエンスストアで雑誌コーナーにある宗教関連本。

「3大宗教の徹底解説!」や「わかりやすい仏教解説」や「仏像のすべて」なんて本を見かけます。

 

なんで、コンビニに宗教関連の本があるのだろう?

もちろんニーズがあるからですね。

 

なぜ、宗教関連の本を必要とするかというと、日常生活で悩みがあったり、苦しかったりと何かにすがりたいという思いがあるからなんだと解釈しています。

 

私も、20代の頃にそういった宗教関連の本を読み漁った経験があります。

何か心のいしづえとなるもの拠り所となるものを見つけたかったのかもしれません。

今思うと、カルト宗教にはまらなくて良かったと思っています。

当時は、オ〇ム真理教が全盛期で、駅前などで盛大に勧誘をしていましたから。

 

ちょうど、就職氷河期の時代で、大学を卒業したものの就職に失敗してフラフラしていた時期でもあります。

そんな折、大切だった祖父が亡くなりました。

小さいころから私をかわいがってくれて、竹とんぼなんかを手作りでつくってくれた優しい祖父です。

 

かなりショックで、プラプラしている自分も不甲斐なくて、何とかしようと努力しました。

そのころは、祖父のいるお墓に何度もお墓参りをした記憶があります。

 

当時はただただ一生懸命でしたが、今思うとご先祖様に祈りを捧げることで、心が強くなっていったんだなぁと感じます。

お墓参りを続けていると、祖父だけでなくご先祖様の存在を感じるようになります。

自分が一人で生きているわけではなく、中野家という脈々と続いてきた中の末裔なんだと(現在は、息子がいますが)思えるのです。

 

なんの因果か、その後、お墓を扱う石材店に勤めて今に至りますが、そういった経験もあるので、お墓参りは、ご先祖様に祈りを捧げることは、とても大切なことなんだと実感しています。

 

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大切なものを思い出してください

ご先祖様 お墓参り

先祖を祀るのは、日本に元々あった信仰で仏教伝来の前、神話の時代から行われてきたことです。

それが、平成の世になっても日本人のDNAにちゃんと残っているんです。

 

思い出してください。

魂がふるえるほど、愛おしくて、そして、自分を見守ってくれる存在があることを。

 

日本人はみんなどこかで知っているんです。

ご先祖様がいてくれることを。

 

でも、ありがたみや存在を忘れてしまっているんです。

あまりにも身近過ぎて、あまりにもあたりまえ過ぎて。

 

こんなにも優しくてありがたい存在が他にあるのでしょうか?

 

それが、日本人が宗教を信じている割合が24%なのに対して、ご先祖様を敬う人の割合が94%という結果なんだと思います。

宗教に抵抗を感じる日本人が、すんなりと意識することなく受け入れているという事実に目を向けてください。

 

そんなご先祖様をもっと頼りにしていいと思うのです。

心のよりどころにして心から感謝のお祈りを捧げてもいいんです。

 

きっと、ご先祖様は答えてくれます。

ほんと、ありがたすぎて涙が出てくる存在なんです。

 

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まとめ

ちょっとというか、かなり感情的な文章になってしまいましたが、日本人の多くは、ご先祖様を敬いながらも、あまりにも空気のような存在過ぎて、忘れてしまっている部分もあると感じます。

コンビニで、神様や仏様、キリスト様の本を購入して読むのもいいかもしれませんが、探さなくても身近に、自分の中に、すでにこんなにもあたたかい存在がいてくださるんです。

 

ただ、現在は社会構造の変化が急激過ぎて、日本史上かつてないぐらいご先祖様と疎遠になり始めていると感じます。

日本人は、深く意識しないまでもご先祖様に心を寄せて生活をしてきました。

 

欧米人からみると日本人が無宗教で、不思議に映るようですが、なんてことはない意識せずに崇拝できる存在があるんです。

 

いわば『先祖教』が、日本人のDNAに刻まれているわけですが、薄れていったら、日本はどんな国になっていってしまうのでしょうか?

日本が日本で無くなっていってしまうようなそんな気がしてしまうのは、考え過ぎなのでしょうか?

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この記事を書いた人

中野良一のアバター 中野良一 羽黒石材工業㈱営業部長

1級お墓ディレクター・1級土木施工管理技士
見に見えない存在であるご先祖を「見える化」した【いのちの積み木】→http://senzo.inotinotsumiki.com 雪のように白くてキレイな【淡雪五輪塔】のプロデュース。

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