友人から「午後にお墓参りに行くと、霊がついてくる」という話を聞きました。私は午後にお墓参りに行くことが多かったので、とても気になっています。本当なのでしょうか?
ペンネーム お餅たべたい
結論から申し上げますと、午後にお墓参りに行くと霊がついてきます。これは本当です。でも365日いつでもついてくるわけではなく、年間の中で1日限定になります。
うすうす感づかれている方も多いかと思いますが、そうですお盆にはご先祖様が帰ってきてくれるのです。霊がついてくるというよりは、こちらから迎えに行くという形です。
というところで種明かしも終わってしまいましたが、ご先祖様は普段どこにいらっしゃるのか、お墓を通じて帰ってくるシステムについて説明をしていきたいと思います。
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目次
午後にお墓参りに行くと霊がついてくるっていうけど本当ですか?
午後にお墓参りをすると霊がついてくるという話は、都市伝説のようにまことしやかにささやかれています。お盆にはご先祖様を導くために、提灯に明かりを灯して夕方に迎えに行くので、そこから霊がついてくるという話になったという説があります。(地域性があります)
地縛霊うんぬんの話は、ちょっと私にはわかりかねますが、午後にお墓参りをしたからといって、ご先祖様の霊魂が簡単に誰かについていってしまうようなことはありません。ご先祖様は普段は山の奥(神道)やお浄土(仏教)にいて、お祈りをした時にだけお墓に来てくれます。
魂はクラウド上にあるという考え
お墓やお位牌の役割を説明する時に、よくインターネットのクラウドで例えることがあります。ご先祖様の魂は普段はクラウド上にありますが、お墓参りをするとその人のところに来てくれます。お位牌も同じで、お祈りをするとそこに来てくれます。いわばお墓がディスクトップPCで、お位牌がタブレットやスマホみたいなものです。
お墓には遺骨が入っているので、何か特別にそこにご先祖様がいてくれそうな気がしますが、これは魂魄(こんぱく)という考え方があり、人は亡くなると魂と魄=白骨にわかれるとされ、魂は別のところにあります。
つまり普段はお墓にご先祖様の魂がないことになり、有名な千の風になってという歌の「私のお墓の前で泣かないでください そこに私はいません 眠ってなんかいません」という歌詞もあながち間違いではありません。だって普段は魂はそこにないのですから。じゃないとお墓と位牌にそれぞれ魂が来てくれるというシステムが成り立ちません。
だけどもお墓に行って故人を想うと、強くその故人を思い出すことになります。確かに私のところに来てくれているのです。
[ad#co-2]お盆は特別にご先祖様の霊が帰ってきてくれます
そんな形で、普段はお墓参りをしてもお墓にしか来てくれないご先祖様ですが、お盆には特別に家にまで帰ってきてくれます。7月盆と8月盆の違いはありますが、3日間いてくださり、その間は仏壇を提灯で飾り、家族が集まり賑やかに食卓を囲んだりします。
夏はご先祖様を祀る特別な行事が多くあります。盆踊りに夏祭り、精霊流しに送り火を焚き、祈りを捧げてきました。それだけ日本人はご先祖様を大切にしてきたという証拠でもあります。
ご先祖様は3日間だけで満足なの?他の日にも帰ってきたくならないの?
ここで、お墓参りをすると霊がついてくるという話に戻りますが、もしかするとお盆だけじゃなくて他の日でもご先祖様が家に帰りたいんじゃないか説もあります。だけどもどうですかね。たまに帰ってくるからちょうど良いのだと思います。子孫と過ごす賑やかなお盆もいいかもしれないけど、普段は落ちついてゆっくりと過ごしたいかもしれません。
逆に考えると、私たちも毎日のようにご先祖様がいて、ご馳走を用意していたら大変です。それにいつもいらっしゃったらありがたみも薄れてしまいます。お盆は年に3日だからちょうど良いと思うのです。映画リメンバー・ミーでメキシコの死者の日が話題になりましたが、あちらは11月1日、2日とご先祖様が帰ってくるのは2日間です。
日本の方が1日だけ長いですが、ご先祖様との距離感としてちょうどこのくらいの期間がよろしいような気がするのです。
[ad#co-2]結論 お盆以外には霊はついてきません
ということで、勝手に結論づけてしまいますが、午後にお墓参りをすると霊がついてくるのは確かな話です。だけどそれは迎え盆限定の話であって、3日後にはお浄土や山奥に帰っていってしまいます。
それ以外の日には、午後にお墓参りをしても霊はついてきません。地縛霊とかの話になると、全然見たこともないのでわかりませんが、少なくともご先祖様の霊が勝手についてくることはないですという話でした。
1級お墓ディレクターの「なかの」はこんな人ですよ。
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