「みなし墓地」って、皆さんご存知でしょうか?
イメージとしては、田んぼや畑の片隅とか、住宅地の一角にある集落墓地、又は共同墓地と呼ばれるような墓地です。
昭和23年に施行された墓地埋葬法より以前に都道府県知事の経営許可を受けていた墓地は、みなし墓地として扱われるんですよ。
みなし墓地(共同墓地・集落墓地)って、区画がハッキリしていなくて、無計画に建てたために奥のお墓への進入路がないなんて場合もあります。
きちんと、整理して整然と並べられると、お墓参りをする方も気持ちいいですし、ご先祖様も喜ばれると思います。
今回、30件ほどのお墓からなる、みなし墓地の造成及び改葬をさせていだきました。
流れやポイントを説明させていただきます。
目次
みなし墓地(共同墓地・集落墓地)の改墓の流れ
実際の工事の流れを動画にまとめてみました。
工事の流れと概要は、ザクっとこんな感じです。
- 遷座法要
- お骨の移動
- 仮設工事(鉄板敷設・トイレ)
- お墓の撤去・仮置き
- 既設ブロック塀・墓所基礎解体・撤去・処分
- 現場打擁壁の施工
- 墓地の整地・残土搬出
- 墓所基礎工事
- 通路土間コンクリート工事
- 墓石据付
- 納骨
- 改墓供養
区画数:33
工期:4ヵ月
お骨は、仮設納骨堂で管理する場合もあるのですが、今回は、各家庭で保管していただきました。
工事の内容としては特筆すべきことはありません。
何しろ人数が多いので取りまとめるのに、苦労しました。
みなし墓地の造成だと、一律で同じお墓を建てる場合も多いのですが、今回は、皆さんバラバラで新しく外柵や石塔を建てる方もいらっしゃいました。
一件ごとにケースが違うので、個別に取りまとめて、工事にも反映させなければなりません。
確認しながらの作業になり、時間が掛かりました。
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みなし墓地の造成工事の価格はいくらぐらい?
全体金額をハッキリと申し上げることはできませんが、これだけ墓地がキレイになった割には、価格はそれほどでもありません。
今回の工事にあたり、他に墓地を求めようと思った方もいらっしゃいましたが、造成をして家々で平等に負担をした方がずっと安いので、けっきょく移動に至りませんでした。
墓地管理の代表の方も苦心されていて、2年間に掛けて、毎月定額で墓地造成費用を集めたそうです。
これなら、一気に払うわけではないので、精神的な負担も少なくなります。
新しく外柵や石塔を建てられる方もいらっしゃいましたが、そちらは、別途個別に相談になります。
ありがたいことに、地元の国産材である稲田石や真壁小目石をご用命いただきました。
国産墓石というと、高額なイメージがありますが、利用の仕方によってはリーズナブルで満足度が高くなります。
墓地がキレイになると皆さんが嬉しい!
この墓地造成工事をするにあたって、相見積もりで検討の段階から1年半以上の時間が掛かりました。
その間、ずっと通わせていただいて、皆さん集まっての説明会も開き、親しくさせてもらいました。
墓地が出来上がってくると、皆さん、口をそろえて
「良くなった、キレイになった。」
と喜んでいらっしゃいました。
やっぱり、お墓がキレイだと、ピリッと引き締まりますよね。
お墓参りをする回数も多くなると思います。
提供する側としては、そこが一番嬉しいです。
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まとめ
みなし墓地(集落墓地・共同墓地)の造成及び改葬工事について書いてきましたが、いかがでしたでしょうか?
改墓供養が終わった後は、皆さんとお祝いをして楽しくお酒を飲ませていただきました。
翌日、Facebookページに入ってきたコメントです。
昨日は、お疲れ様でした。
最高の仕上がりです!
羽黒石材工業【中野さん】にお願いして、良かったです。
〇〇家【先祖】全員喜んでいると思います(^_^)v
家名は伏字にさせていただいています。
ご先祖様も含めて全員喜んでいる
こんなに嬉しい言葉はありません。
私にとっても、一生記憶に残る仕事になりました。
本当にありがとうございました。
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