高萩市営『高萩霊園』は海が近いから【塩害】が心配？工業団地が見える墓地の弱点とは

2017年11月29日2019年2月2日

駐車場に立つと、防風林の隙間から海が見える場所にあり海風を感じることができる高萩市営高萩霊園。

高萩霊園には第１と第２があり、隣接した場所にあります。公営霊園なので、管理・運営母体が自治体なので経営が安定していて、宗教不問であり、石材店の指定がないのが特徴です。

なかの

こんにちは、1級お墓ディレクターのなかの（Facebook Twitter 自己紹介）です。

海風が当たる場所にある霊園や墓地は、塩害により御影石にサビが出やすいのですが、高萩霊園は、顕著な被害が見られませんでした。

風光明媚な場所にある高萩霊園ですが、気になる点が一点。工業団地が隣接していて、大きくて無機質な工場が目立つこと、そしてそこからブ～ンという音がずっと発せられていることです。

お墓参りを落ち着いてするのには、少々耳障りな気がしました。慣れれば問題なさそうだけど。そんな高萩市営の高萩第１・第２霊園を紹介していきます。

この霊園紹介記事は、霊園や石材店を紹介してマージンを取るためのものではありません。よくある霊園・墓地紹介サイトの中には紹介手数料を10％も取るものもあります。霊園・墓地へのお問い合わせはあくまで直接の窓口へ、そして石材店には直接見積もりを取ることをおススメします。

私の方でもお付き合いのある技術的に優れた石材店を紹介することもできます。無料でこのようなサービスをしているのは、私が石材加工卸に勤めているからで、なるべく国産墓石を勧めていきたいとう思いからです。ゆるい感じなので、お気軽にお問合せください。

高萩市営高萩霊園の特徴

訪れたのは、11月の曇りの日、紅葉が進み木々が色づいています。林の隙間から東をのぞくと海を望むことができます。

近くには高戸小浜海岸があり、夏の晴れた日だと、ガラっと印象が変わりそうですね。

その中でも気になったのは、隣接する工業団地の工場から漏れてくる『ブ～ン』という音。ずっと絶え間なく聴こえてきて、慣れない人には気になると感じました。

高萩市営高萩霊園は地震に強い？経年劣化の状況は？

高萩霊園を回ってお墓を見させていただきましたが、地震には強い地盤のようで、目立った被害は見受けられませんでした。東日本大震災で大きな被害を受けた茨城県は、墓地でお墓の状況を見れば、だいたいの地盤の強さがわかります。被害が大きかった霊園は、倒壊する石塔も多く、割れや欠けが多く見受けられます。上の写真は、その高萩霊園で珍しい地震被害の1つです。下の基礎が割れて、御影石にまで被害が及んでいます。

また、海のそばだと、塩害によりサビが出ていることが多いのですが、高萩霊園は目立ってサビが出ているお墓がありませんでした。ただ、中国産の石種でひどくサビが出ているものがありました。私も知らない石種で比較的最近になって開発された山から切り出された御影石だと思われますが、新種の石は扱いが要注意だと感じました。

また、G654で石の表面がボロボロに崩れている石塔がありました。これはエフロレッセンスという塩化カルシウムが空気と触れて結晶化する現象が、石の内部で起きたために内側から御影石を破壊する現象で、サブフロレッセンスと言います。

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サブフロレッセンスは、通常、水分を含みやすい外柵のしかも日の当たらないジメジメした場所に起こりやすいのですが、なぜ、石塔のしかも日の当たりやすい場所に症状が出ていいるのかわかりません。推測ですが、中国でG654を加工した際に表面になんらかの薬品を塗り、それが悪さをしたのか、元々かなり品質の劣るG654を使用したのかもしれません。