みなさん山砂(真砂土)ってご存知でしょうか?
簡単に言うと、花崗岩が風化すると粘土と硬い部分が残ります。
その硬い部分を山砂といい、明るい茶色で見た目も綺麗で、庭に敷くと華やかなイメージをもたらします。
コンクリート、アスファルト、砂利、芝生など、庭を彩る敷材は色々ありますが、山砂は安価な割に見栄えが良くて扱いやすい材料になります。
山砂は明るい雰囲気を庭にもたらしますし、栄養価が低いために雑草が比較的生えにくくなるという特徴があります。
山砂よりも更に砕石の方がよく締まって雑草が生えにくくなるのですが、見た目に大きな違いがでます。
砕石を敷いた場合との見た目や値段の比較をしながら、山砂(真砂土)について紹介していきます。
目次
山砂(真砂土)で敷いた庭は見た目が綺麗
山砂で敷いた庭は、薄い茶色の色になり、見た目に綺麗です。
砕石だと、どうしても青が目立ち過ぎて、いかにも砂利を敷きましたって感じなんですよね。
山砂(真砂土)と比較すると人工的な感じがします。アスファルト舗装に近い色ですよね。
対して山砂はナチュラルな感じがして、万人受けをする色合いです。
おススメは、砕石でキチンと転圧締固めをした後に目つぶしのように山砂(真砂土)を施工することです。
山砂(真砂土)は、砕石よりも雑草が生えやすい。
庭の雑草で困っているから、防草目的で山砂を敷きたいという方もいらっしゃると思います。
山砂は花崗岩の硬い部分が残ったものであり、栄養価が低く雑草が生えにくいとい特徴があります。
なので、土のままよりは、ずっと雑草が生えないのですが、やっぱり生えてきます。
山砂を敷いたとしても5cmとかその程度の層だし、雑草の根っこは深く生えて地面から栄養を吸い取ります。
その点では、地盤を固く転圧をして締め固める砕石には勝てません。
施工条件にもよりますが、土の上に山砂を敷くのなら、防草シートを先に施工しておくことをおススメします。
山砂の水はけはどうなの?
敷きならすとキレイな山砂ですが、水はけが悪くてグズグズになってしまったのでは仕方がありません。
実際にこの記事を投稿してから『山砂を敷くと庭がグズグズになるからおススメできない』という声が何件か届いています。
実際のところ山砂を敷くと雨が降ると庭がグズグズになってしまうのでしょうか?
それは、敷く山砂の種類によります。
例えば、東京都内では岩瀬砂と呼ばれる山砂が公園や小中学校などのグランドに敷かれているそうです。
もし山砂が水分を含んでグズグズになるのだったら、そんな場所で使用できないですよね。
でも一方で、水分を含んでグズグズになってしまう山砂があるのも確かで、それは何故かと申しますと。
山砂の原料となる石が違うからなんです。
山砂は、花崗岩が風化してできたものです。
例えば、岩瀬砂の元となる茨城県産の稲田石は良質な花崗岩で、粒が大きく水はけがよい上に転圧するとよく締まるという特徴があります。
ところが、花崗岩によっては粒が小さく粘成分を多く含み水分を含みやすいものもあります。
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山砂(真砂土)の価格は砕石と同程度!
山砂の値段は、砕石と比較して同じぐらいになります。大型ダンプで運んで1m3辺り1500円程度といったところでしょうか。
大型ダンプだと6~8m3を一気に運搬できるので広い庭に敷く場合にはちょうど良いです。
地域によって値段に差がありますので、ご確認ください。気持ち砕石(C-40)よりも安いぐらいです。地域差がありますのでご了承ください。
ただ、先ほども申しましたが、山砂は元となる花崗岩によって性質がかなり異なります。
水はけが悪く水分を含んでグズグズになるものもあるので、地元で購入される方は注意しましょう。
東京都内の公園や学校のグランドで用いられている茨城県産の岩瀬砂は良質で色合いも良く、水はけが良い山砂として有名です。
実は、私が勤めている羽黒石材工業で採掘している稲田石が風化したものでもあります。
関東近郊で山砂を敷きたい方は、ぜひぜひお問合せくださいませ。
ネットで購入すると20kgで約2000円程度になります。かなり割高に感じるかもしれませんが、輸送運賃や袋詰めするコストも考えると妥当なのでしょうね。
都会などで、庭の一部に敷く場合には袋詰めの山砂を購入することになります。
山砂(真砂土)の施工性は?
参照:https://www.youtube.com/watch?v=2vshOnQao6Q
山砂はサラサラしているので、敷きのばしやすく、ゴロゴロしている砕石と比較すると各段に施工性が良いです。
ただ敷くための手間は楽ですが、砕石と比較して、そこまでの価格差としてあらわれないでしょう。
砕石を敷きならした際と同じぐらいで100m2敷き均した場合には、10万円ほどの予算を考えておくべきでしょう。
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まとめ
山砂(真砂土)の価格や雑草について書かせてもらいました。山砂は、砕石と比較すると転圧をしてもそこまで締め固まらないので、雑草は生えやすいです。
ただ、山砂の魅力は、見た目の綺麗さです。明るい茶色の山砂を庭に敷くと全体手に明るいイメージになります。
また、庭に植えた草花とのコントラストも活かせます。個人的には、無味乾燥な砕石の青い色よりも山砂の明るい色合いが好きです。
庭に何を敷くか考えられている方は、ぜひ山砂を検討してみてはいかがでしょうか?
コメント
コメント一覧 (9件)
ニトンで五千円に、運び賃は幾らくらいですか。
竹の勢力を抑えてくれますか。
水場周りには良いですか。
栗城様、コメントありがとうございます。
運賃込みの価格になっています。ただし、地域によって山砂の価格は異なり、運搬距離によっても変動します。
竹の勢力を抑えることはできません。
水場周りは下地が透水性のある地盤でないと水分を含んでグズグズになる恐れがあります。
2tの土は5000円だとしても
お客様の裏庭に運ぶとなると
土を下ろす職人と土を運ぶ職人と2名必要になります。
合わせてダンプカー車両費10000円
交通費も2000円くらいかかります。
そうなると材料は通常職人2名*2万円 ダンプカー1万円 交通費2000円 土5000円
経費1万円で6.7万円
が相場だと思います。
山砂に関してお伺いいたします。
高麗芝、西洋芝またはゼラリウムの土壌として山砂はいかがでしょうか?
山砂は、栄養分を含んでいなくて植物が育ちにくい特徴があります。
芝張りに使用したことがないので、なんとも言えませんが、向かないと思われます。
なるほど、ありがとうございました。
芝生は栄養価より排水性が維持です。
下地が無駄に栄養価高いとヨトウムシがわいてよくやられます。
間違った施工はバークなど撒く方がいますが菌がわき夏場に芝生が伸びると
中が蒸れて病気にすぐなります。
芝生は山砂がベターです。もっと言えば川砂がベストです。
栄養分はマルシバを与えればよいです。真っ青のゴルフ場のようになります。
年6回刈り込めば十分維持できます。
とにかく大事なのは排水性です。こればっかりは肥料と違ってあとでどうにもできませんので
現在、既に砕石を敷いているところに、人工芝を敷設したいと思っています。砕石の上に真砂土を入れて、平にしてから、人工芝を敷こうと思いますが、砕石の上に真砂土を入れると、何か問題がありますか?面積は25㎡くらいですが、真砂土の費用はどれくらいになるでしょうか?
お問合せありがとうございます。
不陸整正(平らにする)目的で真砂土を入れられるのですね。砕石の上に敷くとなるとあまり厚みはない方がよろしいかと思います。なぜならば勾配のあるところだと真砂土が大雨が降った際に流出してしまうからです。
また、人工芝を敷設する場合には、ピンを刺すと思いますが、砕石に刺さるのかは疑問が残ります。真砂土の価格は、2tダンプ1台あれば足りるので、近所の土建屋に頼めば5000~10000円ぐらいで持ってきてくれると思います。