山砂(真砂土)は、庭に敷く材料として、比較的安く、見栄えも良く、扱いやすい材料です。明るい茶色が庭を華やかにして、草花の色を引き立てます。
山砂(真砂土)は、花崗岩が長い年月をかけて風化し、砂状に崩れてできた土です。元の岩石や風化の程度によって、砂分だけでなく、細かな粘土分や小さな石も含まれます。有機物や肥料分が少ないので、畑の土などと比べると、雑草は生えにくい傾向があります。
なお、山砂と真砂土は、厳密には同じ意味とは限りません。この記事では、茨城県の岩瀬砂のような、庭用に使われる、花崗岩由来の山砂を、「山砂(真砂土)」と呼んでいます。
1級土木施工管理技士で、石材業界に約25年携わってきた元石屋の私が、山砂の見た目、値段、雑草、水はけを、砕石と比べながら、2026年の相場でお話しします。
- 山砂は、明るい薄茶色で、庭がナチュラルで華やかな雰囲気になります。砕石の青みのある灰色より、万人受けする色合いです。
- 敷く厚さは、3cmほどが目安です。おすすめは、砕石でしっかり転圧した上に、山砂を載せる方法です。
- 100㎡に、厚さ3cmで敷く費用は、施工費込みで約24万円です(2026年の目安)。砕石の下地を入れると、約34万円です。
- 山砂の価格は、1㎥あたり約3,000〜8,000円です。産地や、粒の大きさで変わります。
- 雑草は、砕石よりは生えやすいです。雑草対策を重視するなら、先に防草シートを入れる方法もあります。
- 水はけは、山砂の種類で変わります。転圧がとても大切です。

山砂(真砂土)は、砕石と何が違う?見た目の比較
山砂で敷いた庭は、薄い茶色になり、見た目がきれいです。砕石だと、どうしても青みが目立ち、いかにも砂利を敷きました、という感じになります。
山砂は、ナチュラルな雰囲気で、万人受けする色合いです。砕石は、アスファルト舗装に近い色で、人工的な印象になります。
私のおすすめは、砕石でしっかり転圧して締め固めたあとに、目つぶしのように、山砂(真砂土)を施工することです。砕石の締まりの良さと、山砂の見た目の良さの、両方を取れます。
山砂(真砂土)の価格は?
山砂の価格は、産地や、粒の大きさで変わります。目安は、1㎥あたり約3,000〜8,000円です。粒の大きさをそろえたものや、品質の高いものほど、高くなります。
山砂が採れる産地に近い地域では、比較的安く手に入ります。反対に、産地から遠いと、運搬費で高くなります。近年は、運搬費の上昇などで、値段が上がってきています。地域によって値段が違うので、地元の建材店に確認してください。
大型ダンプなら、山砂で6㎥ほどが目安です。含水量や、車の積載量で変わります。広い庭に敷くときは、ちょうど良い量です。袋詰めの山砂は、輸送費や袋詰めの手間が乗るため、割高です。庭の一部に敷くときは、袋詰めを使い、広い庭は、ダンプで運んでもらうほうが安くなります。

100㎡の庭に山砂を敷く費用は?
砕石の記事と同じ条件で、計算してみます。重機が入れる平坦な庭に、既存の地盤を大きく掘らずに、山砂を厚さ3cmで敷くケースです。
| 項目 | 金額の目安 | 内訳 |
| 山砂(約4㎥) | 約3.6万円 | 3㎥に、転圧で締まる分を見込んで、約4㎥。1㎥あたり約4,000円(産地や粒の大きさで変わる)に、配達料約2万円 |
| 重機とオペレーター(回送費込み) | 約8万円 | 小型バックホウのリース代、回送費、オペレーター代の合計(砕石の記事と同じ) |
| 手元の職人 | 約2.5万円 | 細かい所の調整と、転圧の補助 |
| 転圧機のレンタル・運搬など | 約2万円 | ローラー、プレートコンパクターなどを併用 |
| 直接工事費 | 約16.1万円 | ここまでの合計 |
| 諸経費(現場管理費・会社経費など) | 約5.6万円 | 小規模な民間工事として、直接工事費の35%ほどを見込む |
| 消費税 | 約2.2万円 | 10% |
| 合計 | 約24万円 | 1㎡あたり約2,400円 |
合計は、約24万円。1㎡あたり約2,400円です。砕石を厚さ5cmで敷く場合の約26万円と、近い金額になります。

おすすめの、砕石を厚さ5cmで敷いた上に、山砂を3cm載せる方法だと、約34万円が目安です。砕石と山砂を、同じ工事で続けて施工すれば、重機の回送費やオペレーター代を、二重に計上する必要はありません。そこで、砕石の記事で計算した約26万円に、山砂の材料(約3.6万円)と、追加の手元・転圧(約1.5万円)に、諸経費と消費税を加えた、約7.6万円を足しています。砕石の費用の計算は、こちらで説明しています。

費用は、産地、運搬距離、地盤の状態、重機が入れるかどうかで、大きく変わります。あくまで目安で、実際の金額は、見積もりで確かめてください。
厚さは3cmほど。転圧と水が大切
山砂を敷く厚さは、3cmほどをひとつの目安にしています。地盤がやわらかい所では、山砂を厚くするより、先に砕石などで下地をつくります。車が乗る場所は、土の上に直接ではなく、硬い砕石の下地を入れてください。柔らかい土の層だと、車が通ったときに、わだちができます。
山砂も、転圧が大切です。転圧しないと、雨水で流されたり、足で踏んだだけで動いたりします。ローラーやプレートコンパクターなどを、場所に合わせて併用して、締め固めます。
締め固めるときは、水分の量がコツです。土には、いちばん締まりやすい水分量(最適含水比)があり、乾きすぎていても、濡れすぎていても、よく締まりません。乾きすぎているときは、水を少しずつまいて調整します。雨のあとなど、水分が多すぎるときは、少し乾かしてから転圧します。まきすぎて、びちゃびちゃにしないことが大切です。最適な水分に近づけると、同じ転圧でも、よく締まります。土質試験では、このときに得られる、いちばん大きな乾燥密度を「最大乾燥密度」と呼びます。
大雨のあとの庭の様子と、転圧の具体的なやり方は、こちらの記事で紹介しています。

雑草は生える?防草シートは?
山砂は、有機物や肥料分が少ないので、畑の土などと比べると、雑草が生えにくい材料です。ただ、砕石ほどは締まらないので、砕石よりは、雑草が生えやすいです。

雑草対策を重視して、土の上に山砂を敷くなら、先に防草シートを施工しておく方法を、おすすめします。ただし、シートの上に山砂を敷いても、飛んできた種から、草が生えることはあります。砕石の下地を入れる場合は、砕石をきちんと転圧すれば、草は生えにくくなります。
水はけは、山砂の種類で変わる
山砂を敷くと、雨で庭がグズグズになる、という声もいただきます。実は、敷く山砂の種類によります。
山砂は、花崗岩が風化してできたもので、元の花崗岩によって、性質がかなり違います。粒が大きく、水はけがよく、転圧するとよく締まるものもあれば、粒が小さく、粘り気のある成分が多くて、水を含みやすいものもあります。
東京都内の公園や、学校のグラウンドにも、茨城県産の「岩瀬砂」が使われているそうです。水はけがよく、色合いも良い山砂として、有名です。私が石材会社にいた頃に、採掘していた稲田石が、風化したものでもあります。地元で買うときは、水はけの悪い山砂に、注意してください。
動画で見る:山砂を庭に敷いたら、おしゃれでキレイなのに安かった
山砂を庭に敷いた様子と、費用を、動画にまとめています。
価格については、山砂を敷いた当時の価格なので参考程度に。
山砂(真砂土)についてよくある質問
- 山砂と真砂土は、同じものですか?
-
厳密には、同じ意味とは限りません。真砂土は、花崗岩が風化してできた土のことで、庭に敷く材料としては、山砂と同じ意味で使われることが多いです。この記事では、庭用の花崗岩由来の山砂を、山砂(真砂土)と呼んでいます。
- 100㎡の庭に山砂を敷く費用は、いくらですか?
-
厚さ3cm、施工費込みで、約24万円が目安です(2026年)。砕石の下地を入れると、約34万円です。地域や地盤で変わります。
- 山砂を敷くと、雑草は生えますか?
-
有機物や肥料分が少ないので、畑の土などと比べると生えにくいですが、砕石ほどは締まらないので、生えることはあります。雑草対策を重視するなら、先に防草シートを入れる方法もあります。
- 山砂は、大雨で流れませんか?
-
転圧しないと、水を含んで流れ出します。勾配のある庭は、特に注意が必要です。きちんと転圧すれば、水は表面を流れるようになり、動きにくくなります。くわしくは、大雨のあとの庭の記事で紹介しています。
- 山砂は、駐車場にも使えますか?
-
車が乗る場所は、硬い砕石の下地を入れて、その上に、山砂を薄く載せる方法がおすすめです。柔らかい土の上に直接敷くと、わだちができます。
元石屋のひとこと:山砂は、見た目で選んで、転圧で決まる
りょういち山砂の魅力は、見た目の明るさです。庭に敷くと、全体が明るくなり、草花ともよく合います。私は、無味乾燥な青い砕石より、山砂の明るい色合いが好きです。ただ、見た目だけで選ばず、下地と、転圧と、水はけを考えて選ぶと、長くきれいに使えます。
この記事は、1級土木施工管理技士としての経験と、石材会社で約25年お墓に携わってきた経験をもとにしています。山砂の価格は、岩瀬砂(真砂土)の販売価格の解説(掲載日の記載はありません)をもとにした目安です。重機と転圧機の費用は、レンタル料金の公開例をもとにした、私の見積もりです。地域や時期で変わります。







コメント
コメント一覧 (12件)
ニトンで五千円に、運び賃は幾らくらいですか。
竹の勢力を抑えてくれますか。
水場周りには良いですか。
栗城様、コメントありがとうございます。
運賃込みの価格になっています。ただし、地域によって山砂の価格は異なり、運搬距離によっても変動します。
竹の勢力を抑えることはできません。
水場周りは下地が透水性のある地盤でないと水分を含んでグズグズになる恐れがあります。
2tの土は5000円だとしても
お客様の裏庭に運ぶとなると
土を下ろす職人と土を運ぶ職人と2名必要になります。
合わせてダンプカー車両費10000円
交通費も2000円くらいかかります。
そうなると材料は通常職人2名*2万円 ダンプカー1万円 交通費2000円 土5000円
経費1万円で6.7万円
が相場だと思います。
山砂に関してお伺いいたします。
高麗芝、西洋芝またはゼラリウムの土壌として山砂はいかがでしょうか?
山砂は、栄養分を含んでいなくて植物が育ちにくい特徴があります。
芝張りに使用したことがないので、なんとも言えませんが、向かないと思われます。
なるほど、ありがとうございました。
芝生は栄養価より排水性が維持です。
下地が無駄に栄養価高いとヨトウムシがわいてよくやられます。
間違った施工はバークなど撒く方がいますが菌がわき夏場に芝生が伸びると
中が蒸れて病気にすぐなります。
芝生は山砂がベターです。もっと言えば川砂がベストです。
栄養分はマルシバを与えればよいです。真っ青のゴルフ場のようになります。
年6回刈り込めば十分維持できます。
とにかく大事なのは排水性です。こればっかりは肥料と違ってあとでどうにもできませんので
現在、既に砕石を敷いているところに、人工芝を敷設したいと思っています。砕石の上に真砂土を入れて、平にしてから、人工芝を敷こうと思いますが、砕石の上に真砂土を入れると、何か問題がありますか?面積は25㎡くらいですが、真砂土の費用はどれくらいになるでしょうか?
お問合せありがとうございます。
不陸整正(平らにする)目的で真砂土を入れられるのですね。砕石の上に敷くとなるとあまり厚みはない方がよろしいかと思います。なぜならば勾配のあるところだと真砂土が大雨が降った際に流出してしまうからです。
また、人工芝を敷設する場合には、ピンを刺すと思いますが、砕石に刺さるのかは疑問が残ります。真砂土の価格は、2tダンプ1台あれば足りるので、近所の土建屋に頼めば5000~10000円ぐらいで持ってきてくれると思います。
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