戸建て住宅の外構工事一式を行いました。
- 現場打ち擁壁 25m
- 土間コンクリート 25m2
- フェンス工事 23m
これらの外構工事の様子を紹介すると共に、実際に掛かる費用について紹介していきます。
施主様の要望としては、なるべく安くてかっこいい外構にすること。
まあ、皆さんご要望を聞くと似たような話になりますよね(汗)
かといって、材料をケチって鉄筋をスカスカにでもすると耐用年数が落ちてしまいます。
長年の使用にも耐えつつ、費用を抑えた戸建て住宅の外構工事について費用の面に着目して説明していきます。
目次
お庭をキレイにしたいけど外構工事の価格が心配!
家を建てたのはいいけれど、外構工事に回すお金が無くなった!という方は、けっこういらっしゃるかと思います。
今回の依頼主も同じで、家を建てて家具・家電を揃えたら、当初予算よりも大幅に膨らんでしまったそうです。
『外構工事の予算がないけど、少ないなかでなるべく立派につくって!』
との要望に答えて、図面作成及びお見積りをさせていただきました。
外構工事の流れ、低価格でも耐用年数のしっかりした外構を
全ての工程を写真に収めているわけではないので、ザックリですが、今回の外構工事の流れです。
0.25級クラスのバックホウ(ユンボ)を投入しての仕事で、現場打ち擁壁施工のためにそこそこの規模の工事になっています。
その中でも、構造には特に気を使いました。
カッコウが良くても手抜きの張りぼてでは意味がないからです。
ローコストでありながらも耐用年数のある外構工事に仕上げました。
現場打ち擁壁・フェンス工事・土間コンクリートの費用について
現場打ち擁壁の費用、門柱は別途追加料金
現場打ち擁壁は、見え面の高さが1mになり、地面への根入れを20cmほど取りました。
全部で高さが1.2mになります。
そこにアクセントとなる段々の形をした門柱を施工しています。
門柱は、施主様の住宅を意識して、雰囲気に合うものを型枠屋さんと相談しながら決めました。
正確な現場打ち擁壁の費用は、現場毎にケースが違うのでお伝えすることができませんが、ザックリと1m辺り2,0000円程度と考えていただければけっこうです。
施工が困難な現場だと、価格は上がります。
門柱は、特別手間が掛かっているので、2人分の工賃を上乗せしています。
フェンス工事の費用、目隠し効果は?DIYは無理?
フェンス工事は、極力ローコストにするために三共アルミの「ユメッシュ」という、一番安い価格のフェンスを選んでいます。
ざっくりと1m辺り6,000円程度です。
価格は安いのですが、今回の庭には簡素な「ユメッシュ」が非常にマッチしていています。
フェンスを施工する理由は、【目隠し】の効果を期待しているからです。
ただし、【目隠し】といっても、完全に隠すことを目的としたものと、どちらかというとオープンにしたものとでは目的が違います。
今回のお庭は、オープンガーデンを意識しています。
施主さんが安く済ませるために、自分でインターネットでフェンスを購入してDIYするという提案もあったのですが、いろいろと問題が起る可能性があるので任せてもらうことになりました。
フェンスと現場打ち擁壁を組み合わせる場合には、前もって擁壁にフェンスの柱を入れるための穴を空けておく必要があります。
後からでもコアカッターでコンクリートに穴を開けることもできますが、価格が高いのでローコストで仕上るためには相応しくありません。
そういった、事前の準備も必要になってくるので、施主様がDIYというわけにはいかないのです。
スロープ状の土間コンクリートの費用、耐用年数を考慮
お庭に上がれるスロープ状の土間コンクリート、重い荷物の運搬が多い施主様のために家の近くまで車が上がれるだけの強度をもたせました。
施主様の愛車は、ワンボックスのミニバンで重量があることもあり、コンクリートの厚さが12cmで、13mmの太さの鉄筋を200mmピッチで配筋してあります。
住宅の土間コンクリートにしては、少々頑丈過ぎるぐらいですが、耐用年数を考慮して、間違いのない設計にしました。
費用は、1m2辺り10,000円ほどになります。
現場毎に変わりますので、あくまで相場として捉えてください。
庭に山砂を敷くときれいで、雑草も生えにくい
今回の工事では、外構工事一式、現場打ち擁壁・フェンス工事・スロープ状の土間コンクリート工事を依頼されていました。
庭をいじる予算までないので、施主様が自らなんとかする予定だったのですが、バックホウなどの重機があるうちにやった方が、かえって楽で価格も安くできるということで、山砂を敷かせていただきました。
山砂を敷いてローラー転圧をして、きれいに整地すると共に、雑草を生えにくくしています。
まとめ
戸建て住宅の外構工事について、概要と費用についてざっくりと説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?
あくまで目安の相場であって、現場毎に増えることがあることはご了承ください。
今回の工事でも、仕事をするうちに付帯工事を頼まれたりして、当初の予算よりは膨れ上がってしまいました。
あれこれといじり出すと、いろいろとやりたいことが増えてくるんですね。
仕事が始まりますと、バックホウなどの重機を入れて施工をします。
バックホウの回送をするだけでも大型の回送車が必要になるので、0.25m3級のバックホウで、片道30,000円ほど必要になります。
往復60,000円。大きなバックホウになるとトレーラーでしか回送できなくなるので余裕の100,000万円越えです。
だったら、改めて工事をするよりも重機があるうちにやってしまった方が、お得になります。
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