今回、紹介するお墓は、新潟県から茨城県に引っ越してきたお墓です。
以前あった墓石を再加工して新しく生まれ変わらせています。
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お墓の再加工、引越し、新潟県産草水石(くそうずいし)、ながれ(石の模様)有り、板碑型石塔、銀杏面加工と様々な要素を含んだお墓です。
要素が多くてユニークなお墓でもあるのですが、それだけにディープな魅力が沢山つまったお墓になっています。
お墓や石の素人である消費者にもよくわかるように、一つ一つ丁寧に解説してきます。
お墓の世界の深みを知りたい方、ぜひ、ご覧になってください。
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目次
桜色に青みが差す新潟県産の草水石の墓石
お墓のお引越し、元々の生活地盤であった土地から新しい土地に移り住み、先祖代々続いているお墓を移動するケースが増えてきています。
今回も同様で、施主様の元々の実家であった新潟県から、茨城県にお墓を移動してきました。
その際に、昔あった新潟県産草水石(くそうずいし)のお墓を再加工して新しくピカピカのお墓に生まれ変わらせました。
先祖代々続いてきた石塔を処分するのは偲びない、でも古いので新しくしたいという場合には、再研磨・再加工をすると新品のようになります。
元々はどんなお墓だったの?
わきが甘くてすいません(汗)
新潟県産草水石(くそうずいし)ってどんな石?
新潟県産草水石(くそうずいし)、安田石とも呼ばれるそうです。
正直なところ存じ上げていませんでした。
草水石についてはこちらのサイトに多くの資料が載っています。
貴重な写真があるのでお願いしてリンクを張らせていただきました。
今回、利用させていただいた草水石は青みが強いのですが、リンク先のお墓をみさせていただくと、桜御影系で、ピンクが強いですね。
地元では、青みのない桜色の草水石が珍重されているようです。
個人的には、今回利用させていただいた草水石は、桜色に青色を混ぜたような感じで、他に類を見ない石目で、素的だと感じました。
岡山県産の万成石に青色を混ぜたような感じがしました。
福島県のいわき市で採掘できる桜みかげ石に似ているかもしれません。
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新潟県産草水石と茨城県産稲田石のコラボレーション
回りの外柵は、茨城県産の稲田石です。
元々、施主様が住まわれていた新潟県と、現在住まわれている茨城県の銘石のコラボーレーション!
石の産地を通して、お墓に歴史が現れています。
草水石に見える石の模様は”ながれ”
これを”ながれ”といいます。
墓石に利用する御影石は天然のものです。
マグマが流動しながら固まったものですが、その際に、御影石を構成する鉱物に偏りができ、このような模様ができます。
現在、墓石として利用する際には”ながれ”を取り除く場合がほとんどです。
昔は、今と違いもっとおおらかだったので”ながれ”が入ったお墓はけっこうあります。
私は、味わいがあってけっこう好きだったりします。
因みに、今でももちろん”ながれ”のあるお墓をつくることは可能です。
取り除くケースがほとんどなので、安く購入することができます。
あこがれの銘石が高くて手が届かない場合には”ながれ”ありのお墓を検討してみるのもよろしいかもしれません。
東の横綱と呼ばれ皇室御用達の神奈川県産「本小松石」や、
西の横綱と呼ばれる香川県産「庵治石」も安く購入できます。
ただし、同じ模様は2度となく、その都度変わってしまうのはご了承ください。
それもまた味わいです。
板碑型の石塔と銀杏面加工
板碑型の石塔とは、よくある和型石塔の形に似ているのですが、薄くなっているんですね。
昔のお墓には、けっこう見られるのですが、今この形にしてみると、逆に新しい感じもします。
草水石の色合いとも相まって良い感じです。
板碑型の石塔には、銀杏面加工が施してあります。
ここだけの話、中国加工で、銀杏面がいい塩梅でデロデロになっているお墓を見かけたことがありますが、国内加工で、ぴしっときっちり仕上てあります。
細かいところを、きちんと仕上るのが日本製のお墓です。
パッと見では、わからない部分なんですよね。
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まとめ
いろいろな要素が詰め込まれた新潟県産草水石のお墓でしたがいかがでしたでしょうか?
お墓に歴史ありとは言いますが、本当に代々受け継いできたものが、お墓に表れると感じます。
- お施主様のご先祖様への気持ち
- 新潟県産草水石と茨城県産稲田石
- 日本の石工職人の技術と想い
これらが三位一体となって生まれたお墓は、誰がなんと言おうと最高のお墓なんです。
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