ハイフレックスは、左官屋さんや土木の補修でよく使う、モルタル接着強化剤です。
こんにちは、1級土木施工管理技士のりょういちです。ハイフレックスは、単純に言うと、木工用ボンドを薄めたようなものです。色も白くて、ちょうどそんな感じです。
正式名称はNSハイフレックス(HF-1000)で、日本化成の商品です。似たものに、レゾナック建材(旧 昭和電工建材)のハイモルエマルジョンがあります。
この記事では、2つの違いと、使い方、2026年10月時点の値段をまとめました。
- ハイフレックスとハイモルエマルジョンは、どちらも、モルタルの接着力を強くする液体です。下地に塗る使い方と、モルタルに混ぜる使い方があります。
- 違いは、メーカー、薄める割合、混ぜる量、値段です。薄める割合は、ハイフレックスが5倍液(1:4)、ハイモルエマルジョンMが4倍液(1:3)です。
- 値段は、4kgで、ハイフレックスが約6,600円。ハイモルエマルジョンは、商品やお店によって、約5,200〜7,200円と幅があります(2026年10月)。2019年は、ハイモルエマルジョンが約2,000円安かったのですが、今は、必ず安いとは限りません。
- 私は、普段からハイフレックスを使っています。両者はほぼ同じ用途なので、細かくは使い分けていません。

ハイフレックスの2つの用途
ハイフレックスの使い方は、2種類あります。1つは、薄めて、下地に塗る使い方。もう1つは、モルタルに混ぜて、接着力を上げる使い方です。
日本化成の公式ページにも、「吸水調整材として」と「モルタル混和材として」の2つの使い方が、載っています。
下地に塗る使い方(吸水調整材・シーラー)
吸水の激しい下地に塗ると、塗り付けたモルタルの水分が、急に下地へ逃げるのを抑えて、ドライアウトを防げます。適用下地は、コンクリート、モルタル、PC板、ブロック、ALCパネルです。
施工部分を、しっかり水洗いして、汚れを取り除きます。左官屋さんが壁塗りに使うときも、コンクリートの補修のときも、同じです。
ほこりや細かい粒がついていると、剥がれやすくなります。汚れがしつこいときは、ブラシなどで、できるだけ落とします。浮いている所や、もろい所は、先に取り除きます。
日本化成の標準調合は、5倍液です。ハイフレックス1に、水4で薄めます。
洗った下地が乾いたら、刷毛で丁寧に塗ります。場所によっては、ローラーのほうが塗りやすいかもしれません。ハイモルエマルジョンMのカタログには、下地が乾いた状態で、むらなく塗るよう、書かれています。
塗る量の目安は、コンクリート・モルタル・PC板の壁で150g/㎡、床で200g/㎡、ブロック・ALC板で400g/㎡(2回塗り)です。
ハイモルエマルジョンMのカタログには、塗布したあと、下地が乾いてからモルタルを塗るよう、書かれています。塗ってから長時間放置すると、ほこりなどが付いて、接着力が下がります。
日本化成の製品紹介ページには、乾燥条件の記載がありません。ハイフレックスも、使うモルタルと下地に合わせて、日本化成の説明書で確かめてください。

モルタルに混ぜる使い方(接着力を強くする)
ハイフレックスを、モルタルやハイモルに混ぜると、それだけで、接着力が強くなります。日本化成の標準調合は、セメント25kgに対して、2.8kgです。
最近は、乾式施工(ボンド施工)が多いのですが、私が管理するお墓の工事では、石との間のモルタルには、ハイフレックスを使っていました。
建設業の工事では、コンクリートの補修を行うことが多く、そのときは、ハイモルにハイフレックスを混ぜて使います。これはもう決まりみたいなものです。
逆に、ハイフレックスを入れないで施工をしたことがないので、わかりませんが、強度的には、かなり違ってくるのだと思います。
ハイモルなどの既調合モルタルに混ぜる量は、製品ごとに違います。各製品の説明書で、メーカーが指定する配合量を守ってください。
施工の前に、メーカーの注意を確かめてください。次は、ハイモルエマルジョンMのカタログの注意事項です。ハイフレックスは、日本化成の説明書で確かめてください。
- 気温が5℃以下のときは、施工を中止するか、保温する
- 施工中や、硬化する前に、雨や雪のおそれがあるときは、施工を中止する
- 取り扱うときは、保護手袋・保護眼鏡・マスクを着ける
- 保管は、凍結と直射日光を避けて、室内(5〜40℃)で行う
- 作業は、換気のよい場所で行い、作業後は、手洗いをする
- 余った材料は、川や下水道などに流さない
ハイフレックスとハイモルエマルジョンの違い
以前、この2つの違いがわからなくて、ホームセンターでパッケージを見比べたことがあります。効果も使い方も同じで、ほぼ同じような商品のようでした。ただ、少し混乱しますよね。
モルタル接着強化剤には、NSハイフレックス以外にも、ハイモルエマルジョンがあります。シーラーとして使うだけなら、ほかにも商品がたくさんありますが、モルタルに混ぜるのにも使える、この2つで比べます。
| 項目 | NSハイフレックス HF-1000 | ハイモルエマルジョンM |
| メーカー | 日本化成 | レゾナック建材(旧 昭和電工建材) |
| 使い方 | 下地に塗る・モルタルに混ぜる | 下地に塗る・モルタルに混ぜる(塗布・混入兼用型) |
| 主な規格 | 公共建築協会 評価名簿登録品、日本建築仕上学会 M-101 規格適合品。混和材としては JIS A 6203 | 公共建築協会 評価名簿登録品、日本建築仕上学会 M-101 規格適合品、JIS A 6203 規格適合品 |
| 薄める割合 | 5倍液(ハイフレックス1:水4) | 4倍液(エマルジョン1:水3) |
| 標準塗布量(希釈液) | 壁150g/㎡、床200g/㎡、ブロック・ALC板400g/㎡(2回塗り) | コンクリート150g/㎡、ALC板など300g/㎡(2回塗り) |
| 標準混入量(原液) | セメント25kgに2.8kg | 現場調合の1:3モルタル(セメント25kg)に5〜6.3kg |
| 容量 | 18kg缶/4kgポリボトル/1kg | 18kg缶/4kgポリ缶/1kgポリ缶 |
| 成分 | 公式ページには記載なし | エチレン酢酸ビニル系(EVA系)エマルション |
表は、日本化成の公式ページと、レゾナック建材のカタログ(ハイモルエマルジョンM)を、もとにしています。ハイモルエマルジョンには、ペタルス EV-300 という商品もあるので、購入前に、商品名を確かめてください。
メーカーが示す標準混入量は、ハイフレックスが、セメント25kgに対して2.8kg。ハイモルエマルジョンMが、セメント25kg・砂75kgの1:3モルタルに対して、5〜6.3kgです。
配合の条件が同じとは限らないので、単純には比べられません。
以前、ハイフレックスとハイモルエマルジョンを使い比べたことがあります。ハイフレックスのほうが、粘度が濃いように感じました。ハイモルエマルジョンのほうは、薄まっている感じです。
値段の比較|2026年10月
| 商品 | 容量 | 価格(税込) | お店 |
| NS ハイフレックス HF-1000(日本化成) | 4kg | 6,598円〜 | モノタロウ |
| ハイモルエマルジョン(ペタルス EV-300) | 4kg | 5,200円(送料無料) | 楽天市場(仕事の鬼) |
| ハイモルエマルジョン(ペタルス EV-300) | 4kg | 6,270円〜(送料無料) | 楽天市場(日曜左官エムケー工芸) |
| ハイモルエマルジョンM | 4kg | 7,150円(送料無料) | 楽天市場(コンスト資材館) |
| ハイモル エマルジョン ペタルス | 18kg | 19,778円 | モノタロウ |
2019年7月に、私がAmazonで調べたときは、ハイフレックス4kgが4,820円、ハイモルエマルジョン4kgが2,980円で、ハイモルエマルジョンのほうが、約2,000円も安くなりました。
2026年10月は、ハイフレックスが約6,600円です。
ハイモルエマルジョンは、ペタルス EV-300 が約5,200〜6,300円、Mが約7,150円で、ハイフレックスより安いものも、高いものもあります。価格は、お店や時期で変わります。
ハイモルエマルジョンには、Mと、ペタルス EV-300 があり、薄める割合や混ぜる量が、同じとは限りません。仕様の表は、Mのカタログのものです。
どちらを選ぶ?|私の使い分け
私は、普段からハイフレックスを使っています。
建築現場でも、ハイモルエマルジョンを使っている業者は多いです。
ハイモルエマルジョンは、ハイモルに混ぜることを前提とした商品なので、コンクリート補修でハイモルを使うときには、ちょうどよい材料です。
メーカーのカタログでは、現場調合のモルタルにも混ぜられます。
ハイモルエマルジョンの強度については、以前、職人さんに話を聞いたことがありますが、「問題ない!」とのことでした。
両者は、基本的な用途がほぼ同じなので、厳密には使い分けていません。
ただし、薄める割合と混ぜる量は、メーカーによって違います。どちらを使うときも、その商品の説明書の量を守ってください。
ハイフレックスのよくある質問
- ハイフレックスとは、何ですか?
-
モルタルの接着力を強くする液体(モルタル接着強化剤)です。下地に塗る使い方と、モルタルに混ぜる使い方があります。日本化成の商品で、正式名称はNSハイフレックス(HF-1000)です。
- ハイフレックスとハイモルエマルジョンの違いは何ですか?
-
メーカー(日本化成とレゾナック建材)、薄める割合、混ぜる量、値段が違います。用途は、どちらも、下地に塗る・モルタルに混ぜる、で同じです。
- ハイフレックスの薄め方は?
-
日本化成の標準調合は、5倍液(ハイフレックス1:水4)です。壁なら150g/㎡が塗る量の目安です。
- ハイフレックスは、モルタルにどれくらい混ぜますか?
-
日本化成の標準調合は、セメント25kgに対して2.8kgです。ハイモルなどの既調合モルタルは、製品ごとに量が違うので、説明書で確かめてください。
- 4kgで、何㎡に塗れますか?
-
ハイフレックス4kgを5倍に薄めると、希釈液は約20kgになります。壁に150g/㎡で塗る場合、日本化成の標準施工面積は約133㎡です。実際の面積は、下地の吸水や凹凸で変わります。
- ハイフレックスの代わりに、ハイモルエマルジョンは使えますか?
-
どちらも、モルタルの接着を強くする同じ用途の商品で、実際に使い分けない人も多いです。ただし、薄める割合と混ぜる量が違うので、使うほうの説明書の量を守ってください。
- ハイモルとは、何ですか?
-
レゾナック建材(旧 昭和電工建材)の、補修用などの既調合モルタルのシリーズです。ハイモルエマルジョンMは、ハイモルへの混入のほか、現場調合のモルタルへの混入や、下地への塗布にも使えます(レゾナック建材のカタログ)。
ひとこと:私は、普段からハイフレックス
りょういち私は、普段からハイフレックスを使っています。両者は、基本的な用途がほぼ同じなので、細かく使い分けることはしていません。
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この記事の根拠:土木の知識と、メーカーの資料
- 現場の経験:1級土木施工管理技士(筆者)。お墓の工事でも、コンクリート補修でも、ハイフレックスを使っています
- 日本化成:NSハイフレックス HF-1000(吸水調整材として)、(モルタル混和材として)
- レゾナック建材:ハイモルエマルジョンM のカタログ
- 価格:モノタロウと楽天市場の表示(2026年10月10日に確認)








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