火成岩の分類と安山岩・花崗岩の違い|墓石の種類も解説

安山岩と花崗岩は、何が違うのでしょうか。

どちらもマグマからできた「火成岩」ですが、含まれる成分も、冷えて固まるまでの過程も違います。

お墓に使う石を見ても、白っぽい花崗岩から、黒く磨かれた斑れい岩まで、見た目も性質もずいぶん違います。

私は約25年間、石材業界に携わってきました。今回は、火成岩の分類をわかりやすく説明しながら、お墓の石との関係まで紹介します。

この記事の結論
  • 火成岩は、マグマの成分と冷えて固まったときの組織で分類する。二酸化ケイ素(SiO₂)の割合が大切な目安になる。
  • 安山岩は火山岩、花崗岩は深成岩。安山岩は細かな石基に大きな結晶が混じり、花崗岩は鉱物の粒が見分けやすい。
  • お墓の「御影石」は石材業界の呼び名。花崗岩だけでなく、斑れい岩や閃緑岩なども含まれる。
作業台に並べた6種類の火成岩の見本(上段:流紋岩・安山岩・玄武岩、下段:花崗岩・閃緑岩・斑れい岩)の水彩イラスト
目次

火成岩の分類は2つの基準で決まる

火成岩とは、マグマが冷えて固まってできた岩石です。

代表的なものに、花崗岩・安山岩・閃緑岩・斑れい岩・流紋岩・玄武岩があります。

分類を理解するには、次の2つが入口になります。

① 二酸化ケイ素(SiO₂)の割合

マグマには、二酸化ケイ素(SiO₂)をはじめ、酸化鉄、酸化マグネシウム、酸化カルシウムなど、さまざまな化学成分が含まれています。

そのうち、二酸化ケイ素がどれくらいの割合を占めるかによって、マグマの性質が変わります。

一般に、二酸化ケイ素が多いマグマほど粘り気が強く、少ないマグマほど流れやすくなる傾向があります。

たとえば、ハワイのキラウェア火山では流動性の高い玄武岩質の溶岩が見られます。一方、北海道の昭和新山をつくったのは、粘り気の強いデイサイト質のマグマです。

夜、火山の山頂から溶岩が噴き上がり、山肌を流れ下る水彩イラスト
噴火で噴き上がる溶岩

火山から流れ出す溶岩の様子。マグマの成分や温度によって流れやすさが変わります。

赤茶色の岩肌がむき出しになった北海道の昭和新山の水彩イラスト
北海道の昭和新山(溶岩ドーム)

北海道の昭和新山。粘り気の強いマグマによって形成された溶岩ドームです。

一般的な火成岩は、SiO₂の重量割合を目安にすると、次の4つに大きく分けられます。

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分類SiO₂の割合(目安)代表的な火成岩
珪長質(酸性岩に相当)約66%以上流紋岩・花崗岩
中間質(中性岩に相当)約52〜66%安山岩・閃緑岩
苦鉄質(塩基性岩に相当)約45〜52%玄武岩・斑れい岩
超苦鉄質(超塩基性岩に相当)約45%未満かんらん岩など

この境目は、岩石の成分を理解するための概数です。資料によって酸性岩の境目を約63%とする場合もあります。

また、二酸化ケイ素の割合だけで、すべての岩石の正式な名前が決まるわけではありません。実際の岩石分類には、含まれる鉱物の種類や割合なども使います。

② マグマが冷える速さと岩石の組織

もうひとつの基準が、マグマの冷え方です。

火成岩は、大きく「火山岩」と「深成岩」に分かれます。

火山岩は、地表やその近くで比較的速く冷えた岩石。深成岩は、地下でゆっくり冷えてできた岩石です。

大きな違いは、結晶の育ち方にあります。

火山岩では、細かな結晶やガラスからなる部分に、大きな結晶が散らばる「斑状組織」がよく見られます。

一方、深成岩では、ゆっくり冷える間に結晶が成長し、粒の大きさが比較的そろった「等粒状組織」ができます。

ここは誤解されやすいところです。

二酸化ケイ素が多いから結晶が大きくなるのではありません。結晶の大きさには、冷える速さや結晶が成長できる時間が大きく関わります。

地下の深さも冷却条件に影響しますが、深さだけで岩石の種類を決めることはできません。

火成岩の分類表|6種類の違いを比較

私が作った岩石の分類表をご覧ください。

二酸化ケイ素の割合とマグマの冷え方で分けた岩石分類の表(稲田石の位置と墓石への利用の○×つき)
私が作った岩石の分類表

二酸化ケイ素の割合とマグマの冷え方から、代表的な火成岩を整理した表です。稲田石の位置や、墓石への利用についても示しています。

代表的な火成岩を並べると、次のようになります。

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SiO₂の傾向多い中くらい少ない
火山岩流紋岩安山岩玄武岩
深成岩花崗岩閃緑岩斑れい岩

左側ほど二酸化ケイ素が多く、一般に白っぽい岩石が多くなります。右側ほど鉄やマグネシウムを含む有色鉱物が多くなり、黒っぽくなる傾向があります。

ただし、色だけで正確な岩石名を決めることはできません。

色指数と含まれる鉱物の違い

色指数とは、岩石を構成する鉱物のうち、有色鉱物が占める体積割合を表したものです。

黒っぽく見える鉱物が多いほど、一般に色指数は大きくなります。

代表的な岩石を比較してみましょう。

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岩石主な鉱物色指数の傾向見た目の特徴
流紋岩石英・長石・黒雲母など小さい淡い色が多く、石基は細かい
安山岩斜長石・輝石・角閃石など中程度灰色が多く、斑晶が見られる
玄武岩斜長石・輝石・かんらん石など大きい黒色〜暗灰色が多い
花崗岩石英・カリ長石・斜長石・黒雲母など小さい白・灰・黒などの粒が見える
閃緑岩斜長石・角閃石・黒雲母・輝石など中程度白と黒の粒が混じる
斑れい岩斜長石・輝石・かんらん石など大きい暗色の鉱物が多い

※鉱物の組み合わせや色指数には幅があり、同じ岩石名でも見た目は変わります。

石英は二酸化ケイ素(SiO₂)からなる鉱物です。透明度が高く、大きくきれいに成長したものは水晶と呼ばれます。

ただし、岩石に含まれるSiO₂のすべてが石英になっているわけではありません。

長石や輝石などの鉱物にも、ケイ素と酸素が含まれています。

そして、鉱物の種類と割合が違えば、石の色や重さ、加工するときの感触も変わります。

ここからは、お墓の石と結びつけて見ていきます。

安山岩と花崗岩の違い|でき方・見た目・硬さ

安山岩と花崗岩は、どちらもお墓に使われる岩石です。

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ところが、実物を並べると、見た目も加工したときの性質もかなり違います。

まずは、5つの項目で比較してみましょう。

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比較項目安山岩花崗岩
分類火山岩深成岩
でき方地表や地表近くで比較的速く冷える地下でゆっくり冷える
見た目灰色・暗灰色など白・灰色・淡いピンク色など
結晶の特徴細かい石基に斑晶が混じる石英や長石などの粒が見える
硬さ石種によって違う石種によって違う
お墓での利用本小松石など稲田石・真壁石・G623など

安山岩は細かな石基と斑晶が特徴

安山岩は、中間質のマグマが比較的速く冷えてできた火山岩です。

主な鉱物は斜長石、輝石、角閃石など。種類によって黒雲母や磁鉄鉱なども含まれます。

全体として細かい組織の中に、大きめの鉱物の結晶が点々と見えることがあります。

この大きな結晶が「斑晶」、周囲の細かな部分が「石基」です。

石材工場で加工中の安山岩の石材
安山岩

工場で加工されている安山岩系の石材。均一に見える石肌にも、鉱物の違いがあります。

安山岩には、磨くと落ち着いた光沢を出す石材もあれば、自然の石肌を生かして使うものもあります。

石材としての性質は産地や石種によって違います。

日本の墓石材では、神奈川県真鶴地方の本小松石が代表的です。

花崗岩は石英・長石・黒雲母がよく見える

花崗岩は、地下でマグマがゆっくり冷えてできた深成岩です。

主な鉱物は石英、カリ長石、斜長石、黒雲母など。白雲母や角閃石を含むものもあります。

磨いた石をよく見ると、半透明の灰色をした石英、白っぽい長石、黒い雲母などが組み合わさっているのがわかります。

中国産の白い花崗岩G623の見本
花崗岩(G623)

中国産の白御影石G623。花崗岩系の墓石材として広く使われてきた石です。

花崗岩には、石英のように硬い鉱物が含まれています。

モース硬度は石英が約7、長石が約6、黒雲母が約2.5です。

ただし、これは鉱物それぞれの引っかき傷への強さです。岩石全体の強度を直接表すものではありません。

花崗岩そのものは圧縮には強い一方、引っ張る力や曲げる力には相対的に弱く、割れることがあります。

花崗岩の硬さや比重、御影石との関係は別の記事で詳しく説明しています。

あわせて読みたい:花崗岩とは?わかりやすく|御影石との違い・硬さ・比重・特徴

安山岩と花崗岩はどちらが硬い?

これは、岩石の名前だけでは決められません。

たとえば本小松石は安山岩ですが、圧縮強度は約196N/mm²という測定値が知られています。

一方、花崗岩の圧縮強度も石種によって幅があり、おおむね100〜200N/mm²程度です。

つまり、安山岩だから花崗岩より弱い、花崗岩だから安山岩より硬い、と単純にはいえません。

私が石材を見るときに大切だと考えるのは、岩石の分類に加えて、その石種が持つ性質です。

石目がそろっているか、サビが出やすい鉱物を含んでいないか、キズがないか。墓石として使うなら、こうした違いも重要になります。

閃緑岩と斑れい岩とは?黒御影石との関係

花崗岩に比べると、閃緑岩と斑れい岩は聞き慣れない名前かもしれません。

しかし、石材業界でいう黒御影石を理解するには欠かせない岩石です。

閃緑岩は白と黒の鉱物が混じる深成岩

閃緑岩は、主に斜長石や角閃石、輝石などを含む深成岩です。

一般的には花崗岩より石英が少なく、有色鉱物が多くなります。

白っぽい鉱物と黒っぽい鉱物が混じり、灰色から暗灰色に見えるものが多い岩石です。

花崗岩と斑れい岩の中間に位置する種類として紹介されますが、正式な分類は鉱物の割合で決まります。

斑れい岩は黒っぽい鉱物が多い深成岩

斑れい岩は、主に斜長石や輝石などからなる深成岩です。

かんらん石や角閃石、磁鉄鉱などを含むものもあります。

石英やカリ長石が多い花崗岩とは、鉱物の組み合わせが違います。

黒っぽい鉱物が多いため、全体として暗い色になりやすい岩石です。

黒く磨いた斑れい岩の石材
斑れい岩

黒く磨かれた斑れい岩系の石材。鉱物の種類や割合によって、黒色の濃さや石目が変わります。

斑れい岩の比重は、おおむね2.8〜3.2程度。花崗岩の約2.6より重い傾向があります。

鉄やマグネシウムを含む鉱物が多いことも、その理由のひとつです。

ただし、鉄やマグネシウムが多いから必ず硬い、というわけではありません。

岩石の強度は、鉱物の種類だけでなく、結晶の大きさや組み合わさり方、内部のキズなどにも左右されます。

お墓に使われる黒御影石には、斑れい岩系や閃緑岩系の石材があります。インド産の黒御影石などにも、こうした石材が含まれます。

ただし、黒御影石という商品名だけで、岩石学上の分類まで断定することはできません。

石の重さについては、比重と体積から計算する方法を別の記事で紹介しています。

あわせて読みたい:石の重さの計算方法|比重一覧と墓石・庭石の重さの目安

マグマの結晶分化作用とは?岩石の種類が増える理由

ここまで、火成岩はマグマの成分によって違うと説明してきました。

では、なぜマグマの成分はそれぞれ違うのでしょうか。

その仕組みのひとつが「マグマの結晶分化作用」です。

結晶ができると、残ったマグマの成分が変わる

マグマは、二酸化ケイ素(SiO₂)、酸化鉄(FeOなど)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化カルシウム(CaO)などの化学成分を含んでいます。

これらの成分が結びつき、冷却の過程で長石や輝石、かんらん石などの鉱物が結晶として生まれます。

ここで大切なのは、すべての鉱物が同じ温度で、同時に結晶になるわけではないことです。

高い温度で結晶になりやすい鉱物もあれば、温度が下がってから結晶になる鉱物もあります。

そして、できた結晶が残りのマグマから分離すると、そのマグマの化学組成が変わっていきます。

地下のマグマだまりの断面で、黒っぽい結晶が底に沈み、上の残りのマグマが明るい色になって白い結晶が浮かぶ様子の水彩イラスト
マグマの結晶分化のイメージ。先にできた黒っぽい結晶が沈み、残りのマグマは二酸化ケイ素が多い白っぽい成分になっていきます

これが結晶分化作用です。

イス取りゲームのように考えるとわかりやすい

少しややこしいので、イス取りゲームにたとえてみます。

マグマの中には、さまざまな化学成分が入っています。

冷えるにつれて、その一部が結びついて鉱物の結晶になります。

できた結晶がマグマから分離していくと、その結晶に取り込まれた成分は残ったマグマから減ります。

すると、残された成分の割合が変わり、次にできる鉱物も変わっていきます。

つまり、最初のマグマが同じような成分でも、結晶ができて分離する過程によって、異なる成分のマグマが生まれるわけです。

実際のマグマでは、結晶分化だけでなく、別のマグマとの混合や、周囲の岩石を取り込む作用なども起こります。

そのため、同じ火山や地域であっても、異なる組成の岩石ができることがあります。

黒玉や「ながれ」が生まれる理由

石材を加工するときには、石の中に大きな黒い部分が出たり、模様が流れるようにつながったりすることがあります。

石材業界では、こうしたものを「黒玉」や「ながれ」と呼びます。

マグマの冷却や結晶化の過程で、鉱物の集まり方に違いが生まれることは、こうした模様を理解する手がかりになります。

ただし、黒玉のすべてが結晶分化作用によるものではありません。

たとえば、マグマが周囲の岩石を取り込んだ「捕獲岩」や、鉱物の集まりによってできるものもあります。

ながれにも、マグマの流動や鉱物の配列など、いくつもの成因があります。

この違いは、次のお墓の石の話にもつながります。

お墓の石と岩石の分類|御影石は花崗岩だけではない

ここからは、元石屋としてお伝えしたい話です。

岩石学上の名前と、石材業界で使われる石の名前は、必ずしも一致しません。

とくに「御影石」は、その代表例です。

御影石という名前は石材業界では広く使われる

もともと御影石は、兵庫県神戸市の御影地方で産出した花崗岩に由来する名前です。

岩石学では花崗岩という名前を使いますが、石材業界では、斑れい岩や閃緑岩などにも御影石という名前を使います。

そのため、白御影石は花崗岩系、黒御影石は斑れい岩系や閃緑岩系、という組み合わせが見られます。

ただし、黒っぽい花崗岩にも黒御影石という商品名がつくことがあります。

「御影石だから花崗岩」と考えると、石材の商品名と岩石の分類が混ざってしまうのです。

墓石に使われる代表的な石の分類

実際の墓石材を並べてみます。

岩石の分類からお墓の石の選び方を考える話は、動画でも解説しています(お墓の石の選び方講座【岩石分類編】)。

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石材名主な産地岩石の分類・特徴
稲田石茨城県笠間市花崗岩。白い石肌が特徴
真壁小目石茨城県桜川市花崗岩。細かな石目が特徴
G623中国花崗岩系の白御影石
本小松石神奈川県真鶴地方安山岩。落ち着いた石肌が特徴
浮金石福島県小野町斑れい岩。黒地に金箔のような模様
インド産黒御影石インド各地斑れい岩系など。商品名だけでは分類できない

とくに、本小松石は安山岩でありながら、日本を代表する高級墓石材のひとつです。

一方、私が長く関わってきた茨城県の稲田石は、二酸化ケイ素が多い白い花崗岩です。

稲田石は、墓石だけでなく、最高裁判所や明治神宮などの建築・石造物にも使われています。

また、福島県産の浮金石は斑れい岩で、黒い石肌に金箔を散らしたような模様が特徴です。

これらは、同じ「お墓の石」でも、岩石の種類がまったく違います。

岩石の分類だけでは墓石に使えるか決められない

私が以前作った分類表には、お墓に使える石と使いにくい石を○×で示しました。

ただし、これは岩石分類そのものの性質ではなく、石材として利用するときの目安です。

たとえば、安山岩にも良質な墓石材がありますが、すべての安山岩が墓石に向くわけではありません。

花崗岩も同様です。花崗岩という名前だけで、品質が保証されるものではありません。

墓石として長く使うためには、吸水率、強度、風化の状態、サビの原因となる鉱物、原石に入ったキズなどを見なければなりません。

私は、岩石の分類は石を知るための入口であって、墓石の良し悪しを決める最終的な答えではないと考えています。

火成岩の分類と石のサビ・キズ・黒玉・ながれの関係

岩石は、さまざまな鉱物が組み合わさったものです。

そのため、同じ岩石に分類されても、見た目や品質には違いが生まれます。

サビは鉄を含む鉱物などが関係する

石に含まれる鉄分が、水や酸素などの影響を受けると、サビによる変色が起きることがあります。

とくに硫化鉱物が含まれている場合、その酸化によって変色が進むこともあります。

ただし、鉄を含む鉱物があるから必ずサビが出る、というわけではありません。

鉱物の種類と周囲の環境によって変わります。

キズは岩石ができた後にも生まれる

墓石のキズは、岩石が固まるときだけでなく、その後の地殻変動や採掘、加工などでも生じます。

そのため、マグマの組成だけでキズの有無を説明することはできません。

小さな割れ目がある原石は、加工中や施工後に問題になることがあります。

黒玉やながれは石目をそろえるうえで重要

黒玉やながれは、石材としての見た目に影響します。

同じ石種でも、切り出した場所によって模様が違うことがあります。

墓石は複数の部材を組み合わせるので、色や石目がそろっていないと、完成したときに違和感が出ます。

黒玉やながれがある石を一律に悪い石とするのではなく、その石種の特徴と、お墓としての仕上がりを考える必要があります。

私が大切にしているのは、石の名前や分類だけでなく、実際の石肌まで見ることです。

よくある質問

安山岩と花崗岩の一番大きな違いは何ですか?

安山岩は火山岩、花崗岩は深成岩であることです。

安山岩は地表やその近くで比較的速く冷えてでき、細かな石基に斑晶が混じることが多い岩石です。

花崗岩は地下でゆっくり冷えてでき、石英や長石などの結晶が肉眼でもわかりやすい特徴があります。

また、花崗岩のほうが一般に二酸化ケイ素を多く含みます。

安山岩にはどんな鉱物が含まれていますか?

主に斜長石、輝石、角閃石などが含まれます。

種類によって、黒雲母、磁鉄鉱、石英、かんらん石などが含まれることもあります。

すべての安山岩が同じ鉱物の組み合わせというわけではありません。

花崗岩の色指数はいくつですか?

花崗岩は一般に有色鉱物が少なく、色指数は小さい傾向があります。

代表的な花崗岩では、おおむね数%から十数%程度のものが見られますが、一定の値ではありません。

色指数はSiO₂の重量割合ではなく、有色鉱物の体積割合を表します。

火山岩と深成岩は、どちらが硬いのですか?

どちらが硬いとは一概にいえません。

火山岩か深成岩かは、主に岩石のでき方や組織による区分です。

硬さや強度は、それぞれの岩石に含まれる鉱物、結晶の組み合わさり方、割れ目の有無などによって変わります。

まとめ|火成岩の分類を知ると墓石の違いもわかる

火成岩を理解するには、マグマの成分と冷え方が大切です。

二酸化ケイ素の割合によって成分の傾向がわかり、冷える過程によって火山岩と深成岩の組織に違いが生まれます。

さらに、マグマの結晶分化作用によって、鉱物の種類や化学組成も変化します。

こうしてできた岩石のうち、品質や加工性などの条件を満たすものが、お墓の石として利用されます。

安山岩、花崗岩、閃緑岩、斑れい岩。

岩石の名前を知ることは、墓石の色や石目、重さ、サビなどの違いを理解する入口にもなります。

元石屋のひとこと

りょういち

石屋さんなら、花崗岩と安山岩、斑れい岩の見た目や加工の違いはよくわかると思います。石の名前だけでなく、どんな鉱物が組み合わさっているのかを知ると、石を見る目も変わってきます。

あわせて読みたい:水を吸う石は劣化が早い?墓石の吸水率一覧と本当の原因

この記事の根拠

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この記事を書いた人

石屋の“中の人”だったからこそ話せる、お墓の本当のこと。国産墓石の加工メーカーで経験を積み、輸入石材商社での仕事にも携わって約25年の元石屋です。1級お墓ディレクター・1級土木施工管理技士。紹介料を受け取らない、しがらみのない立場で、石の性質と施工の両方から、根拠まで示してやさしくお伝えしています。YouTube「おはかのなかのch」でも発信中。

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