効率の良い仕事は道具選びから。
今回は、作業に応じたスコップ選びについて紹介していきます。
穴掘りは選ぶスコップによって全然作業効率が変わるんですよ!
スコップ一丁で、180cmの私がスッポリ納まるような穴を掘ったこともあります。(土砂災害には注意を)
スコップには様々な種類がありますが、用途別に最適なスコップを紹介します。
目次
基本的に剣スコと角スコを持ち替えながら掘る
穴掘りって、見た目以上に相当ヘビーな作業です。
特に真夏の暑い時期になると、あっという間に体が温まり熱中症になってしまいます。
自分の腰の高さを越えて穴を掘るようだと、狭い空間で体を捻じる運動が加わり、恐ろしく重労働です。
作業員が入れ替わりながら掘らないととてもじゃないけどもちません。
なので、作業員は人力掘削を誰もやりたがりません(笑)
バックホウ(ユンボ)で油圧の力を借りてザクザク掘るのが普通です。
でも、やらざるを得ない場合があります。
例えば、住宅の裏で壁に挟まれていて狭い場所。
水道管や電線がどこに走っているのかわからず、慎重に掘削せざるを得ない場合。
発電・変電設備が近くにあり、誘電するので重機を利用できない場合があります。
紹介しているスコップが全て浅香工業の金象シリーズですが、ハードな使用をしても耐久性があり、プロご用達です。
ちょっとだけお値段も高めですが、しっかりしている金象はお勧めです。
尖った先で、ザクッと突き刺して掘る剣スコップ
そんな時に、基本的に利用するスコップは、剣スコと呼ばれる先の尖ったスコップ。
呼び方は全国で差があるかもしれません。
この剣の部分が地面に突き刺さり、土を掘り起します。
稀に、鋭さを保つために定期的に剣にあたる部分をサンダーで研いでいる方もいらっしゃいます。
一度に多くの土砂を掘ることができて、均すことができる角スコップ
また、ある程度ほぐした土や柔らかい土の場合には、土を載せることのできる面積が多い角スコと呼ばれる長方形の形のスコップが便利です。
一度に多くの量の土を掘ることができます。
ただし、調子に乗って一度に多くの土を掘ろうと思うと腰を痛める元になります。
また、掘った底を均して整える場合に角スコは便利です。
ちょっと特殊な用途のスコップを紹介
配管や埋設物が錯綜している現場で掘る場合に便利なスコップ
住宅の裏の狭いところの配管工事などでは、配管や埋設物が重なっていて、通常のスコップではうまく掘れない場合があります。
そんな時に便利なのが、ビジュアル的に剣スコの両脇をカットしてしまったような形のスコップがあります。
このスコップはタヌキ掘りという、埋設管の下などを真横に掘る場合に重宝します。
以外と便利な穴あきスコップ
ちょっと特殊なショベルですが、通称スケルトンと呼ばれる穴が開いたスコップがあります。
掘った土が漏れてしまうだろうと思われるかもしれませんが、このスコップは粘土質な土だと強力な威力を発揮します。
粘土ってスコップにへばりつきやすいんです。
この穴あきスコップだと、スコップを振れば比較的容易に粘土質の粘り気のある土も取れます。
この使い勝手の良さは実際に体験してみないとわからないかもしれません。
また、水場で砂利が多い場所でも威力を発揮します。
水があるとスコップを入れても水をすくってしまうのですが、このスコップだと水だけ流れ落ちます。
少ない面積を深く掘る場合には、穴掘り用スコップが便利!
例えば30cm角で深さが60cmぐらいのポール基礎を設置したい!なんて時にとても便利なのが、穴掘り用のスコップです。
細長い特殊な形状のスコップですが、高いところから重力を利用して地面にドスッ!と突き刺し、土を加えこんで持ち上げて掘り進んでいきます。
まとめ
人力掘削をする際のスコップの種類と場所に応じた選定の仕方を説明してみましたが、いかがでしたでしょうか?
穴を掘るのは重労働ですが、スコップ選びで作業効率が変わります。
疲れる作業ならば、なるべく省エネで効率良く仕事をしたいですよね。
あとは、体の使い方ですよね。
土木作業員の技術レベルは、スコップ使いを見ていると大体わかります。
まだ仕事に慣れていない新人は、腰が入っていないので腕の筋肉ばかり使ってへばってしまいます。
上手く説明できればいいのですが、こればかりは文章で説明できるものではないので、自分で穴を掘って経験を積んで見につけるしかありません。
1級土木施工管理技士ーの「なかの」はこんな人ですよ。
自己紹介・プロフィール
こんな会社に勤めていますよ。
羽黒石材工業株式会社
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コメント
コメント一覧 (2件)
スケルトン!
初めて知りました。
グッチャグチャの現場に良さそうですね!
グッチャグチャな現場(笑)
粘土でドロドロでスコップに引っ付いて離れない場合には、かなり使えますよ!