お墓に利用される御影石、墓地・霊園に行ってみると何種類もあって、どれがいいのか?どうやって選ぶのか?わからなくなる方もいらっしゃると思います。
お墓に利用する石を選ぶのって悩みますよね。
皆さん、何かしら自分なりの基準があって選ばれるわけですが、今までの経験から消費者がどのような思考をたどって、どのような基準にしたがってお墓に利用する石種を選ばれたのか、まとめてランキング形式にしてみました。
この記事は、
- お墓を検討しているけど、どの石種を選んだらいいのか悩んでいる方
- もうほぼ、お墓の石種は決まっているけど、不安がある方
- これだ!という納得のできる石種を選びたい方
向けの内容になっています。
目次
墓石にできる石の種類はどのくらいある?
墓石にできる石種は約150種類!
お墓に利用する御影石の種類については、以前もこのブログで触れました。
ザックリですが、現在、墓石に利用できる石種は、外国産・日本産合わせて150種類程度になります。
採掘できる石の種類は、日々変動しています。
日本でも昔は、もっと多くの石種が採掘されたいましたが、採算が合わなかったり、墓石に利用できる品質を満たさなくなってきたりで、かなりの数が閉山されています。
また、中国やインドのような新興国では、政府の影響力が強くて採掘がままならない場合もあります。
さまざまな事情がありお墓に利用できる石種は変動していますが、おおよその目安は150種類程度ということになります。
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見た目で石種を見極めるのは困難!
150種類の石の中から墓石に使用するものを探すのは大変そうですよね。
でも、150種類というのは、あくまで現在お墓に利用できる石種はこのくらいあるよという話で、実際には各石材店で数十種類の中から提供されています。
ただ、数十種類の中からでも、お墓を初めて検討される方にとっては選ぶことが大変です。
今まで石なんてしみじみ見たこともないというお客様は、石目を見ても石種ごとの違いすらよくわからないかもしれません。
石の違いがわからないわ。
何をかくそう、私も最初はなんのこっちゃわかりませんでしたから(笑)
ほんと、石を見分けるのって難しいんです。
じーっと、何度も石を見比べているうちに、パッと見て石種がわかるようになってきます。
それには魚の目利きじゃありませんが、数年の年月は必要になってきます。
消費者の多くは価格を重視してお墓に利用する石種を選んでいる
お墓に利用する石に関する前提の話をしたところで、いよいよ消費者が何を基準に石を選んでいるのかランキング形式で発表していきます。
私の独断と偏見も含まれているのでご了承ください。
墓石に利用する石種を選ぶ理由ランキング
- 1位 価格:とにかく価格の安いもの(石はどれも同じだから安い方がいい)
- 2位 色・石目:黒だったりピンクだったり色味のハッキリしたものデザイン墓石に合うもの。
- 3位 産地:日本製がいい。地元の石で永眠したい。
①価格を重視してお墓を建てる
価格を重視してお墓を選ばれる方は、年々増えてきていると感じます。
- インターネットを利用する層が増えてきて価格比較をするようになったこと。
- 経済的にお墓に割ける予算が少なくなってきたこと。
が理由としてあげられます。
また、先にお話をした『石を見てもどれも同じように見える』というのもあります。
『高いお金を出しても見た目にわからないのであれば、安くてもいいじゃないか?』
という心理ですね。
②色・石目を重視してお墓を建てる
色や石目を重視される方も多いように感じます。色味の濃い石が人気があります。
インド産のクンナムのような黒御影石は、品質もよく価格も高くなるのですが、それでもよく見かけます。
赤のニューインペリアルレッドやピンク系のG663などの石種もデザイン墓石に良く合い、人気があります。
③産地を重視してお墓を建てる
お値段は少々張りますが、日本の石、地元の石が良いというお客様もいらっしゃいます。
これは精神的な意味を重視してのことだと思います。
『大切なご先祖様や家族と一緒に自分が生まれ育った故郷の石で永眠したい。』
先に話しをしましたが、日本製のお墓だからといってプロでもなければ、見た目にわかるものではありません。
日本の石はグレー系の色が多くて、見た目に派手さはなく地味で、どちらかというと、わびさびのある渋さが持ち味です。
花崗岩のダイヤモンドと呼ばれる香川県産の『庵治石』を利用したところで、石屋さんが『おおっ!!!』と思うだけで、一般の消費者にはわからないでしょう。
ほとんど自己満足の世界になります。
それでも何故、高いお金を払って日本製のお墓をお求めになる人がいるのか?
- 精神的な豊かさ
- 心の充足感
- 日本製という安心感
- 家族の繁栄
- etc
お墓により精神的な価値を求める方に向いていると言えます。
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まとめ
独断と偏見で、消費者が墓石に利用する石種を選ぶ基準ランキングを発表してしまいましたが、ズレたことは書いていないと思います。
ちまたでは、どんどんお墓の低価格か小規模化が言われる一方で、今でもきちんとお墓を建ててお参りをしたいという方もいらっしゃいます。
何を重要視されるかは、お墓を選ぶ消費者自身ですが、私は日本製のお墓を加工する会社に勤めている立場から、言いたいことがあります。
日本の石工職人さんは、ほんとうに一生懸命にお墓づくりをしています。
私は毎日、工場でそんな姿を見ていますし、他の加工石材店にお邪魔しても真面目に丁寧につくられています。
なぜならば、お客様の喜ぶ顔を思い浮かべながらお墓をおつくりするからです。
同じ文化に育ち、同じ言語を用いて、同じような生活を営む日本人の石工には、お客様の気持ちが良くわかります。
お墓に関するHPなどを見ると『まごころのこもったお墓』という言葉が溢れていますが、本当に『まごころのこもったお墓』とは、つくり手がお客様の喜ぶ笑顔をリアルに想像しながらつくるお墓であると考えます。
本当に良いものですよ♪
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