石は重いです。
茨城県産の稲田石で作った、大きな板石を人力で苦労して張っていきました。
「石は重い」なんて、石屋が今更何を言っているんだと思われるかもしれませんが、今回のブログは、本当に石の重さを思い知る内容になっています。
2000mm×800mmになる大判の板石を施工しました。
厚み40mmで重量が170kgにもなります。
その板石を狭い場所に施行するのですから、相当苦労する仕事です。
どんな具合に敷いていくのか、どうぞご覧ください。
目次
170kgの板石を人力で、どのように敷いていくのか
茨城県産の稲田石で板石の厚さが40mmになります。
厚みがあると感じるかもしれませんが、大判なのと、ビシャン叩き仕上げを施しているので、最低限の厚みになります。
ちなみにビシャン叩き仕上げは、こんな感じ。
上から機械で叩くのである程度の厚みがないと割れてしまいます。
それでは、まず、板石が張り終わった完成形から。
多聞天(毘沙門天)が睨みをきかせます。
カッコいい!
石を運搬する様子。
1、2、3、4、5、5人がかりで運びます。
周りを傷つけたりしたら大変なので、人数をかけて慎重に運びます。
ぶつけたら石が欠けてしまうので大変です。
既に決まっている場所にはめ込むので、微妙な調整が必要になります。
重いからといって手を抜くことができません。
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なんで、手間暇掛けて大判の板石を敷くのか?
そもそも何でこんなに苦労して大判で施工するのでしょうか?
小さければもっと簡単に張れそうなものです。
例えば、マンホール付近は、穴を開けるのに
分割して調整しています。
また、こんな感じで、ジグザグに斜めに張るのも
趣があって良いものです。
それでは、なぜ、大判で敷くのか?
それは、単純にスッキリしてキレイだからです。
施主様の希望です。
本音の部分では、もっと小さい板石を張っていった方がずっと仕事が楽です。
ただ、出来上がってみると大判の目地が少ない敷石は、やっぱりキレイですね。
技術的には難しかったけど、それだけにやって良かったと思える仕事でした。
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まとめ
大判の170kgにもなる板石張りの様子、いかがでしたでしょうか?
大の大人が5人掛りで、一枚の板石を慎重に気を使いながら敷設していきます。
手を挟まず、周りも板石も破壊せず、丁寧に敷いていくのは、熟練の技術のいる仕事です。
力も根性もなければなりません。
ということで石屋も重いと本気で思う仕事についての記事でした。
コメント
コメント一覧 (2件)
重さより、割れそうで怖いです・・・(笑)
ほんと、この重量の板石を息を合わせて収めるのは至難の業です。