完成まで半年!石塀工事の全工程を1分の動画にまとめました。


石塀って高級なイメージがあって敬遠される方がいるけど、価格以上の良さがあります。

なかの
こんにちは、建築石材アドバイザーの『なかの』(@ryoryolyです。

建築石材アドバイザー、聴きなれないかもしれませんが、全国建築石材工業会が認証する「建築石材業のプロを育成」する事を目的とした資格なんですよ。

 

重い、硬い、割れやすい、自然のものなので化学変化に弱いなど特徴のある素材である石。

地震に備えて、耐震性を確保したり、水はけを良くしたり、苦心しながら構造も考えています。

 

そんな四苦八苦しながらつくった中国産G633の石塀をギュッとまとめた動画で紹介します。

石塀工事ってこんな感じで施工されていくんだなーというエンターテイメント的な感じでご覧になってください。

 

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目次

オリジナル設計のモダンな石塀

中国産のG633という御影石を利用して石塀をつくりました。

総延長が90mほどになり、敷地をぐるっと囲むように設けます。

石塀図面

平面図は、見にくいですけどこんな感じです。

施主さんと打ち合わせをして何度か図面の変更があり、トータルで1週間ぐらいは会社にこもりっきりで図面を書いていました。

平面図の他にも展開図と部品詳細図を起こさないとならないので、苦労します。

 

ポイントとしては、石塀は倒壊しやすいので、耐震性を確保するために芯棒と控えを多めに設けました。

それでは、ご覧あれ!

『和モダン』な石塀を作ってくれと依頼されて考えたオリジナル設計です。

これだけの石塀を作らせていただいた施主様に感謝です。

 

動画では、語られない苦労の沢山あります。

土木工事あるあるなのですが、掘ってみると埋設物が埋まっていることがあります。

 

TVのニュースで度々お騒がせする『不発弾』を掘り当てることがありますよね。

不発弾はありませんが、遺跡を発掘した時はあります。

土器が次々に出てきて役所に相談したら、半年ぐらい調査のために工事中止なんてこともありました。

 

今回も水道や電気、下水道といろいろ絡みが出てきて、それに上手く対応するのに苦心しました。

 

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中国産G633の加工精度がいまいちだった

今回の石塀は、中国産G633という御影石を利用して、中国で加工されたものを輸入しています。

建築資材として中国製品を輸入する際には、大手の石材商社で信頼のできるところにいつも依頼しています。

比較的、製品の質が良くて、不良品が出た際などの対応も迅速でしっかりしているからです。

 

ただ、正直なところ私が勤めている日本の羽黒石材工業製と比較した場合には、技術にかなりの差があります。

この石塀は、下の2段が石のゴツゴツした質感を出したコブ出し加工。

上のフェンスとの絡みのある部分が、石を細かく叩いたビシャン加工になります。

 

中国加工だと、ビシャンが均一に叩けていなくて平じゃなかったり、コブ出しがかっこ悪かったりします。

価格的に安いので、致し方ない部分ではあります。

この辺りの事情は、前もって施主様に説明をしてあります。

 

石塀のパーツはかなりの数になりますが、いくつか収まりが悪くて加工し直したりしました。

微調整しながらも上手く石塀が出来上がったと思います。

 

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まとめ

中国産G633の石塀についての1分ほどの動画のアップと説明でしたが、いかがでしたでしょうか?

なんとなく石塀工事の流れがわかったかと思います。

 

写真と記事だと、面倒くさいけど、動画だとスーッと入ってくることってあります。

この動画はyoutubeやfacebookにもアップしていますが、facebookに動画をアップするとブログ記事よりも多く見てもらえることが多いです。

 

今後も動画を活用して現場の説明などをしていきますので、どうぞよろしくお願いします。

 

 

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この記事を書いた人

中野良一のアバター 中野良一 羽黒石材工業㈱営業部長

1級お墓ディレクター・1級土木施工管理技士
見に見えない存在であるご先祖を「見える化」した【いのちの積み木】→http://senzo.inotinotsumiki.com 雪のように白くてキレイな【淡雪五輪塔】のプロデュース。

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