日本美術の大家である岡倉天心が愛してやまない茨城県北茨城市にある五浦海岸。
あまりにもこの地が好きだった岡倉天心は、この地に自分の天心邸をつくりました。
「関東の松島」の異名を持つ景勝地である五浦海岸。
何というかちょうど良い大きさなんですよね。松島のようなスケール感があるわけではないのですが、素朴だけどなんか良いのです。
情緒溢れる景色がギュッと凝縮されています。
景色と芸術とグルメが同居した街。
茨城県の観光では外せないスポット。北茨城市の観光を五浦六角堂を中心に説明していきます。
目次
日本近代美術のメッカ 北茨城市五浦
横山大観画伯が好んで描いた松と日の出と月のモデルが五浦海岸。
岡倉天心先生は、橋本雅邦・横山大観等と日本美術院を創立し、横山大観・下村観山・菱田春草・木村武山らの愛弟子を呼び寄せて日本美術院を五浦海岸に移しました。
以来、五浦は近代美術のメッカとして、その美しい風光と相まって、多くの旅人に親しまれ、天心が海を眺めながら思案にふけったといわれる六角堂や、
横山大観画伯の別荘等多くの遺跡が日本近代美術発祥の地として面影を今に伝え、人々の心に美しい旅情を残しております。五浦観光ホテルホームページより
北茨城市五浦は、美しい景色から、日本美術の大家である岡倉天心や横山大観が好んだ場所なんです。
日本近代芸術のメッカなんですね。近くに茨城県天心記念五浦美術館もあります。
五浦観光ホテルは、五浦海岸に面していいて風情ある景色を楽しめるホテルです。
六角堂からもよく見えて、目立つホテルです。冒頭の写真にも写っていますよね。
そんな五浦海岸の景色を楽しみながら五浦温泉につかれる五浦観光ホテルの大観荘は、ぜひ、行ってみたい温泉です。
と言いながら私は行っていません(笑)
五浦海岸を一望める場所にあるこのホテルは、さぞかし景色が良いんだろうなと。
この絶景を眺めながら五浦温泉の大観荘に入り、グルメも堪能できたら最高ですよね。
・・・ちょっと怒られてしまいましたが、五浦観光ホテルには、家族でお泊りしてみたいですね。
北茨城市は大津港と平潟港のあるグルメスポット!
北茨城市五浦は、海産物も地魚を中心に有名で、グルメスポットでもあるのです。
大津港と平潟港という、美味しい地魚の捕れる漁港に囲まれています。
アンコウやメヒカリが特に有名ですね。あん肝の入ったアンコウのどぶ汁、最高です。
メヒカリのから揚げも淡泊な白身が美味しいですね。
美味しい地魚が採れるので、この五浦近辺は、美味しい魚料理屋さんが多いことで有名です。
しょっちゅうTV番組に出る有名店もあります。
船頭料理 天心丸(せんどうりょうり てんしんまる)なんかは、ボリューム満点の天丼を食べさせてくれるグルメスポットです。
五浦六角堂の景色が絶景過ぎて泣ける
東日本大震災からの復興の証
岡倉天心が愛してやまなかった五浦海岸、その一角に天心邸を設け、海岸淵の絶景の場所に六角堂があります。
現在は、茨城大学の管理の元、正式名称「茨城大学五浦美術文化研究所六角堂」として開放されています。
この六角堂、東日本大震災の際には、雪見灯篭と共に津波で流されてしまいました。
天心邸から、海岸に向かって行って六角堂や雪見灯籠が見える動画です。
ちょっと階段を下ったところにあるのが六角堂です。
そして、海を見渡して、岩場の上に立っているのが雪見灯篭です。
きれいな風景ですよね。岡倉天心が愛してやまなかった景色です。
↓津波で流された雪見灯篭の復旧工事をした羽黒石材工業㈱の悪戦苦闘の様子です。
燈籠がイカダで海を渡る!?震災の傷跡の復旧~五浦六角堂の雪見燈籠
この雪見灯篭には、こんな秘話が隠されているんですね。
東日本大震災の時には、天心邸まで津波が押し寄せたそうです。
だいたい海抜10m程度はあるので、相当高い津波が来たことになります。
六角堂や雪見灯籠はひとたまりもなかったでしょうね。
五浦岬公園から見る五浦海岸が最高!
冒頭の写真は、五浦岬公園にある展望台から撮影したものです。
五浦海岸を一望できるところにあり、最高の景色を楽しめます。
近くに駐車場もあるので、ぜひ、立ち寄って、絶景の景色をご覧ください。
五浦六角堂の住所・営業時間・駐車場・アクセスなど
- 住所:北茨城市大津町五浦727-2
- TEL:0293-46-0766
- 入場料:300円(中学生以下は無料)
団体(20名以上は250円) - 営業時間:4月~9月 午前8時30分~午後5時30分
10月、2月、3月 午前8時30分~午後5時00分
11月~1月 午前8時30分~午後4時30分
(入場は開館終了時間の30分前まで) - 定休日:月曜日(祝祭日の場合は翌月)、年末年始
- 駐車場:15台
- アクセス:車でお越しの場合 常磐自動車道 北茨城IC・勿来ICから約15分
電車でお越しの場合 JR常磐線「大津港駅」からタクシーで約15分
五浦六角堂は、自動車でないと、少々アクセスが困難な場所にあります。
観光目的で来るのなら、近くにある茨城県天心記念五浦美術館・野口雨情記念館・ようそろ~などへの移動も考慮すると車での移動が便利になります。
野口雨情は、誰でも知っている「七つの子」「シャボン玉」や「赤い靴」などの童謡の作詞家です。
まとめ
岡倉天心や横山大観などの、日本美術の大家達も愛した五浦海岸。
東日本大震災で六角堂や雪見灯籠の津波による消失といった被害はありましたが、見事に修復して、北茨城の震災復興のシンボルとなっています。
福島第一原発の水素爆発の影響もあり、一時は客足も遠のきましたが、近くの観光ホテルでも、いぜんの8割ぐらいまでは、客の入りも復活してきているそうです。
風光明媚な景色に、平潟港・大津港からとれる新鮮でおいしい地魚。
グルメの街としても茨城県北茨城市は有名です。
景色と芸術とグルメが同居した街。北茨城市。
ぜひ、一度、訪れてみてはいかがでしょうか?
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