納豆王国と呼ばれる茨城県。
水戸黄門が納豆が好きで良く食べていたそうで、そういった縁もあってか納豆工場も数多くあります。
納豆は、地方の小さな工場でつくられることが多く、シェアも一桁台の会社が多いです。
その中でも占有率30%と郡を抜いているのが「おかめ納豆」のタカノフーズ(茨城県小美玉市)
継いで2位が「くめ納豆」のくめ・クオリティ・プロダクツ(茨城県常陸太田市)
だったのですが、新規参入してきたミツカンに猛追されて買収されてしまいました。
やっぱり大手の資本は強いですね。
今でも「くめ納豆」は茨城県常陸太田市の工場でそのまま生産されています。
実質的に現在も納豆王国である茨城県なのですが、茨城県人が秘かにリスペクトしている納豆があります。
それが『舟納豆』(ふななっとう)【丸真食品株式会社:茨城県常陸大宮市】です。
舟納豆は、味にこだわる茨城県人もうならせる納豆です。
茨城県大洗町出身のデーブ大久保が長嶋茂雄氏にお土産として贈ったら絶賛して、自分でも舟納豆を取り寄せるようになったという逸話もあります。
それでは、長島茂雄が絶賛する540円の舟納豆!茨城県人もおすすめする理由とは?をお送りします。
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目次
納豆は茨城県人のアイデンティティ
茨城県の県庁所在地である水戸市が、平成28年の1世帯(2人以上)当たり納豆消費額で3年ぶりに首位に返り咲きました。
27年の5位からの返り咲きで、官民一体となって街頭イベントなどを行い「納豆の本場」としてのプライドを取り戻しました。
ゆるキャラの『ねば~る君』や『みとちゃん』も復権に向けて応援しています。
TVでこのニュースで流れていて、水戸市民が喜んでいる様子が映し出されていたのですが、ちょっと納得できなかったのが、福島県福島市のリアクション。
27年の1位から首位の座を明け渡したのですが、福島市の担当者は「知らなかった」とのこと。
市民へのインタビューでも「知らない」と冷めた態度。
『もっと納豆で盛り上がっていきましょうよ!』
お隣の栃木県の宇都宮市と静岡県の浜松市では毎年、餃子の消費ランキングで切磋琢磨しながらよいライバル関係を築いています。
福島市のリアクションはちょっと切ないなぁと感じたのでした。
茨城県人は、納豆愛の次元が違います。
おいしい納豆の記憶の原点
私のうちでは、納豆は毎日のように食卓にのぼります。息子も小さいころから大好きで、良く食べます。
当時は納屋がありそこで味噌や納豆をつくっていたんですね。
当時はちょっと癖が強くて苦手でしたが、今ではたまに手造りの納豆をいただくととても美味しく感じます。
野趣溢れる味ですね。納豆を食べている実感がわきます。
納豆王国である茨城県でも、最近は手造りで納豆をつくっている人は少なくなっています。
市販の納豆を買っていただくことがほとんどでしょう。
舟納豆ってどんな納豆?
安さの「おかめ納豆」VS味の「くめ納豆」
おすすめの舟納豆を紹介する前に、茨城県の2大納豆「おかめ納豆」と「くめ納豆」から説明させてもらいます。
「おかめ納豆」は、スーパーの安売りでよく見かける大衆よりの納豆で、「くめ納豆」は、風味も良くちょっとだけ高いけど美味しい納豆です。
個人的には、より納豆らしい「くめ納豆」が好きでした。
くめ納豆とおかめ納豆が並んでいると、ついついくめ納豆を選んでいました。
ただ、大手資本ミツカン(本社:愛知県)が納豆市場に入ってきたことで、くめ納豆の親会社(くめ・クオリティ・プロダクツ)は、安売り合戦に巻き込まれ経営が苦しくなり、買収されてしまいました。
折りしも原料となる大豆の価格が高騰した時期です。
体力のない地方の企業に質と値段の両立は苦しかったようです。
今でも「くめ納豆」は、茨城県で生産を続けていますが、何となくアイデンティティを崩されたようなそんな気がしてしまいます。
味も昔の「くめ納豆」の方がもっと風味があって美味しかったような気がします。思い出補正が掛かっているのかもしれませんが。
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「くめ納豆」と袂をわかった「舟納豆」
実は、舟納豆(丸真食品株式会社)はくめ納豆の親会社と袂をわかった会社です。
元々納豆づくりの確かな技術のある会社だということです。
くめ納豆は大衆路線で、スーパーでの販売に力を注ぎ、舟納豆は、販路を広げず着実に地元で美味しい納豆をつくることにこだわりました。
基本的に茨城県常陸大宮市にある本店と通販でしか購入できません。
近くの道の駅や一部のデパート、銀座のアンテナショップでは、一部商品を購入できるようです。
茨城に来ると、よくワラに包まれた「天狗納豆」や「ダルマ納豆」などのお土産がメインの納豆がありますが、それともまた違います。
独自路線で、確固たる技術に基づいた”味”を頼りに、高級だけどしっかりとした納豆をつくりつづけているのが舟納豆なんです。
なんだかカッコいいですよね。
長島茂雄も絶賛の舟納豆
長島茂雄さんも舟納豆のファンだそうです。
元々、元巨人のデーブ大久保に送られたのがきっかけで、それから自分でも取り寄せるようになったそうです。
こちらがデーブ大久保さんが実際に長島茂雄さんに送った「青仁一粒」486円。
宮城県産の厳選された大粒の大豆からつくられています。
この納豆、食べ方も独特で、混ぜずにお好みでタレをかけて一粒一粒食べます。
豆がしっかりしていていふくよかで納豆独特の風味が活きています。
けして納豆の嫌な臭いが際立っているというわけではありません。
口に含んだ瞬間に「これが納豆本来の味だ!」と嬉しくなる味です。
手造りのワラにつつんで発酵させてつくる納豆よりも、ずっとお上品な味ですが、しっかりと風味が残ります。
デーブ大久保さんが長島茂雄さんに贈りたくなる気持ちも分かります。
納豆王国の茨城県人が自信を持って勧めることができる逸品です。
普通の納豆が感動的に美味い!
デーブ大久保が長嶋茂雄に贈った「青仁一粒」は、540円というセレブな納豆で、庶民には敷居が高くなります。
黒豆のもっと高い納豆もありそちらは572円になります。
ちょっと朝ごはんのお供にというわけにはいきませんよね。
お店でも晩酌のお供にということで説明しています。
朝食でご飯においしい納豆を掛けて食べたいという方には、普通の納豆もあります。
子供の舌って正直ですよね。
おいしいご飯は米粒が立つと言いますが、まさにそんな感じで、大豆の一粒一粒が活きています。
値段は、一個190円からで、黒豆や麦が入っていたりと数種類あります。
普通の納豆の3個パックよりもちょっと高くはなりますが、朝から贅沢気分になれる感動的な味ですよ。
お土産やお歳暮、お中元に最適な舟納豆
そんな舟納豆ですが、自分で食べるのも美味しいのですが、贈り物としても最適です。
誰かに贈り物をする時には、地元ならではの特徴のあるものを送ると喜ばれますが、納豆は茨城をすぐに連想するし、いつもの納豆よりも贅沢気分が味わえる舟納豆はもらった側が嬉しい一品になります。
個人的な茨城県のお土産ランキングでトップが舟納豆です。2位が干し芋で3位がメロン。
かいつかの焼き芋も劇的な美味しさですが。
なので、よく県外の方に舟納豆を送ります。
ある私の友人のお坊さんは毎回この舟納豆が送られてくるのを楽しみにしています。
ただ舟納豆を送るにはちょっとだけ注意があります。納豆が嫌いな方がいるということです。
東日本であれば、あんまり問題にならないと思うのですが、西日本だと納豆が嫌いな方が多い傾向にあります。
私も以前、岡山の石屋さんに納豆を送ったのですが、「納豆は嫌いじゃ」とのことでした。
当たり前のことですが、納豆は癖がある食べ物です。そこは注意しなければなりません。
舟納豆はネット通販で買える?
この記事を読んでいて、舟納豆が食べたくなった、美味しそうと思われた方はネット通販でも今すぐ購入することができます。
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何事も経験です。本当に美味しい納豆を食べてみたいという方は、ぜひ一度舟納豆を食べてみてください。
リピート必至です。
舟納豆本店へのアクセス
舟納豆の直売所は、茨城県常陸太宮市にあり奥久慈と呼ばれる観光地にあります。
近くには観光名所である日本三名瀑の一つにも数えられる袋田の滝
本州一長い歩行者用吊り橋である竜神大吊橋もあり
観光がてら寄っていかれる方も多くいらっしゃいます。
近くには久慈川が流れ、のどかな田園風景が続きます。
この辺りは有村架純さんが主演のNHKの朝の連続ドラマ『ひよっこ』の舞台でもあります。
景色や観光を楽しみながら美味しい本場の納豆を購入されるのはいかがでしょうか?
舟納豆 住所・営業時間・電話番号
- 住所:茨城県常陸大宮市山方477−1
- 営業時間:9:00~18:00
- 電話番号:0296-57-3337
水戸京成デパートでも購入できる!
舟納豆本店は、けっこうなド田舎にあって、遠方からいらっしゃった方はたどり着くのが大変です。
なんと、舟納豆は水戸京成デパートのお土産売り場でも購入することができます。
常陸大宮市まで行くのは遠すぎる!という方は、検討してみてください。
ただし、品ぞろえは本店のようにあるわけではないので、ご了承ください。
あとは、道の駅常陸大宮~かわプラザでも購入することができます。
だけどここまでくると舟納豆本店が近くなので、バラエティに富んだ種類の中から選べる本店にまで行ってしまった方がいいです。
納豆の試食もさせてくれますしね。
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まとめ
なんだか納豆について熱く語ってしまいました。
納豆王国としてのプライド、茨城県人の血がちょっとだけ騒いでしまったようです。
舟納豆は、通販でも購入できますので、絶品納豆を食べてみたいという方は試してみてください。
納豆の概念を覆す味に巡りあえるかもしれませんよ。
>https://www.funanatto.co.jp/products/list.php?category_id=2
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