お墓は、先祖代々祀られていくものであり、
永続性が必要とされます。
墓石に用いられる御影石は、
半永久的に持ち、お墓としての機能を十分に果たします。
しかし、お墓の鉄筋コンクリート基礎は、
そういうわけにはいきません。
それでは、
『鉄筋・ステンレス筋』の種類と価格比較!【半永久的にもつ】お墓の基礎をつくるには?
をお送りします。
目次
『鉄筋・ステンレス筋』の種類と価格
主要な鉄筋の比較表
規格 | 径 | kg当り単価 |
SD295A | D13 | 65円 |
SD345 | D13 | 90円 |
亜鉛溶融メッキSD295A | D13 | 250円 |
エポキシ樹脂SD345 | D13 | 300円 |
SUS304 | D13 | 1400円 |
ステンレス筋の価格は桁違いに高い!
亜鉛溶融メッキとエポキシ樹脂は、
コンクリートの中性化によるサビを防止する、
鉄筋という意味で載せています。
ざっくりと鉄もステンレスもD13mmだと、
1m当りの重量は1kgになります。
つまり上の表の単価をm当りの単価と、
捉えても差し支えありません。
単純な単価で、
運賃・加工・配筋手間は含んでいません。
地元茨城でステンレス筋で、
お墓の基礎を作るとなると少々しびれます。
敷地が広いので、シングル配筋でも、
原価で5万ぐらいは簡単にいってしまいます。
亜鉛溶融メッキやエポキシ樹脂被膜鉄筋の選択も?
価格を考慮すると、ステンレス筋だけでなく、
亜鉛溶融メッキやエポキシ樹脂被膜を、
検討するのもよろしいかもしれません。
亜鉛溶融メッキやエポキシ樹脂被膜鉄筋にも、
弱点がないこともないです。
少々、コンクリートとの密着性が落ちます。
どんな材料も一長一短があります。
これならば、そこまでの価格UPもせず、
にコンクリートの中性化にも対応できます。
ただ、これらのメッキや被覆された鉄筋は、
加工すると切断面等の鉄が剥き出しになるので、
最後にローバルスプレー(亜鉛めっきスプレー)
等で塗る手間が増えることも付け加えておきます。
半永久的にもつお墓の基礎をつくる
鉄筋コンクリート構造物には寿命がある
名古屋城の天守閣が老朽化で解体?
名古屋城と言えば、
金のしゃちほこの乗った有名なお城で、
多くの方に馴染みがあると思います。
現存の名古屋城天守閣は、
太平洋戦争で消失し、
1959(昭和34)年に鉄骨鉄筋コンクリート造で、
再建されたものです。
その名古屋城天守閣、
耐震補強をしても、あと40年程度の寿命しかありません。
鉄筋コンクリート構造だと、
コンクリートの中性化により、
内部の鉄筋がサビてしまうからです。
耐中性化使用だと、飛躍的に寿命が延びる!
そこで、ステンレス筋や、
亜鉛溶融メッキやエポキシ樹脂被膜鉄筋を、
利用すると構造物としての寿命が、
飛躍的に伸びるのです。
お墓は、何世代にも渡って、
先祖代々受け継がれていくものです。
数百年~半永久的にもたせることを考えるのなら、
これらの鉄筋を選択するのもよろしいかと思います。
まとめ
『ステンレス筋・鉄筋』の種類と価格について、
説明しましたがいかがでしたでしょうか?
他にも強度的に劣るJIS規格外の、
無規格の鉄筋もあります。
『鉄筋』と一口に言っても、
効果や意味がかなり変わってくるんですね。
特にお墓は代々受け継がれていくものであり、
一般的な住宅基礎よりも、
長寿命な基礎工事をするのも、
よろしいかと思うのです。
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