石材店に有資格者が必要であるかそうでないか。
なんでこんな内容のブログを書こうかと思ったかと申しますと
『石屋に資格なんて必要ない。俺は特級だし、むしろ凄い技術を持つ人には率先して資格をあげろ。』
お酒の席ではありますが、そんな話を聴きました。
なので、今回は石材店に資格が必要なのか必要でないのかについての考察をしていきます。
目次
石材店に資格は必要なの?
その『石屋に資格は必要ない』と言った方は、石材業界を代表するような方です。
もちろん素晴らしい作品を手掛けてきていて、私も尊敬している方です。
その方がおっしゃるには、
『凄い石屋は、既に凄い。あとからそんな資格を作ってもレベルの低いやつが取っていいように利用するだけだ。』
とのこと。
『真面目にやってきた石屋が割をくう。新参者の葬儀屋や仏壇屋が資格取って、したり顔で営業するだけだ。』
確かにそういった側面もあります。
例えばお墓ディレクター検定は、門戸を広く開けていて【お墓に纏わる仕事】の人には受験資格があります。
ちなみに、この石材産業協会主催のお墓ディレクター検定を運営している委員会に私も所属しています。
そうなるとまだまだ経験の浅い若造でも、経験豊富で実力のある石屋と一見肩を並べているようにも見える。
これが石材店か資格を取る弊害だとのことです。
『お墓ディレクター検定なんか、作るもんじゃ無かった。いらん。だから葬儀屋や仏壇屋が幅を効かせとるんや。』
そうおっしゃる姿には、ちゃんとしたお墓を提供したいという業界を憂う姿を伺うことができます。
本当に、石材店に資格は必要ないのか?
私が思う資格の必要性は『底上げ』です。
業界全体の底上げをして、消費者に信頼されるようになる。
その目的から、お墓ディレクター検定のような、まだ経験の浅い人でも学べる試験が必用だと確信しています。
私はお墓ディレクター委員会に所属して、日頃から検定受講者の増加に寄与する活動をしています。
月イチのお墓の勉強会とか、お墓を語る会という石材店が集まるオンラインコミュニティとか。
石材店の皆さまが、お墓に興味をもち、お墓をもっと知って、それを消費者に伝えていく。
地道ではありますが、そんな活動からしかお墓の意味を伝えていく術はありません。
お墓離れが言われるようになりましたが、その理由の1つに、【お墓参りの意味が分からない】というものがあります。
だからこそ、お客様の満足度を上げるためにも、そして、そのご家族の幸せのためにも、石屋がレベルアップしていく必用があると思うのです。
石屋は墓石を売ればいい
今回、石材店に資格は要らないと言った方は、凄い人です。
石屋として気合が入りまくっていて、例えば般若心経をソラで言えるのは当たり前だし、お坊さんの前で光明真言を唱えるような方です。
もちろん素晴らしい作品を世に送り出されています。
だけど、常人にはその域に達するのはとても困難です。
だから私は、資格だったり、ネットワーク、コミュニティの力で、底上げをしていければなぁと考えています。
それは良いのですが、そもそも石屋は墓石を売ればいいのだから、そんな勉強なんて必要ない。
そこそこのものを安く提供すればいいんだ。あわよくばお金儲けしたい。
というような感覚の石屋もいます。
別に否定することでもないし、それがポリシーならそれでもいいと思います。
だけど、個人的には自分が扱う商品を好きになって、その魅力を伝える石屋って素敵だと思います。
商売ではありますが、そこに喜びを感じ、生き甲斐とする。
大抵の人は、人生の多くの時間を仕事に費やしています。どうせやるのなら、本気でのめり込んでやった方がいい。
資格は、そんなやる気をサポートしてくれます。
知識を得るとやることが変わります。知らないとできないことが、知ることで興味関心の輪が広がる。
色々と書いてきましたが、結局は資格を取るということはそこに行き着くような気がしています。
特に石材店の資格は、それを取ったからといって独占業務があるとかそんなものではありません。
私がもっている1級土木施工管理技士のような資格は、3000万円以上の工事に絶対に必用とか、そんな決まりはないのです。
その資格事態を有効に活かすのは難しいところもあるかもしれません。
私は名刺に記載したり、こうやってブログやYou Tubeで積極的に言ってますが、一般的には知ってもらえる機会はなかなか少ないでしょう。
でも、そういうことだけではないのです。
自分自身の自身になったり、仕事に活かしたり、楽しんだり、そのためにも資格が有効なんです。
石材店が取れる資格は積極的に取っていこう!
なので、石材店が取れる資格は積極的に取っていきましょう。
お墓ディレクター検定だけでなく、技能検定、建築石材アドバイザーなどなど、他にも資格があります。
既に石材店として優秀な能力を持っていて、必用ないという方には必用ないのかもしれませんが、まだまだ経験の浅い石屋は、どんどん取っていくべきであると強く思います。
資格を取れば自身になります。それが、石屋としての道を極めていくのに1番早い方法です。
かなり堅苦しい文書になってしまいましたが、私自身がそうやって資格を活かしてきたし、もし取るか取らないか悩んでいる人がいるのだったら、背中を強く押します。
もし何だったら相談にものりますので、私のところまでメッセージをくださいませ。
それでは、今日はここまで。
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