お墓を建てる際に悩むことの一つに墓石の正面に刻む文字があります。
どんな文字を彫るのかもそうですが、刻んだ文字を染める色にもいくつか種類があります。
- 刻んだだけの自然な状態
- 白色
- 黒色
- 金色
掘ったままの自然な石の自然な色もいいですし、白や黒に染める場合もあります。
九州だと金色に文字を染めることが多いです。
特に決まり事があるわけではないので、ここに示した色以外でも全く問題ありません。
青や赤、グレーなんてのも見かけたことがあります。
ただ、墓石に入れる文字の色は様々な種類があると言われても、イメージが付きにくいと思います。
石との対比で見ないと実際のイメージは湧きません。
この記事では、いくつかのパターンをご紹介していきますので、判断材料にしていただければと思います。
また、墓石の文字はペンキで染めているのですが、長年の間に剥がれてしまうことがあります。
あるお客様は、お墓掃除を熱心にしてくださっていて、大切にされているのはいいのですが、歯ブラシで文字の彫りこんだ部分を何度もこするうちに、数年で剥げてきてしまった例もあります。
そんな場合のペンキ染めのためのアイテムもご紹介させていただきます。
さらに文字の色入れ補修ですが、プロである石屋さんの仕事は道具も技術も全然違います。YouTube動画で紹介させていただいています。
これからお墓を建てる方も、のちのちのメンテナンスも視野に入れて読んでいただければ幸いです。
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目次
お墓・墓石に刻む文字の色の種類
文字を刻んだだけの自然な状態
お勧めできる方
- シンプルでスッキリしたお墓が好きな方
- お墓は控えめで良いと考えている方
- 自然な風合いを好む方
- メンテナンスが面倒な方
現在、墓石のほとんどが本磨き加工という石の表面をピカピカに磨いた状態で納めます。
文字を刻む部分は、鉄の砂をエアーコンプレッサーで叩きつけて彫り込みます。
墓石の文字を刻まれた部分は、磨いた部分と比較すると白っぽくなり手触りもザラザラした感じになります。
比較のためにグレーと黒の石塔で比較してみました。
黒い石の方が彫った部分の白さが良くでているのがわかるかと思います。
グレー系の石は、比較的目立ちにくくなります。
墓石に白色の文字
お勧めできる方
- 何も色を入れないと目立たな過ぎると感じる方
- 石と白色とのコントラストを楽しみたい方
- 白色が好きな方
黒御影石の石塔に白文字だと、色のコントラストがハッキリでます。
とても目立ちますよね。
墓石に黒色の文字
お勧めできる方
- 白系の御影石の文字をはっきりさせたい方
- 遠目でも家の名前が見えるようにしたい方
白御影石の中でも、最も白い部類になる茨城県産稲田石と黒文字の組み合わせですが、これも色がハッキリでます。
墓石に金色の文字
九州地方では、墓石に金色で文字を入れることが多いそうです。
黒御影石に金文字の組み合わせですが、金色だと豪華な感じがしますよね。
とても目立ちます。
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お墓の文字のペンキが剥がれたら?
プロの道具と技術は素人とは全然違う
これらの墓石の文字の色入れですが、字を刻んだ際に塗料を吹き付けたもので、長い年月の間には、剥がれてきてしまいます。
プロである石屋さんが使用する道具や技術は優れていて、安心して頼むことができます。
素人に墓石の文字に色入れをできる?
この文字のペンキの補修は、質は落ちますが、素人でもできないことはありません。
10年程度では、なかなか文字のペンキも落ちませんが、20~30年と経つと、剝がれてくるものも見受けられます。
そんな際には、ビニローゼという塗料をうすめ液で溶かして筆で塗ると綺麗に染められます。
ただ、水性塗料で、YouTube動画内のプロ御用達のスプレーと比較すると性能はグンと落ちます。
ビニローゼによる墓石の文字染補修の手順
- 塗布面をキレイに清掃する
- ビニローゼをうすめ液で溶かし、筆で文字を塗る
- 10分~30分程度乾かす
- 文字からはみ出た部分をカッターの刃、もしくはスクレーパーで削る
文字を塗る際には、筆で多少大胆にはみ出して染めても問題ありません。
薄くビローンと固まるので、 石の面になるべく平行にカッターの刃、もしくはスクレーパーを当てて削り取れます。
石目に入り込んでどうしても取れない部分は、うすめ液をタオルに染み込ませて拭くとキレイになります。
この方法は、鏡面に磨いている墓石のみに利用することができます。
石の面が荒れているとビニローゼが隙間に入り込んでしまい、余計な部分まで染めてしまうことになります。
墓石の文字染用の名入れ補修ペン
墓石用の名入れ補修ペンもあります。
墓石の剥がれてしまった文字の修復は、石材店に頼むと無料というわけにはいかないと思います。
10年やそこらで剥がれるようなものでもないし、石材店もボランティアではないので、手間賃はいただかなければなりません。
だったら、材料代は掛かりますが、自分でやってみるのも1つの手です。
ただ、墓石が鏡面に磨いてなかったり、古い場合には、余計な部分を染めて消えなくなる可能性もありますので、親しい石材店にご相談ください。
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まとめ
墓石に刻む文字の色について、またペンキが剥がれた場合の染め方についての記事を書いてきましたが、いかがでしたでしょうか?
色々な墓石と文字色の組み合わせを見てきましたが、個人的には色を染めないのが好きです。
文字を刻む場合には、鉄砂を高速で叩きつけて彫るのですが、削られた部分も石の素材感が出て、自然な風合いが良いです。
また、目立たない感じが、上品な感じがして好きですね。
後々、メンテナンスが必要ないのも高ポイントです。
ただ、これは好みですので、私の意見は無視してもらってもなんの問題もありません。
墓石の文字の色はご自由に好きに選ばれればいいのです。
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