コンクリートのスランプって、
皆さんご存知ですか?
適当に決めていませんか?
コンクリートのスランプ値。
実は、大切な値なんです。
それでは、
【適正な生コン】打ってますか?コンクリートのスランプ値って何でしょう?
をお送りします。
目次
コンクリートのスランプ値って何でしょう?
スランプとは一般的に、
「一時的に、調子が出ない、
または取引が不景気な状態。不振。不調。」
の意味で用いられます。
かといってコンクリートが、
どれだけ落ち込んでいるかの度合いが、
スランプ値というわけではありません。
スランプ試験をする際には、
いつもぷっちんプリンが思い浮かびます。
ぷっちんプリンを逆さにして、
容器の底の棒を折ると空気が入って、
べちゃって落ちてでろ~んと広がりますよね。
あれです。
あれがコンクリートのスランプ試験です。
容器に入った状態のぷっちんプリンと、
でろ~んと広がったぷっちんプリンの、
高さの差がスランプ値になります。
あくまで比喩ですので、
ぷっちんプリンはコンクリートに、
置き換えてお考えください。
硬いほど、形が崩れなくてスランプ値が低く、
やわらかいほどでろ~んとなってスランプ値が高くなります。
なんでこのスランプ値を、
わざわざ測るのかと申しますと。
確認の為です。
コンクリートを発注する際には、
あらかじめスランプ値を指定します。
指定したものと、
実際に運ばれてきた生コンとで、
違うと品質に問題がでるからです。
この写真のコンクリートは、
スランプ値12cmで指定してありました。
実際に現場で測ったら12.5cmで、
許容範囲内なので合格です。
スランプ値は高い方が良い?低い方が良い?
それでは、このスランプ値。
実際には高い(やわらかい)方が良いのか、
低い(硬い)方が良いのかどちらでしょうか?
一般的には、硬い方が良いとされています。
それはセメントに対する水の比率が、
少ない方が強固に固まるからです。
(程度の問題はありますが)
しかし、実際にはボソボソのコンクリートでは、
施工が大変で振動機を用いても上手く締め固まらず、
返って施工不良な基礎になってしまいます。
また、ポンプ車と呼ばれるコンクリートを、
圧送する専用の車両を用いると、
スランプ値が低いと詰まってしまいます。
なので、強度不良が起きない程度に、
できるだけやわらかくすることが必要になってきます。
そこで登場するのがAE剤です。
AE剤はコンクリート内部に、
微細な空気の粒を作ります。
ビーズクッションを思い浮かべてください。
でろ~んとなりますよね。
AE剤は水の量を増やさなくても、
コンクリートを流動化できる効果があります。
写真の右側にメーターが見えます。
黒板に隠れてしまって全容がわかりませんが、
これは空気量を測る機械です。
コンクリートを流動化する空気の微細な粒ですが、
あり過ぎるとやっぱり強度が落ちます。
それを適正に管理するために空気量試験が行われます。
因みに写真の一番右側は、
圧縮強度試験に使用するためのサンプルです。
コンクリートがきちんと強度を、
発現しているかを確認するために、
定められた期間養生してから試験に用います。
まとめ
ということでコンクリートのスランプ値の説明でした。
皆さんは、スランプには気をつけましょう!!
1級お墓ディレクターの「なかの」はこんな人ですよ。
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羽黒石材工業株式会社
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