セメントとモルタルと生コンの違い。
たまに混同されている方がいらっしゃるのでわかりやすく説明します。
- セメント=セメント
- モルタル=セメント+砂
- 生コン=セメント+砂+砕石(砂利)
セメントは、水和反応によって硬化するので、ここに水を混ぜればokです。
はい、これで全て説明できました。
この記事もお終いです。
・・・これではあまりにも早過ぎるので混同しやすいポイントを指摘しながら、補足説明をしていきます。
無収縮モルタルについてはこちらで説明しています。
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目次
セメント、モルタル、生コンの違いについて
そもそもセメントって何?
セメント(cement)とは、一般的には、水や液剤などにより水和や重合し硬化する粉体を指す。
広義には、アスファルト、膠、樹脂、石膏、石灰等や、これらを組み合わせた接着剤全般を指す。
参照元:Wikipedia
セメントは、グレーの粉であり、水と水和反応を起こし硬化します。
水和反応とは、熱を発して固まる反応です。
一般的には、普通セメント=ポルトランドセメントのことを指し、石灰石、粘土、けい石、酸化鉄原料(銅からみ、硫化鉄鉱からみ、他)、せっこうを原料としています。
Wikipediaには、アスファルトや樹脂もセメントに含まれると記載されていますが、広義の意味では接着剤全般を指すものであるようです。
要するに、セメントはグレーの粉であり、接着剤。
モルタルや生コンは原材料としてこの【接着剤=セメント】を用いているわけですね。
モルタルはセメントに砂を混ぜたもの
モルタルは接着剤であるセメントに砂を混ぜたものです。
砂の粒の大きさによっては色々な用途に分けられ、壁塗りに利用する際には細かい砂を用います。
土木作業で、石張りや縁石を貼る場合には、もう少し粗目でも大丈夫です。
モルタルの作り方は簡単で、セメントに砂を混ぜれば出来上がります。
ただそれだけなのですが、しっかり均一に混ぜないと硬化に斑ができます。
だいたい1:2~1:3の辺りで調節すると言われています。
セメントとモルタルの違いで、たまに混同される方がいるのですが、原因としてインスタントセメントがあります。
インスタントセメントとは、セメントに微細な砂を混ぜたモルタルで、水を入れて練るだけで直ぐに利用できます。
モルタルのはずなのですが、なぜか市販でインスタントセメントとして売られています。
名前の理由は良くわかりません。たぶんモルタルよりもセメントの方が名前が浸透しているから付けられたのかもしれません。
市販のモルタルを見ると、普通タイプの他に、速乾タイプや水密タイプなど、様々な種類のモルタルが売られています。
これも混乱する元になっているのですが、これらの用途別のモルタルは、通常のモルタルに様々な混和剤が含まれているのです。
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生コン(コンクリート)は、モルタルに砂利を入れたもの
生コンは、モルタルに更に砂利を入れたものです。
実際には、他にも混和剤や混和材が混入されていて、生コンを扱いやすくしたり、強度を上げるようにしたり改良を加えています。
基本的に、生コンプラントで練り混ぜらミキサー車で運ばれることが多いです。
手練りでもできないことはないですが、砂利が入るとかなり大変で、一般的な混ぜるための入れ物であるフネで混ぜるのはしんどくなります。
生コンもホームセンターに行けば袋詰めパックで売られています。
水を入れて混ぜれば利用できるタイプですね。
初めから練り混ぜられている分、楽かもしれませんが、コストはかなり高くなります。
できれは、セメントと砂と砕石を別々に購入した方がいいのですが、DIYで、ちょっとした場所に利用する場合には便利かもしれません。
ちなみに生コンでも手練りじゃなくて、プラントで作られたものは、水・砂・セメント・砂利だけでなく、混和剤や混和材といった品質を改善するためのものが含まれています。
例えば空気の微細な粒であるAE剤。
これを入れることで生コンが滑らかになり、ワーカビリティーが改善します。
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まとめ
セメントとモルタルと生コン(コンクリート)の違い、セメントを接着剤として考えれば簡単に分類できます。
- セメント=セメント
- モルタル=セメント+砂
- 生コン=セメント+砂+砕石(砂利)
ですね。
これらに水を混入して練り混ぜればセメントが水和反応を起こして硬化していきます。
ただ、わかりにくくしているのが、市販のモルタルの名前の付け方であり、モルタルをセメントという名前で販売していたりします。
微細な砂なのでセメントのイメージに近いからなのかもしれませんが、混乱させる元にもなっています。
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