無収縮モルタルって何?通常のモルタルとの違い、グラウト・パッドの種類について


皆さん「無収縮モルタル」ってご存知でしょうか?

通常のモルタルでなく、無収縮モルタル。

そのままの意味で解釈すると収縮しないモルタルということですね。

なかの
こんにちは、1級土木施工管理技士のなかのFacebook Twitter)です。

一般的なモルタルは、施工をすると硬化する際にちょっと収縮します。

例えば、コンクリートの補修で隙間にモルタルを充填すると、周囲との間に微妙に隙間ができる可能性があります。

そんな時に構造物との付着性が高く、隙間の隅々まで充填できるのが無収縮モルタルなんです。

 

また無収縮モルタルは、大きくわけて「グラウト」「パッド」に分けられます。

グラウトは、トロトロの液体状で隙間を充填するためのもので、パッドは硬く練って機械据付時のパッド作成などに利用されます。

そんな無収縮モルタルについて説明していきます。

 

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無収縮モルタルって何?

硬化のときに膨張し乾燥後も収縮しないモルタル。良質な砂と膨張材をプレミックスしたセメントを使用し、乾燥性亀裂を防ぐのが狙い。
コンクリート2次製品への利用が多い。「膨張モルタル」ともいう。

コンクリートやモルタルは微妙に膨張や縮小することはご存知でしょうか?

土間コンクリートには、必ず間にエラス目地を入れますが、これは膨張によるひび割れを防ぐためです。

同じように収縮もするのですが、モルタルを施工する上で収縮することが望ましくない場合ってけっこうあります。

そんな場合に使用されるのが無収縮モルタルです。

 

無収縮モルタルの用途は?

  • 地盤改良
  • 岩盤の補強
  • 湧き水箇所
  • コンクリート構造物のひび割れ補修
  • 鉄骨・鉄筋の充填材
  • 鉄骨柱等のベース下モルタル
  • etc.

構造物との付着性が高い無収縮モルタルは、水密性も高くなり、様々な用途に利用されます。

 

グラウト型の無収縮モルタルについて

ドロドロした液状のグラウトは、流動性があるので隙間まで十分にモルタルが行きわたるのが特徴です。

近年では、耐震補強で既設のコンクリートに厚みをプラスする目的で使用されていたりします。

付着性の高い無収縮モルタルは補強に向いているんですね。

こちらは、皆さんが毎日歩く道路にあるマンホールの蓋の部分。

ハイジャスター 無収縮モルタル

参照元:https://hinodesuido.co.jp/solution/city/productinformation/water/waterhj.html

もしマンホールの蓋が沈降したらどうなるでしょうか?

重量のあるダンプが通ったら簡単に沈んでしまいそうです。

実際にモルタルで施工をしていた頃は、下の写真のような問題が起こっていました。

無収縮モルタル ハイジャスター

マンホールは10mほどの高さになるものもあり、高さを舗装面にピッタリと揃えることは不可能なので、最後にボルトとナットで微調整します。

その隙間を無収縮モルタルのグラウトを注入することで沈降することがなくなります。

 

自分達がいつも利用している道路に無収縮モルタルが施工されているとなると、少しだけ親近感が沸いてきませんか?

こんな感じで、特性を知って利用すればとても高性能で有効なのが無収縮モルタルです。

 

グラウト型の無収縮モルタルのデメリット

グラウト型の無収縮モルタルは、必ずハンドミキサまたは高速グラウトミキサを用いて機械練りをする必要があります。

比較的水量が少なめで練混ぜるために、機械練りが不可欠なのです。

また、グラウト型の無収縮モルタルは、収縮をしないので比較的ひび割れには強いです。

しかし、型や隙間に充填するものなので、乾燥しやすく水分が蒸散しやすい箇所に施工された場合は、ひび割れが起こる可能性があります。

 

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パッド型の無収縮モルタルについて

パッド型の無収縮モルタルは、通常のモルタルのように固練りで使用できます。

型を作って流し込む必要があるグラウト型と違い、手軽に利用できるのがメリットです。

機械据付や鉄骨ベースのパッド作成やアンカーやパイプ周りの固定、スリーブ穴や欠損部分の補修に利用できます。

こんな感じの商品ですね。通販でも購入できます。

 

無収縮モルタルは高性能だけど値段が高い!

基本的に隙間を埋めるような場合には、モルタルよりも無収縮モルタルのほうが水密性がありひび割れがしにくく性能が良いです。

ただし、上記のパッド型の無収縮モルタルでも10kg4840円とかなりの高額の部類に入ります。

一般的なインスタントセメント(セメントと砂が混ぜられているもの)で1200円程度なので、4倍の価格差になります。

 

例えば、現場打ち擁壁にスリーブを抜いてフェンスの柱を施工しする場合には、隙間に充填する無収縮モルタルは隅々まで行きわたり密着し、さらに収縮しないので、非常に有効です。

擁壁施工 スリーブ

上の写真の工事の場合には、公共事業で余ったグラウト材を施工するという反則技を使用しましたが、一般的なモルタルと比較して価格も高く施工も面倒になります。

品質はずっと良くなりますが、あまりにも専門的過ぎて民間工事だと、施主さんに話をしても理解をしてもらえない部分でもあります。

 

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まとめ

無収縮モルタルについて説明をしてきました。

型や隙間に充填して、構造物との付着性が高いのが無収縮モルタル、特にグラウトの特徴です。

パット型は、一般的なモルタルの固練りのように利用でき、機械の基礎の高さを合わせたり、スリーブやコンクリート欠損部に施工するのに向いています。

高性能で、品質も上がる無収縮モルタルですが、価格の高さがネックですね。

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