日本には八百万(やおよろず)の神様が息づいています。
太陽の神様、火の神様、財と福の神様、先祖の神様、裁縫の神様、日用品の神様。
そんな神様をわかりやすく紹介してくれる本を紹介します。
この「日本の神様と楽しく生きるー日々ご利益とともにー」は、本屋で手にしてデザインやイラストがほのぼのしていて内容も親しみが持てたので購入してみました。
日本人が四季折々の行事や風習を通じて、さまざまな神様とどのようにかかわっているのかについて、わかりやすくまとめられた本です。
日本の神様って、暴れたり、怯えて隠れてみたり、どこか人間っぽくて親近感が沸くんですよね。
そんな日本の神様を調べるために辞書的な役割で利用するのにピッタリです。
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目次
そうめんの神様って知ってましたか?
ほんと、この本は面白くて、そんなものに神が宿っていたのか!と思わされるのですが、その中でもそうめんの神様には驚きました。
そうめんの神様:オオモノヌシ・大神穀主(おおみわのたねぬし)
夏バテの体にやさしく染みるそうめんは、神様とその子孫が生み出したパワーフード。
細い麺には、生命力にあふれる神の霊威が宿っています。
日本の神様と楽しく生きるー日々ご利益とともにーより引用
そうめん、うちの息子が好きなんですね。
夏だとご飯ものがノドを通りにくいらしくて、しょっちゅうそうめんを食べていましたが、まさか神様が作りしパワーフードだとは知りませんでした。
オオトモノヌシの子孫である大神穀主が、そうめんづくりを始めたそうです。
そうめんをつくる人々は、オオモノヌシと大神穀主をそうめんの神様として信仰してきました。
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七福神は宗教も出身地も異なり、元人間だった神様までいるグループ
いろいろな神様を取り入れてアレンジしてしまうという、この辺りの日本人の宗教観がたまらなく好きです。
七福神はその中でも多国籍軍&他宗教軍でもあり、とてつもなくおおらかな集団です(笑)
世界中で宗教の違いの対立による戦争や争いが絶えない中、ピカリと光るセンスですよね。
宝船に乗り込んだ7柱
- 恵比寿:日本出身 漁業の神様→商売繁盛の神様 ビール好き
- 大黒天:インドでは台所の神様だったが、日本に来て大国主(オオクニヌシ)と一体化。
背中の福袋にはたくさんの福がつまっています。 - 毘沙門天:インド出身 戦いの神であり財宝の神様。
病を追い払う役目も果たす。 - 弁財天:インド出身 音楽や知恵に長ける才能と、豊かな水という財産を兼ね備えた女神。
- 福禄寿・寿老人:中国出身 道教の神様 2柱とも長寿の神様
- 布袋:中国出身 元々は中国の禅僧。背中に担いでいるのは「堪忍袋」
温厚な布袋さんでも我慢の限界を超えると「堪忍袋の緒が切れます」
金銀財宝を積んだ宝船にやってくる七福神。
富と幸せの象徴でもあります。
なんか、ブログで書いているだけでめでたい気持ちになってきた。
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まとめ
日本の神様と楽しく生きるー日々ご利益とともにーの著者の平藤喜久子さんは、国学院大学日本文化研究所准教授で、神話学や日本神話の専門家であり、何冊か本も出されています。
可愛らしい神様のイラストが豊富ですが、内容もしっかりとしています。
日本人の生活に寄り添っている日本の神様。
この本を辞書替わりに親しんでいくのはいかがでしょうか?
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