ブロック塀の白華現象(エフロレッセンス)は2種類!除去と対処法は!?

ブロック塀 白華現象 エフロレッセンス

画像転用元:http://inazuki.com/cgi-bin/inabbs3rd/
ブロック塀のエフロレッセンスと聞くと、
俗に言う鼻たれ、汚く白く垂れ下がったものを、
思い浮かべるかもしれません。

重量ブロックなどで塀を積むと、
目地の部分を中心としてみっともない、
エフロが垂れ下がる場合が多いです。

それとは、別に、
ブロック自体が製造の過程で、
エフロを起こしていることもあります。

今回は、この2種類のエフロレッセンスについて、
説明していきます。

それでは、
ブロック塀の白華現象(エフロレッセンス)は2種類!除去と対処法は!?
をお送りします。

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鼻たれを起こしやすいブロック塀の構造

ブロック塀の目地の部分から、
醜く垂れさがるエフロレッセンス。

特に寒い時期に起こりやすく、
じめじめしていて水分がある部分に発生します。

これは、セメントに含まれている、
水酸化カルシウムが、水に溶けだし、
空気と触れて科学反応を起こし、
炭酸カルシウムとなったものです。

ブロックは、構造的に空隙が多く、
水を吸って溜め込みやすくなっています。

ブロックは、鉄筋を内部に入れて、
モルタルで充填して施工していくので、
そういう構造になっています。

また、ブロック自体が水を吸いやすいです。
表面に付いた水分も、
内部に保水しやすいです。

こういった理由から、
ブロック塀は、エフロに弱い構造です。

弱いと言っても、
エフロ自体は、みっともないだけで、
特に、劣化の要因になるとか、
そういった性質のものではありません。

一旦エフロが出てしまうと、
対処法として、有効な手立てはありません。

アクトルのようなエフロ除去剤もありますが、
ツルツルした面ならまだしも、
ブロック塀のような表面に凹凸のある構造だと、
きれいに除去するのは無理です。

施工時に、なるべく密にモルタルを詰め込んで、
水密性を高めるとか、
そんな方法しか有効な手立てはありません。

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もう一つのブロックに起こるエフロレッセンス

ブロックを施工する際に用いる、
モルタルのセメント成分ではなく、
ブロック自体が含んでいるセメント成分から、
エフロが起こることがあります。

これは、一般的な灰色の重量ブロックなんかだと、
全然問題になりません。

多少、白く粉が吹いたようになっても、
見た目にはほとんど影響しませんから。

ただし、グレーやブラウンに着色された、
化粧ブロックだと目立つ場合もあります。

全体的に、色が薄くなり、
色合いが疎らになります。

ひどい場合には、気になる方は、
とても気になるかと思います。

ブロック塀

↑通常の製品です。これがもっと白っぽく、斑模様になります。

これ自体は、品質に影響を与えるわけではなく、
問題のあることではありません。

ただ、以前にカタログの色と違うということで、
クレームを受けた時があります。

確かに色合いは違うんですよね。
微妙に・・・

因みにカタログには、
「色合いが多少変わる場合もございます。」
と書いてあります。

この辺のさじ加減は難しいですよね。

得に、冬季の寒い時期に製造されたブロックは、
エフロの影響を受けやすくなります。

ブロック塀の色味にも拘る方は、
ブロックが生産された時期にも、
注意してみてください。

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まとめ

ブロック塀に関する、エフロレッセンスを、
2つほど上げさせていただきました。

ブロックの構造上、エフロを防ぐのは、
困難になります。

それでも、どうしても、
エフロを減らしたい方は、
できるだけ梅雨開けに施工してください。

熱い時期は、エフロが出にくくなります。
水に溶けて出てきた水酸化カルシウムも、
炭酸カルシウムとなって、
エフロになる間もなく、流れてしまいます。

モルタルの中の水酸化カルシウムは、
有限なので、できるだけ流せば、
多少はリスクは減ります。

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この記事を書いた人

中野良一のアバター 中野良一 羽黒石材工業㈱営業部長

1級お墓ディレクター・1級土木施工管理技士
見に見えない存在であるご先祖を「見える化」した【いのちの積み木】→http://senzo.inotinotsumiki.com 雪のように白くてキレイな【淡雪五輪塔】のプロデュース。

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