真壁小目石は日本の顔?石のプロがその深淵なる魅力をお伝えします

茨城県産 真壁石小目

真壁小目石とは、茨城県桜川市真壁町にて採掘される花崗岩です。関東や北陸でスタンダードな墓石材として利用され、多く流通しています。

なかの
こんにちは、1級お墓ディレクターのなかのFacebook Twitter自己紹介)です。今回は、私が住んでいる茨城県桜川市の誇る銘石、真壁小目石について紹介させていただきます。

この記事を作成するに先だって、私が所属している日本石材産業協会の顧客満足推進委員会にて国産銘石カタログの作成に携わらせていただきました。

国産銘石カタログには、日本の銘石41種が収録されていて、石材写真・物性データ・特徴などが記載され、石材が使われている建築物や採石場・墓石など使用例も掲載されています。また格式の高い豪華バージョンになっていますので、石材店の皆様、また石に興味のある一般の方にもお買い求めいただければと思います。

そんな国産銘石カタログの紹介は置いといて、真壁小目石についての記事を作成する中で、あらためて深く学ばせていただきました。そんな深淵なる真壁小目石の一端を紹介させていただければと思います。

ちなみに私の立場をはっきりさせていただくと、お墓はご先祖様を供養するために建てるものと理解しています。亡き先祖に感謝の心を表すところであり、ご先祖様そのものでもあると言えます。

なので、めいっぱい供養のできるお墓を建てることをお勧めしています。それは高額なお墓という意味ではありません。

基礎や構造や石の品質を追求することも大切です。私も1級土木施工管理技士や石材建築アドバイザーとして活動する中で、身に染みて感じています。だけどお墓にとってもっとも何が大切なのかというと心からお参りできるかどうかということなのです。

土木や石の技術者として構造や品質を追求し続けているからこそたどり着いた答えなのかもしれません。行きついたのは心の部分を満たすこと。そこを念頭において説明していきます。

また、真壁小目石は何といっても日本の顔とも言えるあの建築物に利用されているんですね。そちらものちほど紹介させていただきます。

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茨城県産 真壁小目石について

真壁小目石は、茨城県桜川市にある加波山という山で産出されます。加波山は、幕末に天狗党の乱というものがあって尊王攘夷派である天狗党によって争乱が起きたことがある山です。

真壁小目石は真壁石の中の目の細かいものを呼び、他には真壁中目石があります。こちらは小目と比較するとだいぶ目が大きくなります。

古来より常陸の国に根ざす悠久の石「真壁小目石」。石の街、真壁の伝統技術により魂が吹き込まれる。

茨城県桜川市の真壁地区は昔からの石の街として有名です。多くの技術力の高い石工さんがいて、ブランド石である真壁小目石に命を吹き込んでいます。

歴史情緒あふれる真壁の街はひな祭りでも有名

真壁のひなまつり 茨城県観光 真壁 ひなまつり

真壁では、ひな祭りのシーズンになると街を上げてひな祭りで盛り上がります。なんと1月ほどの開催期間中は10万人もの観光客が訪れるそう。石の街としても有名ですが、背景としてこんな街なんですよ~という背景も知っておくと、真壁小目石への思い入れも深くなりますよ。

真壁のひなまつりのグルメと楽しみ方を地元民が紹介 無料駐車場情報も!

2018.02.25

真壁小目石の石目の特徴

茨城県産 真壁石小目

真壁小目石は、小目と呼ばれている通り石目の小さな花崗岩で、磨くと良く艶が出ます。白と黒と灰色の結晶からなり、丸形・角型の結晶がまだらに確認できるのが特徴です。

私が思うに真壁小目石は、わびさびが感じれれる石です。それは地元である桜川市にずっと住んでいるから馴染みがあるということもありますが、この丸形・角型の独特の真壁小目石の模様がとても味わい深いのです。

伝統×格式×安心 上品な青味と味わい深い石目で、見つめ続けていたい銘石 真壁小目石

ちょいちょい私が国産銘石カタログのために作成した真壁小目石のキャッチフレーズを織り込んでいます(笑)

真壁小目石の魅力は何といっても長い年月で築き上げた伝統と格式です。お墓はご先祖様を祭る場所ですが、そんなお墓に相応しい石であることは言うまでもありません。

例えば、亡くなったおじいちゃんを思い出しながらお祈りをする対象がお墓。そして未来へと想いを紡いでいくのがお墓なんです。

石の街である真壁、真壁小目石はその真壁を代表する石で、昔から卓越した職人の技術により息吹を吹き込まれてきました。墓石材を始めとして石材建築・灯籠・美術工芸などに幅広く使用されています。

真壁小目石が利用されているお墓

真壁小目石の五輪塔と大名墓

それでは、真壁小目石のお墓を色の対比ができるような写真を踏まえて紹介していきます。

まずは右から真壁小目石の五輪塔、インド産クンナムの大名墓、真壁小目石の大名墓のお墓。石塔の一番下の芝台は茨城県産稲田石になります。

真壁小目石 クンナム 大名墓

真壁小目石 クンナム 大名墓

左の大名墓の方は建てたばかりの真壁小目石。右の五輪塔は10年以上経ちます。良質な真壁小目石は、時を刻むほどに深みが増します。お墓は家族と一緒に歩むものですが、そんな心の支えとしても真壁小目石は相応しい銘石です。

大名墓 真壁小目石

一級品の腕をもった職人による加工。私が勤めている羽黒石材工業製のお墓で、厳密に言うと桜川市岩瀬地区になり真壁のお隣りになりますが、卓越した職人の手によって作られました。

残念ながらこのお墓をつくられた職人は亡くなられてしまいましたが、素晴らしい作品を多く残され、その作品たちは今でも生きています。

羽黒糠目石と真壁小目石のコントラストを見ることができるお墓

こちらは同じ茨城県産の羽黒糠目石の和型石塔と真壁小目石の外柵のお墓です。

真壁小目石 羽黒糠目石 お墓 墓石
東の横綱とも呼ばれる深いグレーの羽黒糠目石に真壁小目石のシンプルな外柵が似合います。真壁小目には色が白っぽい『白手』と青みが強い『青手』があり、青手は真壁青小目と呼ばれることもあります。

羽黒石材工業で使用している真壁小目石はほとんどが青小目であり、年月を経るごとに深みを増します。こちらの羽黒糠目石の石塔は昔から先祖代々立っていた石塔を磨き直したものです。

月日が経つにつれ年月を経るにつれて真壁小目と馴染んでいき、素晴らしいお墓になっていくことだと思います。

十万石青みかげと真壁小目石のコントラストを見ることができるお墓

こちらは福島県産の十万石青みかげの洋型石塔に真壁小目石の外柵を合わせました。

福島県産十万石青みかげと茨城県産真壁青小目のお墓

何の飾りっけもないお墓です。だけども何か人を惹きつける魅力があります。それは石という素材の持つ魅力を最大限に引き出しているからです。

なぜお墓は石なの?ガラスや金属ではダメなの?樹木でもいいじゃん。

神道の話にも通ずる話ですが、魂は人間が人工的に作ったガラスや金属には宿らないそうです。自然のものを加工して作った石だから魂が宿ります。また樹木は生きているのでもともと魂を有しています。なので宿ることができません。

だから石なんです。魂が入る器なんです。

魂なんてない?じゃあそもそも何に対して拝んでいるのか考えてみてください。

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真壁小目石は日本の顔?

実は、真壁小目石は日本の顔ともいえる象徴的な建築物に用いられています。それは外国の国家元首や政府の長などの国賓を迎え入れた時に、会食や宿泊等の接遇を行う施設である迎賓館です。

迎賓館は、まさに日本の顔とも言えますよね。そこに利用されている真壁小目石もまさに日本の顔と言える石なんです。

赤坂迎賓館 茨城県産真壁石

そんな真壁小目石で、お墓をつくってあげたら、やっぱりご先祖様も喜ばれると思います。

伝統的な真壁灯籠とわびさびの世界

真壁灯籠 伝統工芸士

真壁小目石が採掘される真壁は、昔からの石の街であることは紹介してきましたが、伝統的な灯籠をつくる伝統工芸士が多くいらっしゃることでも有名です。真壁の街を車で走るとあちこちに灯籠が置いてある石材店を見かけます。またいばらきストーンフェスティバルのようなイベントには、数多くの真壁灯籠が出展されます。こういった灯籠の多くは地元産の真壁小目石でつくられています。

灯籠にも織部灯籠、春日灯籠、岬灯籠、雪見灯篭など種類があり、見ているだけでもわびさびの世界に浸れます。実は、灯籠は風化してコケが生えて初めて価値が出てきます。まさにわびさびの世界の話なのですが、そのためには同じ真壁小目石でも吸水率が高く水が吸いやすい方がいいのです。もともと真壁小目石は硬質で水もそれほど吸いません。実はあまり墓石材としていい石過ぎると灯籠には向かないのですが、灯籠に使用する場合にはわざと水を吸いそうな石を選びます。面白いですよね。

真壁のひなまつり いしおさん

真壁には『いしおさん』というご当地キャラクターもいます。

真壁小目石でこんなものをつくってみました

最後に紹介するのは真壁小目石の宝塔のある永代供養墓です。お寺の墓地につくらせていただきましたが、主に無縁様や後継ぎがいない方向けの合祀タイプのお墓になります。

住職がきちんとお弔いできる派手さはなくても実のあるお墓にして欲しいということで真壁小目石を採用させていただきました。ちなみに設計・施工・管理を私なかのが担当させていただいています。

鉄筋と型枠施工は専門の業者に依頼しましたが、それ以外は石材加工も施工も羽黒石材工業の社員です。動画に編集してありましたので、動画にてお届けします。(昔の自分はマメ 笑)

真壁小目石の宝塔、職人が時間をかけて丁寧につくりました。先ほど自然からの賜りものである石には魂が宿ると書きましたが、まさに魂が宿っていく過程のような気がいたします。

魂なんてないよ!とおっしゃる方もいて、私自身も魂を見たことがあるわけではありませんが、でも魂の存在を感じています。そうでないと説明がつかないことがあるからです。そして石にはやっぱり魂が宿ります。だから昔から古今東西でお墓に石が利用されてきたんでしょうね。

今はグローバルな時代でものが均質化していき、世界中で時期を同じくしてスマートフォンが流行りだしたりしますが、大昔はそんな情報など行きかっているものではありません。

だけどそんな大昔にエジプトではピラミッドを建て、ヨーロッパでも中国でも日本でも石のお墓をつくっていたのです。石は世界中に分布し人間の生活と密接に関わってきました。そこに人工物ではない石という素材の神秘性を垣間見ることができます。

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まとめ

茨城県産真壁小目石の説明からちょっとだけ壮大な話になってしまった気がしますが、何を言いたかったかというと石には魂が宿るものであり、その器として真壁小目石は昔から愛されていますよということです。

日本の顔でもある迎賓館に利用され、関東を始めとして広く墓石として扱われてきています。真壁小目石の特徴である丸形・角型の結晶のあるお墓が都営霊園でも数多く見ることができますが、年月を経て風合いを増した真壁小目石のお墓はどこか安心でき、温もりすら感じることもあります。そんな真壁小目石でのお墓づくり。

まだまだ石の街真壁には素晴らしい石材店がありますので、ぜひご興味がありましたらご相談くださいませ。

1級お墓ディレクターの「なかの」はこんな人ですよ。
自己紹介・プロフィール

こんな会社に勤めていますよ。
羽黒石材工業株式会社

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