我々の生活に欠かせない道路。
今回は、その道路をつくるアスファルト舗装の価格について説明していきます。
頻繁に行われている道路工事ですが、アスファルト舗装の価格っていかほどのものなのでしょうか?
もしかしたら、自宅の駐車場も安く施工できる?
アスファルト舗装は、石油精製の過程で得られるアスファルトに砂利などを入れてアスファルト合材にしたものを使用します。
グニャグニャで粘性のあるアスファルト、使用する重機も作業も特殊になります。
そんなアスファルト舗装の価格を、コンクリート舗装をした場合と比較しながら説明していきます。
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目次
アスファルト舗装をしている様子
まずは、アスファルト舗装を施工している様子を見ていきましょう。
パッと見て、どうでしょうか?
道いっぱいに広がってアスファルトを押し付けながら敷き均す重機が目立つと思います。
これがアスファルトフィニッシャー。
航空機のコックピットのようにいろいろなボタンがあり、左右の幅や高さを微調整しながらアイロンと呼ばれる部分で平らに敷き均していきます。
アスファルト合材の温度には細かく規定があり、工場を出る時は160℃前後、敷き均し温度が150℃前後、初期転圧温度130℃~140℃前後、2次転圧温度100℃~120℃前後、仕上げ転圧温度80℃前後と決まりがあります。
冷める前に形にしていかなければならないので、けっこう忙しく、人手も必要になります。
冬季だとさっさと作業をしないとアスファルトが固まってきてしまい作業が困難になってしまいます。
アスファルト舗装前の【不陸整正】が大切!
アスファルト舗装は、均一の厚さで敷いていきます。
その為に事前に不陸整正といって、舗装の下の路盤を同じ高さに丁寧に均して転圧しておく必要があります。
ロードローラーなどによる転圧で、路盤がきちんとできていないと、舗装の強度に偏りができます。
のちのち舗装がひび割れを起こしたり、ぐねぐね波打ってしまいます。
しっかりとアスファルトを転圧することが必要!
アスファルトは、転圧をしないとブワブワしています。
ほんとに足で載って踏むと弾力を感じます。でも、それではダメなのです。
大型のローラーできちんと転圧をすることが必要になります。
その際には、水も撒き、アスファルトの温度を下げながら転圧をして、締め固めていきます。
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アスファルト舗装の価格の仕組み
アスファルト舗装の工事の流れをザクッと説明してきましたが、単価について整理して説明していきます。
アスファルト舗装の単価のポイント
- 資材:アスファルト合材
- 不陸整正:路盤を加重に耐えられる強度に平らに締め固める。使用重機 ブルドーザー、バックホウ、各種ローラー、モータグレーダー(重機の選定は状況により)
- アスファルト舗装:アスファルトを平らに敷き均し、転圧をする。使用重機 アスファルトフィニッシャー、バックホウ、各種ローラー
これらの作業に掛かる職人の手間や重機の回送代も掛かってきます。
施工面積が大きければよいのですが、小さいと、重機を揃えたり固定で掛かる経費が多いので単価が高くなってしまいます。
道路工事には安くて便利なアスファルト舗装
舗装手段としては、アスファルト以外にもコンクリートという手段もあります。
実は、コンクリートの方がずっと耐久性があり長持ちします。
アスファルト舗装は、設計寿命が10年で考えられていますが、コンクリート舗装は20年になります。
実際には、コンクリートだと50年持つこともあるそうです。
それでもアスファルト舗装が選ばれているのは、施工性と価格です。
工事をしたその日に道路を即日開放できるのは、大きなメリットです。
コンクリートだと強度が出るまでに期間を要しますから。
例えば、所定の強度がでるまで1週間道路を片側交互通行にしたら、安全管理やいろいろな面で費用が掛かります。
また、材料となるアスファルト合材自体は価格が高いのですが、コンクリートと違いしなりがあるので、中に鉄筋を入れる必要がありません。
コンクリート舗装だと内部に鉄筋を入れて補強しなければならないので、その分価格も高くなります。
そしてしなりのあるアスファルトは車両が走りやすいんですね。
硬いコンクリートだとカチカチな乗り心地になります。
さらに、コンクリートは熱で膨張するので、ひび割れ防止のために目地と呼ばれる隙間をつくらなければならないこともあり、定期的に「ガタン、ガタン」と衝撃を受けることになります。
個人の住宅では、コンクリート舗装の方がいい?
個人のお宅で、例えば駐車場を舗装したい場合、余程広いわけでもなければコンクリートのメリットが大きいです。
アスファルト舗装は、施工面積が狭くなると単価が高くなります。
ネットで調べてみたら、激安価格でアスファルト舗装が1㎡=5000円~となっていましたが、まちがいなく道路工事などで施工面積が広い場合です。
現場を見なければ判断できませんが、狭くなれば、その分経費も掛かるので、価格も変わってきます。
1㎡=10000円とかもっと高くなるかもしれません。
面積が狭いとアスファルトフィニッシャーを利用せずに手引きといって人力で敷き均す場合もあります。
この場合、見た目がキレイにならず、ちょっとボコボコした感じになります。
またアスファルトは熱を吸収しやすくて夏場は熱くなります。
コンクリートの方が環境にも優しい素材と言えそうです。
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まとめ
アスファルト舗装の価格について、動画を交えて説明してきましたがいかがでしたでしょうか?
ドロドログニャグニャで熱い内に施行しなければならないアスファルトは、特殊な施行が必要になります。
ご自宅の庭や駐車場にアスファルトを敷くのは、余りおススメできません。
見た目からしても強度からしてもコンクリートの方がよろしいでしょう。
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