補修用のアスファルト合材があることをご存知でしょうか?
通常のアスファルトが高温で工場出荷時には160℃前後になるのに対して、常温で利用できるので常温合材と呼ばれます。
コンクリートと比較すると、アスファルト舗装は劣化が早く、それだけに補修をする機会が多くなります。
常温合材は、袋づめになっていて、直ぐに補修に使用できるので便利です。
揮発性・加圧反応・科学反応と3種類のタイプがあり舗装の仮復旧から本復旧に使えるものまでさまざまです。
それぞれに向き不向きがあるので、ご紹介させていただきます。
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目次
アスファルト補修用の常温合材の強度について
アスファルトを補修するのに便利な常温合材ですが、種類別に強度と価格が違います。
ちなみにいつも利用している前田道路(株)製の常温合材を紹介しています。
前田道路は、日本で2番目のシェアを誇る道路会社で、常温合材の開発にも力を注いでいます。
揮発タイプの常温合材(DRミックス)
紹介している商品は、Amazonや楽天市場をクリックすることで商品サイトに移動することができます。
お手軽に使える常温合材ですが、強度は弱く、直ぐにポロポロ崩れてしまいます。
主な用途は路面の穴ぼこの緊急補修や水道やガス管などの仮復旧に使用します。
仮復旧とはあくまでも仮の復旧なので、きちんと本復旧(通常の舗装)をすることが必要になります。
例えば、水道やガス管の本管の布設替えなどの工事をする際に、そこに接続する家庭用の管も工事することがあります。
その際に、歩道の舗装を剥がしたりするのですが、一軒一軒毎に本復旧をしていたらとても大変です。
なので、とりあえず仮復旧しておいて、後でまとめて本復旧をすることがあります。
(仮復旧を普通の合材でやることもあります。ややこしくなるので説明は避けます。)
1 袋(30kg)で、厚さ1.5 cm分の舗装が約 1m2施工できますが、もう少し厚くしないと直ぐにポロポロ取れてしまいそうです。
角スコップかアスファルト用のレーキで均した後に、足で踏むか、コテ、もしくはプレートコンパクターによる転圧をします。
加圧反応タイプの常温合材(スーパーDRパッチ)
車両通行等による転圧効果により硬化が促進される加圧反応型の常温合材。
路面の穴ぼこの補修、段差補修、既設道路と工事現場の砂利道とのすりつけ部に利用するなど、用途は広くなります。
長期保存が可能で、主に工事業者向けの商品になります。
次に紹介する科学反応タイプの常温合材は強度が高いのですが、長期保存ができないのがネックになります。
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水と反応して固まる科学反応タイプ(マイルドパッチ)
20kg 送料込み3950円
このマイルドパッチは、加圧タイプよりも強度が更に高くなり、普通のアスファルト並みの強度を持ちます。
手軽に利用できることもあり、家庭用としても勧められています。
マイルドパッチ適用場所
- 住宅周辺の玄関前通路や駐車場等の舗装、補修
- 防草対策
- 水たまりやぬかるみ対策
普通のアスファルト並みの強度があるので、普通に舗装にも利用できますが、価格が高くなります。
なので常温でない普通の合材で施工をした方がいいです。
あくまで補修用の常温合材と捉えた方が良いでしょう。
製造日から6ヵ月程度の保存が可能になっていますが、ここも常温合材として補修用としてストックをしておくのに微妙なところです。
1 袋 (20kg) で厚さ 1cm 分の舗装が約 1m2 施工できるそうですが、いくらなんでもそれでは薄すぎるので、3cm程度は欲しいところです。
角スコップ又はレーキで均した後に、足で踏むか、コテ、もしくはプレートコンパクターで転圧して、その後にジョウロで水を撒きます。
小さな穴なら即開通、少々広くても2~3時間で車も走れるようになります。
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まとめ
ということで、アスファルトの補修に利用される常温合材について紹介してきました。
袋詰めで簡単に利用できるので便利です。
マイルドパッチは、万能で使い勝手が良い反面、高額な常温合材になります。
普通のアスファルト合材は1t=9000円でマイルドパッチ45㎏の価格と吊り合ってしまいます。
ただし、アスファルト合材の最低発注数量は0.5tからなんですよね。
ちょっとだけ補修するには、多過ぎるし、余らせてもどうしようもないのでマイルドパッチがいいでしょう。
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