こんにちは!「おはかのなかのブログ」をご覧いただきありがとうございます。中野良一です。今回は、少し雨の日のお墓工事についてお話ししたいと思います。
目次
雨の日にお墓の工事が進まない理由
お墓の工事が雨の日に進まない理由は、いくつかの安全性や施工品質に関わる問題があります。具体的にどのような問題があるのか、以下で説明します。
1. 安全性の問題
お墓の工事には、大きな石を扱う作業が含まれます。その際に使用されるのが、「くわき」と呼ばれる道具です。これは、摩擦力を利用して石を持ち上げる仕組みです。しかし、雨が降ると石や道具がぬれてしまい、摩擦力が低下します。この状態で石を持ち上げると、滑りやすくなり、石が落下するリスクが高まるため、大変危険です。
2. 施工品質の問題
雨の日は、ボンドやコーキング剤が効きにくくなることがあります。これらは、石同士をしっかりと接着するために必要なものですが、雨でぬれてしまうと、接着力が弱まってしまいます。また、基礎工事では土を掘削しますが、雨で土が水分を含むと泥状になり、作業が非常に難しくなります。こうした影響で、基礎が安定しないと、お墓の寿命にも悪影響を与えることになります。
雨の日が与える影響
雨の日に工事ができないと、石屋さんや依頼主にとってどのような影響が出るのでしょうか?
1. 納期の遅延
工事が雨の日に進まないと、当然ながら予定通りにお墓が完成しません。依頼された方にとって、納期が遅れることは不安や不便を招く原因になります。
2. 経営への影響
石屋さんにとっても、工事が遅れることは大きな問題です。工事が完了しないと、資金回収が遅れ、キャッシュフローに影響を及ぼします。これにより、経営にも負担がかかってしまいます。
石屋さんの雨の日の対策
では、石屋さんたちは雨の日にどのように対策をしているのでしょうか?実際には、雨の日にできることをしっかりと進めているのです。
1. 事務作業や打ち合わせ
雨の日には、室内で行える事務作業やお客様との打ち合わせ、見積もり作成などを行います。石屋さんは少人数で運営していることが多く、こうした作業も重要な業務の一部です。
2. 仮組や品質チェック
お墓の部材は、現場で組み立てる前に一度仮組を行い、品質をチェックします。雨の日には、この仮組や品質チェックを行うことで、後の工事でのトラブルを防ぐことができます。
3. 石材の加工
加工設備がある石材店では、雨の日に石材の加工を進めることも一つの対策です。これにより、工事が再開できる日にはスムーズに作業を進められるよう、事前に準備を整えています。
雨の日でも安心してお墓を任せてください
以上のように、雨の日にはお墓の工事ができない理由がありますが、その間も石屋さんたちは最善の対策を講じています。依頼主の皆さんも、少しだけお待ちいただくことになるかもしれませんが、石屋さんたちはしっかりと対応しているので、安心してお任せください。
雨の日にも準備を整えて、最高の品質でお墓をお届けするために、石屋さんたちは日々努力しています。このブログが少しでも皆さんの理解を深めるお役に立てたなら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。また、次回のブログでお会いしましょう!
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