寺院や和式建築に多く見られる「鬼瓦」
厄除けと装飾を目的とした役瓦の一つで、睨みをきかせたその姿は、邪気を寄せ付けない凄みがあります。
今回は、趣向を変えて伝統工芸である「鬼瓦」について紹介します。
訪れたのは群馬県藤岡市にある山口鬼瓦店、伝統工芸士であり黄綬褒章を受賞されている山口茂さんにお会いしてきました。
鬼瓦を作る職人は、鬼師と呼ばれます。
大量生産が主流の現代、手彫りの鬼師は全国でわずか7人。
さらに江戸瓦の伝統を受け継ぐのは山口さんただ一人だそうです。
また、山口さんは、家紋や表札などもつくられているのですが、お墓に利用しても面白いと感じました。
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目次
迫力のある鬼瓦
山口鬼瓦店の仕事場にお邪魔させてもらってまず目に付くのが、凄い形相の鬼瓦の数々。
まさに鬼気迫るものがあります。
まさに伝統工芸士の技です。
思わず見入ってしまいました。
伝統工芸士の山口さんは、手彫りで鬼瓦をづくっていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=hF7e0xSSvbk手彫りだからこそ、この鬼瓦の迫力が出せるんでしょうね。
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家紋や表札の存在感も素晴らしい!
山口さんは鬼瓦以外にも家紋や表札などの時代に合わせた新しい作品の創作をしています。
ちょっとしたお土産にもできそうな家紋。
さまざまな種類の家紋が用意してあり、オーダーメイドも可能だそうです。
中野家の家紋「丸に橘」を山口さんからいただいてしまいました。
ありがとうございます。
さっそくお墓参りの際に、持って行って比較してみました。
同じ「丸に橘」紋ですが、ちょっとだけ違いました。
家紋ってオリジナルに発展していたりするので、こういうことは良くあります。
お客様から提案していただいたのですが、瓦の家紋をお墓に組み合わせても面白いですよね。
墓石に丸く穴を開けてはめ込むことは問題なくできます。
山口鬼瓦店について
所在地:群馬県藤岡市芦田1866-7
電話:0274-22-0579
HP:http://onigawara.free.makeshop.jp/
ホームページには、鬼瓦や家紋などを販売しているネットショップがあります。
「現代の名工2012」に選ばれ「群馬県ふるさと伝統工芸士」でもある上州藤岡の鬼師、山口茂の鬼瓦を販売しています。
その昔、鬼は村や人を守ってくれる存在でした。その鬼の面をモチーフにした「鬼瓦」は、古く江戸時代より家の守り神であり、和風建物の象徴でもありました。
甍の波のきれいな流れを壊すことなく、しかも圧倒的な存在感で構える鬼瓦は、日本家屋になくてはならない伝統の一品です。
山口鬼瓦店がお届けする鬼瓦は、屋根瓦として載せるものだけでなく家内安全や魔除けのための置物としてお使いいただけるものなど、多くの方に親しんでいただける品となっております。
良質な粘土と水に恵まれ、古くから瓦の一大産地として発展してきた藤岡市で、粘土・表情・デザイン…などすべてにこだわり、その匠の技を磨き続けてきました。
現代の名工であり東日本では最後の一人である鬼師が、一つ一つ丹精込めて手作業で仕上げる作品は、まさに世界に一つだけの完全オリジナル鬼瓦です。
山口瓦店ホームページより
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まとめ
伝統工芸士であり黄綬褒章を受賞されている山口茂さんについて紹介させていただきました。
東日本で最後の鬼師である山口さんが彫る鬼瓦は、手づくりだからこその迫力のある作品に仕上がります。
昔ながらの和風家屋が減ってきて、鬼瓦の需要も減ってきています。
その中でも家紋や表札などの身近なもので新しい挑戦をされていらっしゃいました。
ものづくりにかける情熱は、我々石材店にも響くものがありました。
古き良きものの新しい魅力を発見しながら、守っていく。
その姿勢が大切なんだと感じました。
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