「広島の平和の鐘」
毎年8月6日、広島平和記念式典において原爆投下の午前8時15分黙祷とともに全世界に平和の祈りを鳴らす鐘です。
この鐘をつくったのが、富山県高岡市にある梵鐘製作で日本一を誇る老子製作所(おいごせいさくじょ)。
京都の西本願寺や三十三間堂、成田山新勝寺などに2万鐘を超える梵鐘を納めていて、近年では大船渡市の『鎮魂愛の鐘』なども製作しています。
羽黒石材工業とのコラボ作品はこちらから。
高岡銅器の歴史は400年近く続いてきて、老子製作所では、青銅をもって鋳造される梵鐘は、起業以来の造り方ですべてが手作りだそうです。
熱い金属をドロドロに溶かして型に流すので、命の危険のある作業でもあります。
老子製作所の迫力のある作品の数々、伝統の技術で作りあげる様子をご紹介していきます。
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目次
老子製作所で作られる作品の数々
富山県高岡市の老子製作所では、梵鐘を始めとして、様々な芸術作品が生み出されています。
こちらは、阿弥陀如来像の大元となる型。
この型を砂で固めて型をつくり、その中に銅を流し込みます。
こちらは、50トンの梵鐘をつくった際の写真です。
こんなに巨大でも溶接などで継ぎ目をつくってはダメで、一体モノにしなければなりません。
あまりのスケールの大きさに、50tもの梵鐘をどこに吊り下げるのかと考えてしまいます。
写真を撮影することはできませんが、工場では、ちょうど35tの梵鐘を作成していて、それでも巨大で、驚かされました。
弥勒菩薩像の元となる型です。
大元なので、ここから多くの銅像が複製されていき、全国のお寺でお参りされると考えると、とてつもなくありがたい気もしてきます。
こちらは、浄土真宗の開祖、親鸞聖人の像です。
老子製作所のある北陸は、浄土真宗の門徒が多い土地柄です。
こちらは、達磨大師の近衛。
眼力が凄い!
こちらは、広島の平和の鐘の写真。
世界に名だたるこの鐘も老子製作所で作られています。
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老子製作所の工場で梵鐘が作られていく様子
老子製作所の工場を案内していただきました。
梵鐘や仏像などを作る作業は、ドロドロに溶かした銅を扱う仕事なので、危険を伴う作業でもあります。
梵鐘の型枠です。
昔は、樽で組んでいたそうですが、事故の可能性もあることから鋼製に変わったそうです。
こちらは銅を溶かす炉です。
型枠から外された梵鐘は、職人の手によって整形されていきます。
こちらは、冷えて固まった梵鐘。
写真右側が枠から取り出したままの梵鐘。
真ん中が、整形をして下地を塗った状態。
左の奥にある梵鐘が完成品になります。
老子製作所で、銅像が作られている様子
さて、次は銅像が作られていく様子を見てみたいと思います。
銅像を作るのは地味な作業で、型を砂で丁寧に固めていきます。
人工的に作られた砂をコテで塗り固めて、細かい凹凸まで写し取ります。
銅を入れて冷えて固まった作品は、砂の型を壊して取り出されます。
こちらは、形になっていた日蓮聖人の像。
存在感たっぷり。
これからキレイに、仕上げていきます。
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まとめ
ブログでは伝え切れるものではありませんが、老子製作所の工場全体が厳粛な雰囲気を持っていて、職人さんたちがオーラを放っているような気がしました。
それはそうなのかもしれません、寺院などに収める仏像や梵鐘を作っている工場です。
ここから全国の寺院に提供されるわけですから、厳粛な雰囲気を感じ取るのも当たり前なのかもしれません。
迫力のある作品の数々は、見るものの心を引き締めます。
真正面から向かい合わなければならないと感じさせるものがそこにはありました。
寺院様・檀家様のご旅行・団参をはじめ、社寺建築関連の方々の工場見学を受け付けているとのことなので、ぜひ、老子製作所の工場をご見学されてはいかがでしょうか?
株式会社 老子製作所 | |
代表者 | 代表取締役 元井 秀治 |
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所在地 | 〒939-1118 富山県高岡市戸出栄町47-1 |
TEL | 0766-63-6336 |
FAX | 0766-63-6338 |
oigooigo@gmail.com | |
URL | http://www.oigo.jp |
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