そこら中の道端に転がっている石。拾ってみると小さくてもずっしりと重量を感じます。
そんな石の重さについて実際の重量を交えながらお話をしていきます。
石の重量ですが、結論から言うと30㎝×30㎝×30㎝の立方体で花崗岩で70kg程度の重さになります。同じ大きさのサイコロのぬいぐるみを持ったと想像すると、相当な重さの違いですよね。
地面から持ち上げようとしたら、石の扱いに慣れていない人だとぎっくり腰になってしまう恐れがあります。
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目次
石の重さってどのくらい?
石ってけっこう重いけど、実際にどれぐらいの重量があるの? ということで、岩石の種類毎の標準比重をあげてみます。
岩石の標準比重
- 安山岩2.2~2.9
- 凝灰岩1.8~2.6
- 玄武岩2.7~3.2
- 砂岩2.2~2.7
- 花崗岩2.5~2.8
- 石灰岩2.5~2.7
- 大理石2.5~2.9
- 結晶片岩2.6~3.0
ざっとこんな感じです。ちなみにコンクリートの比重は2.3で石よりは軽めになります。鉄は、7.85にもなるのでめちゃめちゃ重いです。
石材として一般に良く利用されている花崗岩を例に重量について説明していきます。
花崗岩の重量
花崗岩の重量が30㎝角の立方体で70kg程度だということは先ほど説明しました。花崗岩の比重は2.5~2.8の間なのでざっくりと2..65で計算をしてみます。
0.3×0.3×0.3×2.65=0.07155 0.07155t なのでだいたい70kg程度になります。
かなり重いですよね。70kgともなると成人した30代男性の平均体重になります。そんな重量が30㎝角の立方体に凝縮されているのですから持ち上げるのは、容易ではありません。
無理して持ち上げようとするとぎっくり腰を起す可能性があります。
[ad#co-2]石屋さんに多い持病は腰痛
そんな重い石ですが、石屋さんは日常的に石を持ち運びしています。そんな中で、持病として多いのが腰痛です。私の知り合いでもヘルニアと戦いながら仕事をされている方がいます。辛そうですが、腰に負担を掛けないように工夫しながら仕事をされています。
そこにはコツがあって、「腰をきる」という言葉があるのですが、石屋さんは、石を持つときになるべく腰に負担を掛けないような持ち方をします。ここを腰で石の重量を支えるような持ち方をしてしまうと直ぐにぎっくり腰になってしまいます。
後は、持ち上げる石の重量をキチンと見積もることですね。ある程度慣れてくると見た目でだいたいの重量が分かるようになりますが、岩石の種類によっても同じ体積で重量が変わりますし、自分の許容範囲を超える重量を無理して持ち上げると体を壊してしまいます。
あまり無理するとクレーンが転倒することも!
そんな重い石ですが、現在はその多くが移動式クレーンやラフタークレーンなど機械の力に頼って吊りあげるようになっています。ただし、例えば直方体に加工された石であれば容易に計算ができるのですが、玉石や変わった形の石になると、ざっくりとした重量計算しかできません。そうなると重量を低く見積もっていた時に、クレーンが転倒してしまう恐れがあります。
これは実際にあった話ですが、ざっくりと重量を計算して、13tのラフタークレーンを手配したのですが、吊ろうとしていた玉石が実は地表深くまで大きさがあり、見えていたのは一部だけだったということがあります。この場合には、仕方がないので一回り大きいクレーンを頼みました。もしかすると13tでも吊れないこともないかもしれませんが、もし転倒したら大変な被害があるし、危険な作業になります。
これは少し特殊な例かもしれませんが、石の重量は慎重に計らなければならないといことを頭に入れておいてもらえればと思います。
[ad#co-3]まとめ
花崗岩を例にして石の重さについて紹介してきました。石は見た目よりもかなり重いということ。普段から重い石を扱う石屋さんには、腰痛を持病に持つ人が多く、持ち方にもコツがあることをお伝えしてきました。
私の石屋の経験から言うと、石を扱い慣れていない一般の方は、あまり重量のある石の持ち運びはしない方がいいと思います。それでぎっくり腰になってしまったら日常生活に支障をきたしますし。腰痛は慢性化します。
この石の重さに関しては、YouTubeにもアップしています。今後は、ブログとYouTubeの2つでお墓に関する事、石に関することを伝えていこうと思っています。理由は、私自身がYouTubeから情報を得ることが多くなってきたこと。
そして、今後は動画の重要性がドンドン増していくと思います。活字よりも動画の方が分かりやすいし、また耳で聞くだけでも理解が深まります。私は車での移動が多くて、年間4万キロぐらい移動しますが、YouTube動画を耳で聞き流すことが多くなってきました。有益が質の高い情報をピンポイントで聴くことができて重宝しています。
まだめちゃめちゃ下手くそで、話すスキルも編集スキルもお恥ずかしいレベルですが、まずは続けてみようと思っています。チャレンジしてから考える。
1級お墓ディレクターの「なかの」はこんな人ですよ。
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こんな会社に勤めていますよ。
羽黒石材工業株式会社
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