私は、自分の業界周辺のブログを興味を持って読ませていただいています。それはとても参考になるからですね。
基本的にブログを書かれてる方って学ぶ意識が高いですし、世の中に役立つ情報を提供しようという気概に満ちた方が多いです。
そんな中でもご自身の立場に立った意見を述べられることもあって、『ここは違うだろ!』と思って攻撃的な反論記事を書く時もありました。だけど最近はめっきり減っています。皆さんリアルでも仲良くなって人柄がわかったということもありますが、そんな考え方もありだと余裕も持てるようになったのだと思います。
色んな意見がある中で、自分なりの立ち位置を見つければいい、自分の立場から記事を書けばいいだけです。
だけれども事実を捻じ曲げたような全く違う事柄を伝えていると、とっても頭に来ます。その情報を鵜呑みにした方が間違った判断をしますし、webの情報は書いた本人が削除をしない限り延々と残ります。こんな情報が延々と残るのは耐えられないので、せめて私のブログで反論をします。
その方のブログの内容は、お墓ディレクター検定を取得しても意味がないという結論に持っていくために全てのロジックが成り立つ記事になっています。
内容がそっちのベクトルに向かっているので、お察しなのですが、特にひどい一文がこちら。
確かに凄い国家資格もあります。業務独占資格という資格です。
これは代表例が医師や弁護士のように、この資格が無いと仕事をできません。
医師の資格が無い人が治療をすると、逮捕されて刑務所送りになる場合が多いくらいです。
土木施工管理技士と石材施工技能士は最後の「技能検定」です。
はっきり書くと、持っていれば一定以上の技量があるというそれだけの意味しかありません。
要約すると、土木施工管理技士と石材施工技能士が「技能検定」でありあまり意味がないという文脈です。
施工管理技士は施工管理技士です。技能の“ぎ”の字も技能を試されません。
技能士とは実際に職人さんの技術を試す試験。
施工管理技士は管理者の管理能力を計る試験です。根本的に違いますよね。
この方、土木施工管理技士の文字にご丁寧にWikipediaのリンクを張っています。でも全く読んでいないということでしょうね。つまり自分のロジックを展開するために無理やり引用をして、めちゃくちゃな論理を展開しているというわけです。
施工管理技士は、建築・土木・管・造園・電気・建設機械に設定されています。施工現場には主任技術者を配置することが義務付けられています。
主任技術者(しゅにんぎじゅつしゃ)とは、建設業法の規定により、外注総額4000万円未満(以下、記載金額はいずれも消費税込み金額)の元請業者、ならびに下請負に入る建設業者が、直接雇用する技術者の中から、現場に配置しなければならない技術者のことである。外注総額4000万円以上の元請負の現場には主任技術者にかえて監理技術者の配置が必要となる。
参照元:Wikipedia
この主任技術者は一般的に2級の施工管理技士及び建築士が該当します。4000万円以上の工事を行える監理技術者は1級の施工管理技士及び建築士が当てはまります。因みに私は、1級土木施工管理技士を取得しているので4000万円以上の土木工事をやる際には必ず必要になる資格を有していることになります。
つまり施工管理技士がいないと世の中のインフラや建築物の工事がままならないことになります。この資格がないと今の日本の仕組みが成り立たないんですね。それを【持っていれば一定以上の技量があるというそれだけの意味しかありません。】と一刀両断にしてくれています。
日本に生きている以上、絶対にご自身が施工管理技士の恩恵を受けているはずなんです。それを自分の論理を正当化するために捻じ曲げて伝える。私もブログを書いている中で意見に偏りが出てしまうことがあります。なるべく気をつけるようにしていますが。そして他のブロガーさんもけっこうやらかしていることがあります。自分の主張をする上で偏りが出るのはいささか仕方がないし、今さらそんなことにとやかく言ってもしょうがないです。
でも、そんなレベルを遥かに超えた捏造です。だから記事にしています。そもそも土木に技能検定はありません。もし無理やりつくるとしたら【スコップ1級】とかですかね?どれだけ短時間で大きく正確に穴を掘ることができるか。昔だったら自信がありましたが、今は無理でしょうね。でも現実にはそんな資格すらありません。
そもそも技能士さんの資格は素晴らしい資格だと思っています。その道に生きると決めたらぜひチャレンジするべきです。私もスコップ1級があったら間違いなくチャレンジしていたでしょう。自分のモチベーションを高め日々の仕事に活かすことができます。石材施工技能士も実際の練習や試験の様子を拝見させていただいたことがありますが、皆さん真剣です。そして石張り施工のスペシャリストが身近にいますが、技能士試験に向けて基本的なことを練習したことが今の仕事に生きているとおっしゃっています。
お墓ディレクター検定もそうですね。何やら初期の2級の試験を例にあげてバカにされていますが、1級を取得する中でかなり勉強をしたし自分の中で確実に活きていると断言できます。その資格について話ができるのはその資格を取得して実際に活かしている人です。資格を取得していない、それどころかその資格について何もしらないでバカにする態度には怒りすら込み上げてきます。さらに捏造まで加わるのだから逆に大したものです。
個人的にその道でプロとして生きる中で、知識をどん欲に取り入れていくべきだと感じています。その中で、資格は体系的に学ぶことができる素晴らしい手段です。確かに現実社会でどれだけ活かされるのかは独占業務の方がメリットが高いですが、これからの世の中は、AIの発達により独占業務が危ぶまれている時代です。弁護士や会計士だからといって高収入で胡坐をかいていられる時代ではありません。
そんなことよりも自分で学び実践し、不確実な世の中を生きていける力を身に着けることの方が大切です。そこにはやはり資格は有効であり、無駄だ意味がないというような論争は意味がないとは言いませんが、この方のケースは悪意に満ちているのでとても受け付けることができません。
だいたいが、石屋が石屋でいい時代は終わりを告げます。会社を自分をアップデートし続けないとついていけなくなります。既存の石屋が成り立たない将来にどのように対応していくというのでしょうか?学び、変化を続けるしかないんです。
個人的には、お墓に関して体系的に学べるお墓ディレクター検定、しかも1級ぐらいは下地として石材人は持つべきだと感じています。
これは現行のお墓ディレクター検定の内容を知っているからで、供養塔の意味から、日本や海外のお墓事情、供養やグリーフケアまで幅広い分野を網羅しています。知識を得て今後の戦略を練るのに有効です。
※この記事は近日中に削除する可能性があります。
コメント