お墓には手相のように相があり、幸せになれることがあれば、不幸になる場合もあるという考え方があります。
それが『墓相』です。
なぜ、墓相についてブログを書こうかと思ったかと申しますと、ここのところ墓相の問い合わせが多いからです。
『縁起の良いお墓を建てて幸せになりたい。』
今日は、お墓の占いである墓相について、真剣に考察をしていきます。
[ad#co-1]
目次
お墓と占いの関係【石屋が真剣に墓相について語る】
私は、そもそも占いに懐疑的です。だけど付き合いでイベントに参加した際には、興味本位で占ってもらうこともあって、皆さん良い占い師さんなのか前向きになれる、明るくなれるような結果を言ってくださいます。
これはこれでいいなぁと思うのです。
世の中はわからないことだらけで、自分のこともわかっているようでわかっていません。
なので、占いで言ってもらえるとハッキリする部分が出てきますし、「中野さん、47歳まではイケイケでウキウキですよ。その後の人生も良好です。」なんて言ってもらえるとそのまま間に受けてしまうのです。
これはこれでwinwinというか、冒頭で懐疑的だと言っておきながら調子がいいなぁと自分でも思ってしまいます。
だけど、占いには前向きになれる素晴らしい効果があることは確かです。
お墓の墓相について思うこと
そんな私ですが、こと墓相に関してはもっと懐疑的です。
正直な話、霊感商法に近いというか、ご先祖様を盾にして「バチが当たる!」ことを前提とした、恐怖で縛るシステムだと感じているからです。
これには、実際の墓相家さんとの出会いが大きいです。
いきなり
「あなたは、この会社を乗っ取ろうとしている!社長、気をつけた方がいいよ。」
と言い放たれたことがあります。
私が勤めている羽黒石材工業はお墓を加工する会社です。そこに見積りを依頼しに来た墓相家が弊社社長もいる話の場でハッキリとそう言われました。
確かにちょっと営業トークが過ぎたところがあったのかもしれません。だからといって、そんなことを昨日今日あった人にいきなり言われる筋合いはありません。常識外です。
まぁ、いずれ会社を継ぐ立場なのであながち間違いではないのですが(笑)
だったら、この墓相家は先を読めないエセ墓相家ということになります。
そんなこともあって、墓相家と聴くと怖い・嘘つき・胡散臭いのKUUのイメージをどうしても持ってしまいます。
特にお墓は高額商品ですし、墓相家が関わることで倍以上に跳ね上がった話も良く耳にします。
でも、墓相についての消費者からの問い合わせが多い
だけど、墓相についての問い合わせが最近増えてきています。
私は特に墓相についてはブログでもYouTubeでも多くを語っていません。
だけども、お墓に詳しいからとか、知り合いの石屋さんからの紹介を通じて、墓相の相談が増えています。
これは、消費者にお墓の占いに対するニーズがあることを表しています。
そこで思ったのが、墓相の良い面だけを拾って提案する「幸せになれるお墓」を提案しようということです。
墓相にはデメリットが数多くあります。
- 承継を前提としている
- 鑑定料が高額
- 罰という概念
- 細かいルールが多いなどなど
ネガティブ要素が多いのですが、現在の埋葬事情に合わせて、前向きになれる要素をすくってお墓に入れてあげる。
そんなお墓を提案できたら素敵だと思うのです。
実は、京都で墓相の修行をしていた中野
墓相について、いろいろと不満を述べている私中野ですが、実は半年ほど墓相の本場である京都まで、勉強会に参加させていただいたことがあります。
月一で、2日間の勉強会で半年なので、計12日間通ったことになります。
その中で、お客様の家計の見方とか、墓相の勧め方などについて、みっちり学びました。
「2代遡った〇〇さんをちゃんと供養していないから、子孫が残らない」
な~んていうことも学びました。恐怖で煽る方法ですね。
その中で気が付いたのは、悪用しようと思えば悪用できるし、良く利用すれば、素晴らしいお墓になるということです。
特に、私はいのちの積み木という目に見えない存在であるご先祖さまを「見える化」した積み木を使って、全国にご先祖さまとのつながりを感じ、感謝を感じるプロジェクトの代表でもありますが(全国に115名の僧侶・神主・葬儀屋・仏壇屋・石材店などが在籍)
ご先祖さまとのつながりを深く感じているし、それが皆さんの幸せにも寄与することを実感しています。
ご先祖さまの温かさを感じてもらえるような、そんな提案を墓相を通じてできると感じています。
お墓について長年研究された小畠先生が、「ご先祖さまが私たち子孫がお墓参りをしたら、嬉しいことはあっても罰なんて与えるはずがない」とおっしゃっていましたが、私もその通りだと思います。
ご先祖さまへの想いが大切なはずで、罰で縛るという余計な要素はいらないのです。
小畠先生は墓相に対し、くそみそに批判をしていましたが(気持ちはわかりますが)、占いに対する現代人のニーズは高いです。朝の情報番組では必ず占いコーナーがあるし、ショッピングをしているとパワーストーンのお店があるし、神社仏閣にパワースポットと通う人は多い。
そのニーズに合わせるように墓相のエッセンスを取り入れたら、素晴らしいお墓になると実感しています。
なので、墓相について真剣に勉強します
これから私中野は、墓相について真剣に勉強をします。場合によっては風水や占いの分野まで手を出す必要があるかもしれません。さっそく墓相の本を何冊か購入しました。
風水は絶対に極めることができない。
なんて話を聴いたことがあります。
ただ、学び分析をして、傾向と対策を掴み、お客様に合わせて提案することぐらいはできるはずです。
それがきっかけで、お客様が喜ばれて、ご先祖さまとのつながりを深く感じてくださったらこんなにも素晴らしいことはない。そう思うのです。
コメント
コメント一覧 (2件)
以前、素人でも色が薄くなったお墓の文字の色付けが出来ますか?と質問し、それに対して実演の動画まで作成・UPして下さいました。
その節は有難うございました。覚えていらっしゃいますでしょうか?(笑)
建墓の相談の中で問い合わせがあれば墓相とはこういう考え方で建てられているものである。というような説明をする必要があるでしょうから、それについて勉強される必要がある訳ですから大変ですね。
一方で中野様は様々なお客様の建墓のニーズにお応えするお立場でいらっしゃいます。
もし墓相のお墓がベストなものなのだったとしてもお問合せなどに対しては中立でなければなりませんし、そうでない石材店さんで例えば墓相の考えを押し付けて墓相のお墓を勧めるような所は私の目から見ると信用できる業者とは映りません。
しかしながら私が建てたお墓は墓相のお墓です。
正確には私が過去に興味を持って読みまくった墓相の本などで得た知識を元に地元の石材店さんにお願いして建てて頂いたもので、墓相の先生に頼らないいわゆる『なんちゃって墓相墓』です。
まずは先立つものが無かったことが一番の理由でした(笑)
何やら墓相のお墓には色々と特許(?)のようなものがあるらしく、100%のものとはいきませんでしたがそれでも石材店さんには多くの要望に対して懸命に応じて下さったお陰で良いものが出来、色々と無理を言った事を詫びた所「全部指示してくれたからそれをやるだけで済んだから楽だったよ(笑)」と言って下さいました。
幸い墓相墓は小ぶりなので才数そのものはかさみませんでしたので思ったよりも安価でした。
(本格的ですと国産御影石でないといけないんでしょうけど、中国産のA●2●3で済ませました)
いわゆる墓相屋さんにお願いしたらどうなっていたでしょう?
それはまあさておいて、私はたまたま墓相墓のコンセプトが良いと思ったのでそうした訳ですが、要はお墓に対して施主の乗せる願いを満たす事が出来る石材店さんが本当の意味で良い石材店さんなのではないかと思います。
長文すみませんでした。
中野さん、これからもお体には気を付けてご自愛頂き頑張って下さい。
今後の配信も楽しみにしております。
一読者より。
コメントありがとうございます。
あらためてお墓の範囲は広いなぁと思っています。まだまだ勉強すべきことが沢山ある。
墓相もその一つですが、良い部分を取り入れることでお墓の意味が深まると感じています。
単なる形だけではなく、お墓の深い意味から伝えることができるようになれればと考えています。