氏神様とは?意味・調べ方と、家の敷地にまつる屋敷氏神|石の祠ができるまで

氏神様(うじがみさま)とは、自分が住んでいる地域を守ってくれる神様のことです。

庭に据え付けた、稲田石製の屋敷氏神の祠

その地域に住んでいる人は、誰もが氏神様に守っていただく「氏子(うじこ)」。毎日の暮らしを見守ってくれる氏神様は、氏子にとってまさに親のような存在といえます。

こんにちは、りょういちです。

この記事では、氏神様の意味と、家ごとにまつる「屋敷氏神」との違いをかんたんに説明したうえで、茨城県産の稲田石で石造りの氏神様をつくっていく様子を写真で紹介します。

この記事の結論

氏神様とは、住んでいる地域を守ってくれる神様です。屋敷氏神は、それぞれの家が敷地の中にまつる、その家だけの守り神。祠を石でつくれば腐らず、長く家を見守ってくれます。

目次

氏神様とは?意味をかんたんに

氏神様は、ひとことで言えば「各地域の担当の神様」です。

うちでは稲荷様だけど、となりは天照大神、また少し離れると天神様(菅原道真)という具合に、住んでいる場所によって決まっています。

もともと氏神様は、血のつながった一族(氏族)の祖先の神様のことをいいました。つまり「その一族の守り神」としてまつったのが始まりです。

初詣に近所の神社へ行くのはそのためで、氏神様に日ごろの感謝を伝え、新しい年が良い年になるように祈ります。

また、氏神様をまつる神社には氏子の集まりがあり、お祭りや信仰として代々受け継がれていきます。

自分の氏神様を知りたいときは

氏神様は、自宅にいちばん近い神社であることが多いので、まずは最寄りの神社を訪ねて神職の方に聞いてみましょう。神職が常駐していない神社なら、住んでいる都道府県の神社庁に相談できます。

屋敷氏神とは?神社の氏神様との違い

神社の氏神様が地域に住む人みんなを守る神様なのに対して、屋敷氏神は、それぞれの家が敷地の中にまつる、その家だけの守り神です。

神社の氏神様と屋敷氏神の違い

スクロールできます
比べる項目神社の氏神様屋敷氏神
守る相手その地域に住む人みんな(氏子)その家と家族
まつる場所地域の神社自宅の敷地の一角(小さな祠を構えてまつる)

今回紹介するのは、この屋敷氏神です。

昨今では、安価な中国産の氏神様が多く出回っていますが、日本の神様をまつるところなので、国産のものも根強い人気があります。

石造りと木造り、どちらがいい?

屋敷氏神の祠には、石でできたものと木でできたものがあります。

石造りと木造りの違い

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比べる項目石造り木造り(ヒノキなど)
もち腐らない屋外で寿命30年ほど
考え方石には魂が宿るとされる定期的に建て替えることで信仰心が篤くなる

ヒノキでつくられた氏神様も、確かに素晴らしいものです。ただ、木はいずれ腐ります。

石のいちばんのメリットは、腐らないこと。そして、石には魂が宿るとされています。古今東西で、お墓や記念碑に石が使われてきたのには、そういう理由もあるのです。

茨城県産稲田石で石造りの氏神様ができるまで

ここからは、国産の氏神様がつくられていく様子を紹介します。

使っている石は、茨城県産の稲田石(いなだいし)。白は神聖な色とされていますが、白さが基調の稲田石は、まさに氏神様にピッタリの石です。

笠(屋根)と竜の彫刻

まずは氏神様の笠の部分。少しずつ形をつくっていきます。

墨付けをして形を出し始めた、稲田石の氏神様の笠(屋根)
工場で氏神様の笠を加工している石工職人
笠の上の竜を、工具で削り出している様子

氏神様の笠の頭には竜が乗っています。

威圧感のある本格的な竜ではなく、めでたい感じの、福を呼び込むようなイメージの竜です。

りょういち

この竜の彫刻は、施主様のイメージを石工職人が形にしたもの。一度粘土で模型をつくってから彫り込んでいます。

お札を収める扉

下の写真は、氏神様のお札を収める部分です。石の扉の上下にピンを差し込んで、開け閉めできるようになっています。

精度よくつくらないとガタつきが出て、スムーズに開け閉めできません。

この部分は、加工した工場でボンドとピンを差し込んで組み立てておき、現場ですぐに据え付けられるようにしておきます。

完成した国産の氏神様

国産の稲田石でつくった氏神様が完成しました。

完成して庭に据え付けた、稲田石製の氏神様

稲田石の白さが、氏神様の神聖さを醸し出しています。

茨城県には、関東三大稲荷の一つ、笠間稲荷神社があります。

関東三大稲荷(かんとうさんだいいなり)

  • 笠間稲荷神社
  • 装束稲荷神社
  • 白笹稲荷神社

笠間稲荷神社には、地元産の稲田石がたくさん使われています。稲荷と稲田、同じ「稲」という字を使っていて、縁起が良い感じがしますよね。

そんなこともあり、特に稲荷様をまつっている家には、稲田石の氏神様をおススメしています。

さらにこの氏神様が縁起が良いのは、頭に竜がのっていることです。

氏神様についてよくある質問

氏神様とは何ですか?

自分が住んでいる地域を守ってくれる神様です。その地域に住む人は、誰もが氏子として氏神様に守られています。

自分の氏神様はどうやって調べますか?

自宅にいちばん近い神社であることが多いので、まずは最寄りの神社で神職の方に聞いてみましょう。神職が常駐していない神社なら、住んでいる都道府県の神社庁に相談できます。

引っ越したら氏神様は変わりますか?

変わります。氏神様は、いま住んでいる土地を守る神様だからです。引っ越したら、新しい家の近くの神社にあいさつに行きましょう。

屋敷氏神とは何ですか?

それぞれの家が敷地の中にまつる、その家だけの守り神です。敷地の一角などに小さな祠を構えてまつります。

屋敷氏神の祠は、石と木のどちらがいいですか?

石は腐らず長くもちます。木は屋外で寿命30年ほどですが、定期的に建て替えることで信仰心が篤くなるという考え方もあります。

元石屋のひとこと:日本の神様をまつるところには国産の石を

りょういち

国産の石造りの氏神様を検討してみたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

この記事のまとめ

  • 氏神様とは、住んでいる地域を守ってくれる神様。その地域に住む人は、氏子として守られています。
  • 屋敷氏神は、家ごとに敷地の中でまつる、その家だけの守り神です。
  • 石造りの氏神様は腐らず、長く家を見守ってくれます。

氏神様は昔から日本でつくられてきましたが、昨今は安価な中国産のものが多く出回っています。ただ、日本の神様をまつるところでもあり、国産の氏神様にも根強い人気があります。

特に茨城県産の稲田石は、神聖な白さもあいまって、神様の宿るところにおススメできます。

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日本の神様と楽しく生きる―日々ご利益とともに―
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この記事を書いた人

石屋の“中の人”だったからこそ話せる、お墓の本当のこと。国産墓石の加工メーカーで経験を積み、輸入石材商社での仕事にも携わって約25年の元石屋です。1級お墓ディレクター・1級土木施工管理技士。紹介料を受け取らない、しがらみのない立場で、石の性質と施工の両方から、根拠まで示してやさしくお伝えしています。YouTube「おはかのなかのch」でも発信中。

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